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虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜 ☆かんたんの枕☆  作者: 犬冠 雲映子
しし虫はここにはななきししらははかしみにしづがとにゆきてなきをれ

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さけぶ ねこ?

 無意味名 パビャ子は夜、小さな病棟がある通りを歩いていた。

 最近現れたアジアン食品を扱うディープな店と、真っ直ぐ行くと疫病退散の観音菩薩と墓志波(ぼしなみ)ハイツへ続く道がある。

 そこを普段良くうろつく訳でないが……今日は食事にありつけず、生ゴミを漁ろうかと考えていた。

「ニャアアアアアアアアアア!! ニャアアアアアアアアアアアアアーっ!」

 猫の騒がしい鳴き声がして、今時珍しい野良猫か? と浮き立つ。ならば食えるかもしれない。

 しかしどこを探しても猫らしき気配も姿もなく、ただ大音量の鳴き声だけが夜道に響き渡っていた。

「ええ? 猫のユーレイ? 透明猫??」

 そんなモノがあるか、と思いたいが猫らしき生物は必死に叫んでいた。

「まさか! 車に轢かれちゃった? 新鮮なお肉??」

 その時だった。変哲のない一軒家の、ベランダの隙間からおじさんがこちらを見て、無表情で叫んでいたのだ。

「ニャアアアアアアアアアア!!」

「うわっ、猫ジジイだ」

 目も表情筋も必死の形相ではない、ただ、無に口だけが動いて叫びを上げているみたいだ。そうか、あれはこの世の者でない部類か。

「猫ジジイ……見るなら猫娘が良かったなぁ……」

 愚痴りながらもパビャ子はスタスタとその場を後にした。





 次の日、パトカーが集まっていたとか、殺人事件が起きただの、乎代子から聞いたが猫を見た、とだけ伝えて、モソモソとおにぎりを食べる。

「猫ってニャアアアアアアアアアアて鳴く?」

「さあ」

私が見たのは飼い猫なんですが、

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