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虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜 ☆かんたんの枕☆  作者: 犬冠 雲映子
しし虫はここにはななきししらははかしみにしづがとにゆきてなきをれ

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じゅそじゅう

 パビャ子は毎度の事ながら廃墟化したボロアパートで暇を持て余していた。

 寝静まった夜々中。

 乎代子とクスが川辺へ散歩に行った間、駄菓子屋の菓子を与えられ放置──パビャ子からしたらだが──されたのだ。

 仕方なく部屋をウロウロしたり、天井裏に居るドブネズミを捕まえて食べていたが……。

「おい、そこの猿真似」

 いきなり誰一人、自分しかいない部屋から声がした。

「幻聴?」

「違う。ワシはここ、ここにいる」

 声がする方を見やると、かつてサリエリだった残骸が喋っているではないか!

「さり、何とか!が正気を取り戻した!」

「違う。ワシはこの無駄ものを間借りしとるだけだ。マンダラキャットという。体はハクビシンだが、ギャハハ!」

 サリエリだったものは久々に笑った。

「怪しー」

「猿真似。ワシはお前を見込んで此岸へ干渉してきたのだ。ありがたく思え」

「此岸?マンダラなんちゃらは此岸の生き物じゃないの?」

「そう。我々は彼岸の生き物。呪詛獣、半獣詛と呼ばれている。お前らよりうんと上にいるこの世ならざる生き物だ」

 呪詛獣、という化け物を茶髪オンナは聞いた事もなかった。

「しぐn」

「ダメだぞ。誰にも話すな?」

「なんでえ?」

「イヨ子、お前に頼みがある。彼岸と此岸の境目をぐちゃぐちゃにしろ。協力してくれたら面白いものをたくさん見せてやるから」

 サリエリ?はニヤニヤと悪巧みをする顔をしている。

 この世のものでない流星に、光る川。巨大な山を、見せてやろう──






「そんなものあるのかな」

 パビャ子はぼんやりと呟き、帰ってきた乎代子とクスを見やる。

 流星、光る川。

 だいいち、彼岸が本当にあるのか?分からない。

「彼岸ってあると思う?」

スマホが壊れてしまいました。

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