第20話:スペース始めました。
新規開拓って難しい……考えた末のK氏。
K氏が小説を書き始めて8か月あまり、ついに40話を超えた。
たぶん、もう文庫本1冊分になる文量だよね。
がんばったなあ、K氏!
……しかしながら。
このあたりになって、本当の本当にPt数が頭打ちになってきた。
新規開拓って……なんて難しいんだ!!
これまでは、K氏がせっせとXで営業をして、地道に稼いでいたわけだけど。
Xには大勢の書き手さんがいらっしゃるので、宣伝をポストし続けても、ほとんど目に留まらず埋もれていっちゃう。
差別化するためにイラストを載せてみたけど、最近はイラストが載ってるポストすら『普通』になってしまった。
Xを覗いていると、何かが広まる速度にいつも驚かされる。
K氏「効果的に小説を知ってもらう方法、他にないかなぁ?」
私「あ、VTuberさんが、朗読企画で読んでほしい小説を募集してるみたいだよ」
K氏「えー……どんなんだろ?」
ちょっと警戒するK氏。
実はK氏、以前ボイスツールを使った「読みます」企画を、聞きに行ったことことがある。
ただ……集まる方々に辛口な方が多くて、K氏や私にはちょっと合わず、そっ閉じしたんだよね。
でも、このVTuberさんの過去動画は、雰囲気がすごくいい感じ。
思い切って参加してみた結果。
K氏「すごくよかった! これはイイものだ!」(喜)
私「楽しかったね!」(喜)
とにかく楽しそうに読んでくれるし、参加者と一体感を高めるような工夫がすごかった。
読み上げる作品ごとに、背景画像やアバターの見た目を変えていて。
視聴者さんが特定のワードをコメント入力すると、画面上にハートや星が飛んだりしてた。
これは作者からするとめちゃくちゃ嬉しいよね。
ふだんVTuberさんのLIVEを観ることがないんだけど、あれはよくあるギミックなのかな?
私「これ……やるの大変そう」
まずアバターを用意しないといけないし。背景も必要。
私はちょっと想像しただけで、「いや無理」となった。
K氏「……」(なんか考えてる)
──数日後。
……K氏のポストに、スペースでの読み上げ企画が上がってる!?
スペースというのは、X(旧ツイッター)で、会話できるチャットルームのこと。
そう──やるとなったK氏は、とことん突き進むのだ。
それまで頑なにやらなかったSNSも始めるし、私との会話も録音するし、スペースだって始めちゃう。
スペースは、Xアカウントさえあればすぐに始められるし、参加もすごく簡単。
たぶんK氏は、Xの書き手さんたちが気軽にアプローチできる手段として、スペースを選択したんだと思う。
意外にも、このK氏の「読み上げスペース」は、始めて数日で驚くほど盛況になった。
1か月ほどたった近頃では、K氏がマイクテスト用のスペースを立ち上げるだけでも、10人以上が入ってくるんだとか。
K氏「マイクのテストだから読まないって言ってるんだけど……無言の圧を感じるんだよね」
ネット越しでも圧は感じるらしいです。
私は、ときどき匿名でこっそり『ながら聞き』してるんだけど、たしかに読むのがうまいんだよね。
K氏にこんな才能があったとは……
聞いていて感心したことの1つは、K氏が細かい文章表現によく気づいて、都度コメントを入れていること。
「この表現すごいですね」「カッコいい書き方だなぁ」「これは自分には書けない」などなど。
もしかすると、文章にあまり親しんでないからこそ、気づけるのかも。
私はどちらかと言えば文章を読むほうなので、上手な文章ほどすーっと読んじゃうと思う。
でも簡単で読みやすい文章って、実はすごく推敲されていると思うから、作者さんはそこを褒めてもらったら嬉しいはず。
特に、読むことに慣れている書き手さんなら、K氏の感想が新鮮に映るかもしれないです。
私のエッセイも、「文章がくどい」という意見をよくもらいます……
ところでK氏、ちょっと人気になったはいいけど、読むのに集中しすぎて、自分の小説の宣伝を忘れたりする。
本末転倒ですよ!
さて、今回書き手さんにお聞きしたいことは。
自作の小説を広く読んでいただくために、工夫していることはありますか?
「工夫は小説に込めればOK!」という考え方もあれば、「多数の作品から選んでもらうために、小説以外のアプローチも必要」という考え方もありますよね。
また、読み手さんとして面白い小説の探し方があれば、お聞きしてみたいです!
次回は「第21話:恋する少女は語らない。」です。
憧れを少女はどう語るのか。
◇お知らせ◇
本エッセイは23話でいったん完結とさせていただきます。
残り3話も特にいつもと変わらない緩い感じです。
最後までお付き合いいただけますと幸いです。




