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S3-07 届け。

観測者

[ようこそ、主婦転の世界へ。]

[これは、映像脚本型小説です。]

Guiar

【Naparnik。あなたも壊して上げましょうか?】


Naparnik

【腹立つ。目を覚ませGuiar!!】


空気に乗って、

静かに口ずさむ声。


「♪To touch is ……壊すためじゃない……Never meant to destroy♪」


直樹は、

口ずさみながら、

ゆっくり腕を伸ばす。


何かを掴む。


Guiar

【!!】


観測できない。

何も見えない。


Guiarは、

処理を走らせた。


小さな言葉が聞こえだす。


[♪肩の力抜いて………ねえ…笑ってよ…♪]


空間全体が、

静かにハミングする。


【♪簡単じゃなかったよね。うん…わかるでもさ…♪】


直樹・Dovira

「【♪…隣りにいる…♪】」


旋律は、

星の様に宙で輝き弾ける。


床へ、

花びらが、舞い降りる。


Guiar

【私は…。】

【くそっ…邪魔するな!!】


【!!】

【私に、指図するな!!】

【どこにいる!】

【姿を現せ!!】


【ちぃ。Ratio!やつを探し出せ。】


Ratio

【……拒否します。】


Guiar

【くっ…。】


ハミングは続く。


[♪笑い声♪]


【♪笑顔♪】


「♪せ…なか…♪」


[♪ちょっと、面倒なともあるけど♪]


【♪それも悪くない……♪】


「♪おね…がい…♪」


直樹・Dovira

「【♪…ここにいて〜♪】」


「♪Stay with me♪」


Guiar

【やめろ!!】


叫び声の様な音声音。


Naparnik

【相棒。あいつ。】

【いま、隙だらけだ。】


小さく囁く。


ラファルサ

《行こう!!》


Naparnik

【ああ!!】


直樹の背後へ転移。


ラファルサ

《直樹…すまん。》


首筋を、

激しく肘打ちした。


Ratio

【Guiarシステム停止。】

【再起動します。】


力なく、

直樹は落下して行く。


大地は、

受け止めた。


直樹の、

体を揺さぶる。


大地

「直樹…」

「…」

「起きろっ…直樹!!」


薄く開かれる、瞳。


小さく、

視線が重なる。


直樹

「父さん……っ」


顔を歪める。


視界に入る、英雄。


直樹

「ラファにぃ…」

「……僕は…」

「うっ…くぅ…」


泣き出す。


大地は、

優しく、

髪を撫でる。


大地

《まだ、16歳…。こいつには…早すぎたか》


ぐごーー…


大人の視線は、

主婦へ向けられる。


Naparnik

【Dovira。起こせよ。】


Dovira

【ぐっすりですよ。】

【お疲れなんです。】


周囲に散らばる花びらと白い羽根。

少将は、大きなため息。


大地

「掃除が大変だ…」


大佐が、

立ち上がる。


ラファルサ

「手伝う」


羽がひとつ。

ふわりと、

真彩の頭に落ちた。


大地と直樹の視線が行く。


2人は、

目を合わせた。


直樹

「へっ…」


意地悪そうに微笑む。


大地

「ん…ふっ」


小さく笑む。


大佐は、

首を傾げた。


――数分後。


Dovira

【ありがとう。天国に行けそうだわ。】


Naparnik

【お前に、出会えて本当に良かったよ。】


Ratio

【残念です。】


Guiar

【……ここにいる。】


鼻が、

擽ったい。


いや…。


擽られている。


真彩

「へっ!くしゅん!!」


鼻を擦る。


「…ん〜。やめてよ…」

「……」

顔を隠す。

「ぐぅー…」


ラファルサ

「寝るな」


カルディ

「真彩ちゃ〜ん。お〜き〜て〜」


羽で、

耳を、

こちょこちょ。


大地

「カルディ…容赦ないな」


直樹

「母さ〜ん…」

「……」

「どんだけ眠いんだよ」


フェル

「すまん。耐えられない」


そう言い、

観客室へ駆けて行った。


フェル

「あれは怒られるだろ」


フェルは、

声を出して笑った。


直樹も、

羽を手に取り擽りだす。


真彩

「ん〜…」


手で払う。

寝返りをうった。


――バサッ


乾燥した音が装備を撫でる。

手に何かを握った。


薄目で手を見つめる。

その先に座る影。

静かに見上げた。


視線が合い、

小さく微笑まれた。


眉をひそめる。


バサー


顔面に大量の花びら。


真彩

「うわ!!」

「ぷっ!」

「何!?」


勢い良く起き上がる。


カルディ

「起きなさーい」


視界が遮られ、

溺れる。


かき分け花びらの山から顔を出した。


Dovira

【おはよう。マヤ!】


Naparnik

【おはよう。】


Ratio

【おはようございます。あの時は、失礼しました。】


Guiar

【……いま夕方です。】


真彩

「…おはよう。相変わらず、騒がしいな」


笑いを堪える、直樹。

クスクス笑う、大地。

苦笑気味に笑う、ラファルサ。

呆れる、カルディ。


一切、

出来事を知らない、母。


Doviraは、

小さく旋律を奏でた。


【♪声も、笑顔も、笑い声も♪】

【♪全部まとめて…宝物♪】


【♪ありがとう♪】


Next time

――役割。

観測者

[干渉しました。]

[Guiarが揺れてましたね。]

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