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S3-05 父さん?

観測者

[ようこそ、主婦転の世界へ。]

[これは、映像脚本型小説です。]

[軍入隊後、初の訓練です。]

チャーリー(少将)

「これより訓練を開始する」


Guiar

【えー。先輩が味方なの?Doviraとがよかった。】


Naparnik

【よそ見すんな。同期率を意識するように。】


Guiar

【承知。】


Dovira

【ズルいです!!】

【ダーリン…。】

【浮気ですか!?許しません!!】


Naparnik

【何でそうなるんだよ…。】


真彩(隊長)

『だー…うるさい』


直樹

『…勝てる気がする』


フェル

『え…隊長って弱いの?』

『てか、何…?』

『騒がしいの何??』


直樹

『チップの能力』


フェル

『は?俺のには…ないが…』


直樹は、

肩をすくめる。


フェル

『チートじゃねーか!!ズルいぞ!!』


チャーリー

「早くしてくれない?」


ラファルサ(大佐)

「……また鬼ごっこか?」


フェル

「鬼ごっこ?」


隊長へ

視線を向ける。


真彩

「さぁ」


Naparnik・Guiar

【【Dovira同期率上昇。】】


大佐のため息。


Dovira・Guiar

【【Naparnik同期率上昇。】】


下級兵。

2人のオーラに圧倒される。


チャーリー

「止まれ!お前たちは補助だ…」

「まったく…」


少将の、

ため息が演習場に響いた。


真彩

「大越くん。鬼ごっこしよう?」

『やりたーい♪』


直樹

「え…」

「じ…自分はフェルとしたいなあ…」


フェル

「俺!?」

「…何か照れるな」


Dovira

【駄目ですぅ!私とダーリンが捕まえっコです。】


Naparnik

【遊ぶな。仕事しろ。】


Ratio

【Dovira。真面目にやりなさい。】


Dovira

【はい…。ママ。】


フェル

「ママ??」

「何なのこのやり取り!?」


フェルは、

何かを、訴える。


直樹

「……」


真彩

「フェルくん。落ち着け」


フェル

「…っ…!!はい!!」


直樹は、

肩を震わせて笑う。


その姿を、

呆れた様子で見つめる大佐。


チャーリー

「下級兵は前線へ。加減はするな」


直樹へ

視線が行く。


チャーリー

『わかってるんだろうな?』


直樹

『わかってるって…』


チャーリー

「フェルいいな?」


フェル

「はい!」


少将は、

2人へ頷いた。


チャーリー

「さっさと始めろ」


そう言い、

少将は観客室へ下がって行った。


フェル

「どうやって戦うのさ…武器ないじゃん」


真彩

「思い描くのよ」


フェル

「思い描く?妄想ってこと?…でしょうか」


真彩

「まぁ、そうとも言う」


フェル

《隊長って、意外と優しいんだな…》


フェルは、

ぼーっと隊長を見つめる。


真彩

「何?」


フェル

「いいえ。何でもないです」


フェルは、

頭を振った。


直樹

《腹立つから、さっさと終わらせよう。ギアル!》


Guiar

【了解。】

【武器を想像してください。】


直樹

《自分に合いそうなのは…》


目を閉じる。

氣を集中させた。


双短剣が、

目の前に姿を現す。


Guiar

【生成完了。】


険しい表情で、

その短剣を握る。


ひょいと、

宙へ投げて華麗に受け止めた。


フェル

「はえーよ!!」

「負けてられるか!!」


フェルは、

氣を集中する。


足元に、

漆黒なオーラ。


背丈より長い、

禍々しい杖が現れた。


3人は驚く。


Naparnik

【え。魔法使い??】


Guiar

【……ありなのか??いや、ありか…】


フェルの、

オーラは消えずに、

静かに杖を手に取った。


目つきが違う。


直樹は、

息を呑む。


フェル

「相手が近接なら遠距離がいいかと思って」


その声は低く。

謎の冷静さがあった。


ラファルサ

『朱雀。最初は俺等は見学だ。いいな?』


真彩

『わかってるわよ』


2人は、

フィールドから下がる。

観察側へ回った。


大佐は、

動こうとしない部下へ、小さくため息。


ラファルサ

「コイントスする」

「表、大越。裏、フェル」


そう言い、

コインを宙へ。


――キーン


音が、

鳴り響く。


――パン


ラファルサ

「裏。フェル先制。はじめろ」


Guiar

【戦闘態勢に入りました。】


直樹

《何、仕掛けてくるか、わからん》


身を低く、

短剣を構える。


軍事AI

[敵視検知。]


フェル

《わかってる》


互いに、

呼吸が、

浅くなる。


杖を、

直樹へめがけて掲げた。


直樹

《来る!!》


ボ…


小さな、火の粉。


直樹・フェル

「「……」」


直樹

「ん?」


フェル

「え?」


真彩は、

背を向けて肩を震わせている。


Dovira

【…マヤ駄目です。耐えてください…ぷ。】


Naparnik

【Dovira。黙れ…くっ。】


直樹

「ねーぇ。無理!」

「やらなきゃ駄目?」


ラファルサ

「次、直樹やれ」


直樹

「ですよね。」

「フェル恨むなよ」


フェル

「えっ。嘘だろ!!!」


ラファルサ

「回避も訓練のうちだ」


直樹

「行くぞ!!」


間合いを、

詰めずに見合う2人。


Guiar

【同期率上昇中。】


直樹

《同期率ってなんだよ》


Guiar

【……。】

【上限突破。接続します。】


全身から、

湧き上がる力。

軽くなる。

まるで、

オーラに包まれた様に温かい。


小さく、

息を吐く。


フェル、

目掛けて駆ける。


フェル

「速い!!」


息が、

詰まる。


粉塵とともに、

剣が迫る。


――キィーーーン!!


杖で、

受け止める。


フェル

「くっ…」

《衝撃が…》


足元が、

押される。


息を吸い込む。


フェル

「はあああああ!!!」


声音による、

衝撃波を放つ。


直樹

「…っ!!」


直樹は、

激しく、

吹き飛ぶ。


真彩

「成る程」


フェルを、

見つめて納得する。


真彩

「もういいでしょ」


大佐へ、

視線を向けた。


ラファルサ

「ああ…」


真彩

「先輩。手加減よろしく」


Naparnik

【相変わらず。煽りやがって…。】


ラファルサ

《……》


隊長と大佐は、

持ち場へ戻った。


ラファルサ

「なお…大越大丈夫か?」


直樹

「これくらい、大丈夫」


直樹は、

立ち上がる。


直樹

《逆に燃えてきた》


真彩

「やるじゃない」


フェル

「使い方、よくわかっていないのですが…」

「これでいいんですか?」


真彩

「試行錯誤すればコツが掴めるわよ」


Dovira

【フェルくんの技、ワクワクしますね!】


フェル

「そうですか?」


フェルは、

頭を掻いた。


直樹

《自分だって…》

《負けていられない》


直樹

「兄貴…俺」


ラファルサ

「ん?どうした」


大佐は、

首を振った。


ラファルサ

「違う。その呼び方やめろ」


Naparnik・Dovira

【【融合率上昇。】】


Naparnik

【え。こいつ…。】


次の瞬間。

直樹の姿は消えた。


軍事AI

[殺意検知。接近します。]


――パリンッ


鉄製の杖が、

剣の衝撃で破壊。


ひとつ、

短剣が粉砕。


片方の短剣を、

フェルへ突き立て振り下ろした。


次の瞬間、

隊長の蹴り。


刃先が届く前に、

壁へ吹き飛んでいた。


涙を流し、

仰向けのまま震え上がるフェル。


粉塵の先。

異様に静かだ。


Dovira

【Guiar高速接近。】

【直進。上空へ移動。】


直樹

「ああああああ!!!」


Naparnik

【シールド展開。】


フェルを、

護るように大佐は前へでた。


剣が、

シールドへ当たり火花が散る。


衝撃が、

地面へ伝わりヒビが入る。


Naparnik

【相棒!!】


ラファルサ

「ああ!」


Naparnik

【同期率上昇。突破します。】

【融合。】


シールドが押し返す。


直樹

「Guiar!!」


Guiar

【了解。】


UIを展開。


システムを、

視線で操作し始める。


チャーリー

《あのバカ!!》

「Ratio!!」


Ratio

【了解。】


少将の、

目の前にUIが展開。


視線で、

システムを操作する。


Naparnik

【何!?】

【同期率不安定。】

【あいつ何してる。】


シールドにヒビが入る。


真彩

「……せんぱい。」


隊長が、

手をシールドへ掲げる。


次第に、

氷で覆われ始める。


Naparnik

【妨害が軽減されてく。】


直樹

「負けてたまるか!!!」


氷壁に、

刃が入る。


ラファルサ

「相棒!!」


Naparnik

【わかってる!!…臨界に】


白い羽根。

氷壁の内側に広がる。

――翼。


Ratio

【システム停止。】


氷壁。

剣。

すべて消えた。


フェル

「うわっ!!」


真上から、

落下してくる。


フェルは、

スレスレ避ける。


フェル

「あぶねー…」

「え…」

「おい。直樹?」


肩を、

揺さぶる。


フェル

「大佐?隊長?」

「何が起きたのおお??」


チャーリー

「大丈夫か?」


フェル

「俺は大丈夫です」


その声は、

震えていた。


フェル

「何が何だか…」


チャーリー

「知らない方がいい」

「今は、な」


カルディ

「データ取れたわよ!!」


フェル

「データ?」


チャーリー

「戦闘データだ。気にするな」


そっと、

大佐へ屈む。


Ratio

【3人共に、バイタル安定しています。】


チャーリー

《そうか》


床に散らばる、

白い羽根を手に取った。


目を細める。


カルディ

「この2人だったのね」


チャーリー

「……」

「同期。融合。…臨界」

「その先は何がある…」


カルディ

「あら…フェルくん怪我してる」

「医務室行きましょ」


手を、

差し出した。


フェル

「自分で立てます」

「ありがとうございます」


カルディ

「案内するわ」


フェル

「はい…」


カルディの

後を付いて行く。


そっと、

後ろを振り返る。


少将は、

羽根を持ったまま俯いていた。


チャーリー

《導く…か》

《道を誤るなよ…》


ため息。


直樹を、

叩き起こす。


チャーリー

「起きろ…」

「起きろ!!」


直樹

「んっ…はぁ…」

「…あれ?」


チャーリー

「目を覚ませ!!」


直樹

「父さん…」


チャーリー

「立て!」


無理やり立たせた。


直樹

「何?…っ!!」


目を、

見開く。


激しい、

腹部への衝撃。


直樹

「ぐはっ!!」


咳き込む。


髪を、

掴まれる。


直樹

「父さん!?」

「痛い。離して」


引きずられる。

フィールドで降ろされた。


チャーリー

「立て」


直樹

「へ?」


チャーリー

「立て!!」


マントを外した。


直樹

「嘘でしょ?」


Guiar

【Ratio同期率上昇。】


直樹は、

首を振る。


直樹

《嘘だ…》

「冗談はよしてよ」


少将が、

姿を消した。


Guiar

【接近。回避を。】


直樹

「え。どこ?」


Guiar

【同期を。】


直樹

「わかってるって」


Guiar

【落ち着いて。深呼吸を。】


深呼吸した。


直樹

「行こう…」


Guiar

【了解。】

【同期率上昇。突破します。】


双短剣を構える。

氣を集中させた。


直樹

《移動している?》

《瞬間移動?》


《そこか!》


床に剣を突き立てる。


衝撃波が、

少将目掛けて走る。


盾を突き立て、

衝撃を和らげた。


チャーリー

「笑わせんな」


鼻で、

笑われた。


地面に、

無数の剣の影。


息が止まった。


青ざめながら、

天井へ視線を向けた。


剣の雨が降り注ぐ。


直樹

「Guiar!!!」


Guiar

【シールド展開。】


無数の剣が、

シールドに突き刺さる。


眼球、

スレスレで止まる。


腰を、

抜かした。


呼吸は浅く。


手は、

震えていた。


剣が消える。


チャーリー

「立て…」

「……」

「直樹!!」


直樹

「いや…」


少将が、

こちらへ歩いてくる。


直樹

「そんな…」


涙が、

呼吸が、

乱れる。


チャーリー

「まだだ」


首を振る。


チャーリー

「立て!!」


震える体で、

立ち上がった。


父が、

剣を構えて駆け寄ってくる。


Guiar

【負けるな。直樹!!】


直樹

「くっ!!」


父へ、

手を掲げる。


Next time

――血筋。

観測者

[父、容赦なし。]

[大地ってナイトだったのですね。]

[親子の行く末は…。]

[明日、続き初公開。]

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