あきらめない
2作目をつらつら見ていたらワォプ実が同じような言動をしている回がありました。
すいません(笑)。
「なんなのよ!? なんで取れないの?!」
トゥローテレイン・ワォプ実は顔面に張り付いたメガネを必死にひき剥がそうとしていた。オフィスカジュアルなデザインのメガネ。
彼女にとっては可愛くない、邪魔なだけだった。
それに可愛くもないスーツなど天と地が逆さまになっても着たくはない。のに着脱不可である。
半泣きになりながら、色々試してみたが無駄足に終わる。
これは罰なのか──と、元はトーローテレイン・フープだった者は悔しがる。いや、ひがむ。
ただ仕事をこなしていただけなのに。
「なんで私がこんな目に合わなきゃいけないのーっ!!」
「うるさいねえ、アンタ、該当しない軍団だね? 始末してやる」
いきなり道路脇からそんな事を言われ、ワォプ実はハア? と焦る。
「何よそれ? がい? 私は私! こんなものさっさと辞めて、自由に可愛くなりたいの!」
「だって、どうしやす?」
妙齢な女性の横にはもう一人、性別不明な人物が佇んでいた。彼女たちは余裕さえあり、イラつかせる。
「目が覚めたらこんな姿になっていて、しかもメガネが取れないのよ?! 私はフツーにしたくも無い仕事を押し付けられて年中無休で働いて居ただけなのにっ! なんてザマよ! 早くこれから逃れたいくらいなんだから!」
「お姉さん、真夜中だから静かにしましょう。ならばオイらで打開策を探しませんか?」
「できるの?! するわ!」
キラキラと目を輝かせるリクルートスーツの女性を前に、二人は呆れた。
「何言ってんだい。そんなの」
「実験は大切ですよ。それにあきらめないのも。彼女のハングリー精神に感銘を受けました」
「息を吐くように……。まあ、そうだね。確かにそうだ。アンタ、私は穢偽。こっちは郷涅だ。該当しない軍団から抜け出すためには、ついてきな」
穢偽は怠惰な口調でそう言うと、歩き出した。
「コイツらの凄まじさは身をもって知っている。この間の台風の暴風は、四使者のものさ。雑魚ではあるが、研究材料にはなるだろうさ。それに」
台風が来る前に、自分自身で道を歩み出した彼女を思い浮かべ、可能性がなくはないと信じる。
「ありがと! もー、大変だったんだから!」
「うるさい。少しは静かにせんか」
「ヒッ」
押忍




