かわいそう な こ ども
悪野狗 嗤使。は家系を根絶やしにする悪い子供だ。
偽善者、いじめっ子……そんな子に取り憑いては、一族ごとダメにする。
同期の尾先ヶ 間蔵からはコガネムシと例えられてムカッとしたが、そういう風にできているのだから仕方がない。
ワラシは悪い子供に取り憑いて、痙攣を起こさせて、泡を吹かせて――救急車に乗せられた様子を見ていた。
「ダメだ! 何をしても治らない!」
救急隊員が焦りながらも様々な処置を取る。親は怒りともつかぬ問いかけを隊員たちに投げつける。
「きやんきやん。どこまでも馬鹿な人たち」
子供は泡を吹いて、心停止に陥ったが……奇跡的に息を吹き返す。しかし様子がおかしい。
あー、うー、と呻き笑う。親はワッと泣き出して、そうしている内に病院についた。
「お子さんは助かりませんよ。そうして貴方たちもね」
病院先の入口で摩訶不思議な服装をした女性が佇み、家族たちに言い放つ。
「なんなのよ!? 訴えるわよ!」
「誰なんだアンタ!」
突き飛ばされても女性は無反応だったが、ワラシの方を見やると。
「可哀想な子供だ」
と、呟いて、そのまま歩き出して消えていった。自分自身へ言われたような気がして、人が抱くようなモヤモヤが広がる。
「チェ、次の子を探しに行こう」
どの子もみんなカワイソウ




