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軌跡顕現装備者と万能薬と不老不死と矛盾  作者: TAKAYA


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4/12

飯の種と捉え方

雨天小春の軍と国際結社の周柊との会話を終えた轟雷乙女が動き方を考えていた頃に普通に清貧に生きていたがなぜか社会と折が合わずに退屈していた少年が居た。少年は自分でも気づいていたし親や周りから聞かされていたことを信用していたので自分に顕現している装備について悩む事もなかったが少年は少しアホだったのでその軌跡顕現装備を上手く呼称できなかった。少年は幾度か知識を総動員し調べられる全てを総動員してみて遡ってみたらしい。内容はこうだ。五体満足なりどこぞの経典に載っている阿修羅やケンタウロスや異形に進化する前から各地を転々としていたというのは皆そうだろうきっと…少年の家に伝わっていたのは開拓民として大きな大陸を転々とし産業革命が起こってからは普通にどこかの本で読んだ地球とかいう世界とあんまり変わらないなと思いながら少し考えていたし…考えながら謎素材みたいなのが顕現装備できるようになったのは進化過程のいつからなのかそれともずっと蓄積しており魂と呼応しているのか…外部干渉が入ったのかなとか考えていた。そうだ少年は少年相応の考え方をしていたのだ。少年毎度なら皆そうじゃないかと落とす事も有ったが周りにも10代の軌跡装備顕現者は居たが少年のそれは祖父の軌跡装備に少し似ていた。少年はそれについても深く悩む事なく静かに金持ちはいいなぁと思いながら毎日過ごしていたが偶然か必然か作為的かはわからないが祖父が危篤状態になってしまった。少年は普通に心を持っていたので悲しみに打ちひしがれ危篤状態の祖父に会いに行き何の他愛も無い会話を交わし見送ろうと心を整え祖父の入院している病室を訪れた。病院の個人集中治療室の名札にはこう書かれていた「ハスキー・嗄・イーストコースト」少年は病室に入り祖父と他愛の無い意思疎通ができていたかどうかもわからない会話や筆談を交わしていた。その時たまたま老齢の少年から見たら少し遠い他人種が入室してきて少年にもわかる言語で会話を始めたのだ。祖父の知人と思われる老人「なぁ。鯨宵軌跡顕現装備を最後に使ったのはいつだった?お前本当にこのガキ(少年である)の系統以外にガキ作ってねぇだろうな?」少年の祖父「あぁ最後に使ったのは10〜20年前に美味しいカツ丼を食べたくてシルバー人材アルバイトの頃だったかな…確か林業のバイトでなエコーや吸い込みや噴き出しが調子良くてそりゃ美味いカツ丼が食えたぞ…シュニッツェル黒胡椒レモン丼ならお前も満足だったか」少年はその時初めて自分の顕現装備が何かしら鯨に由来している事を知ったが祖父と故知の会話を遮る程の衝撃ではなかった世界には一定の道徳が有ったし顕現者だけが得をする事も無く半ば本で読んだ銃社会の様なもんだし宵鯨か…少年の知ってるエコーと掃除機みたいな使い方以外に他になんか有るのかなとか祖父の装備と似ているが少し違う自分の16年間の軌跡が顕現していると信じて疑わず少し誇らしかったが祖父と祖父の故知の老人との会話の邪魔にならないように静かにしていた。2人の現役を懐かしむ様な彼等の会話の終わりに「万能薬の欠片使わないのか?」「全て売った」とか「馬鹿だな。伝統療法民間療法と稼いでモテまくったお前の得意技だったのにガキ共に教えなかったのか」「ジバング国に落ち着いてから色々煩くてな…悪くはなかったぞ」「そうか…なら俺はもう行く」どうやら老齢の2人の今生の別れの儀は済んだ様だ。祖父の知人の老人は少年に最後に言葉をかけた「人並みの幸せを噛みしめるとか表裏一体やら紙一重なんてつまらない事は言わないがお前のそれは製薬業界に大打撃を与える可能性が有るから上手く生きた方が良いのはテクノロジーが進捗した今ではそれすらも不要かもしれんな…隔世遺伝的に似た装備を顕現する奴らも山保居る。まぁ…世界が平和だったら文句ないだろう。奇しくも俺の所も隔世遺伝で孫が俺の軌跡装備に似ているが別にお前さんと人生が交差する事もねぇし孫にもお前の軌跡装備は教えないし俺の軌跡も少年お前には教えないでおく。達者でな。少年…名前はなんて言うんだ」少年は答えた「嗄快晴」祖父の知人の老人「シガ・カイセイか…いい名前だな。元気でな」。快晴はまた祖父と最後のひとときを過ごそうと振り返った時に祖父はこと切れていた、快晴はひとしきり悲しみを感じ祖父を家族葬で見送ってから自分の能力と多少転勤繰り返した自分の16年と万能薬がどうとか少し考える様になっていたが…研鑽に注力する事も無く…16歳ほぼ不登校でたまに流れてくるセツナトリップとかいう曲を聴いたりイミグラントソングを聴いたり東方開拓民とかを聴いたりしつつアホみたいだなと悟りながら軌跡顕現装備を活かせて楽な仕事はないだろうかと日々過ごしながらジパング国の街でひきっていた。ゲームしながら憶測で拙い能力を使いなんとなく無駄だろなと思いながらゲーム理論に万能薬なぁが混ざりそのまんまこの世は言葉通りゲーム理論と悟ってしまった。彼がコレからどうするかは彼次第だろう。

……………………………………………

こっからAI版

……………………………………………

雨天小春の属する軍に命令が下る、ほんの少し前。

その動きを、既に掴んでいる者たちがいた。

国際結社。

どこの国にも属さず、どこにでも居るような顔をしている集団。

彼らにとって、軍が万能薬――パナセアの研究に本腰を入れたこと自体は、どうでもよかった。

問題は、それで何が動くか、だ。

――どう転ぶ。

――どこに流れる。

それだけでいい。

だから彼らは、ただ一人の顕現者を逆方向へ送り出すことに決めた。

轟雷乙女。

二十七歳。

楽に生きられるならそれでいい、と本気で思っている女。

その頃。

まったく別の場所で、ひとりの少年がいた。

清貧に生きていた。

ただ、それだけだった。

金が無いわけでも、飢えているわけでもない。

だが、なぜか社会と折り合いがつかない。

退屈だった。

少年は、自分に何かがあることを知っていた。

顕現している装備。

名前も分からないそれを、周囲は「そういうものだ」と扱っていたし、少年自身も疑わなかった。

だから悩むこともなかった。

ただ――少し、アホだった。

自分のそれを、うまく呼べない。

何度か調べた。

本も読んだ。

過去も辿った。

祖先は各地を転々とする開拓民だったらしい。

産業革命以降は、どこかで読んだ地球という世界とあまり変わらない生活をしていた、とも。

進化のどこで、こんなものが混じったのか。

蓄積か。

魂か。

外部干渉か。

そんなことを、ぼんやりと考えていた。

だが結局、

「まあ、みんなそんなもんやろ」

で終わる。

周りにも顕現者は居た。

十代でも珍しくはない。

ただ、少年のそれは、少しだけ祖父に似ていた。

それも、深くは考えない。

ただ、

金持ちはいいなあ

と、思うだけだった。

ある日。

祖父が倒れた。

危篤だった。

少年は普通に悲しんだ。

特別な感情ではない。

ただ、会いに行こうと思った。

病室の名札には、こう書かれていた。

「ハスキー・嗄・イーストコースト」

妙な名前だと思った。

部屋に入る。

祖父は、そこにいた。

会話になっているのか分からない会話をした。

筆談もした。

その最中、

ひとりの老人が入ってきた。

祖父の知人らしかった。

「なぁ」

老人は言った。

「鯨宵軌跡を最後に使ったのは、いつだ」

祖父は少し考えてから、

「ああ……十年、いや二十年前か」

と答えた。

「林業のバイトでな。調子が良くて、吸い込みも噴き出しも綺麗に決まって……美味いカツ丼を食った」

どうでもいい話だった。

少年はその時、初めて知った。

自分の装備が、何かしら「鯨」に関係していることを。

だが、それも衝撃ではなかった。

世界はそんなものだ。

顕現者だけが得をするわけでもない。

銃社会のようなものだ、とどこかで読んだ。

宵鯨か。

祖父の言うそれは、

掃除機のような使い方と、

音を返す感覚――エコーの延長にしか思えなかった。

他に何があるのか。

少しだけ誇らしく思いながら、少年は黙っていた。

会話を邪魔しないように。

老人が言った。

「万能薬の欠片、使わねぇのか」

祖父は短く答えた。

「全部売った」

「馬鹿だな。お前、あれで稼いでただろうが」

「ジバングに来てから、面倒でな。悪くはなかったぞ」

沈黙が落ちる。

別れだった。

老人は少年の方を見た。

「お前のそれはな」

少しだけ間を置いて、

「製薬業界を潰すかもしれん」

と言った。

軽い調子だった。

「まあ、今はそんな時代でもないかもしれんがな」

どうでもよさそうに肩をすくめる。

「名前は」

少年は答えた。

「嗄快晴」

「シガ・カイセイか」

老人は笑った。

「いい名前だ。達者でな」

去っていった。

振り返る。

祖父は、もう息をしていなかった。

しばらくして、

少年は家族葬で祖父を見送った。

その後。

少しだけ考えた。

自分のこと。

万能薬のこと。

十六年の軌跡。

だが、それだけだった。

何かを極めようとは思わなかった。

研鑽もしなかった。

不登校気味のまま、

時々流れてくる音楽を聴きながら、

「アホみたいだな」

と呟いて、

ただ過ごした。

楽な仕事はないか。

それだけを考えながら。

ゲームをしながら、

なんとなく能力を使って、

なんとなく無駄だと思って、

気付いた。

この世界は、

ゲーム理論だ。

それ以上でも、それ以下でもない。

だから、

どうするかは、

自分次第だ。


……………………

オワコン加齢老頭児世捨て人破産間近生活保護死後スピンオフ希望妖怪

「若い子の考えてる事はわからん」


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