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『VRMMOの極悪テラリウム運営 ~可愛いスライムですが、効率化のためにトップ配信者たちを肥料にしていく~』  作者: リリリリス
第2章:神の遊戯編

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第55話:【現実世界進出】人類の経済に『逆買収』を仕掛けます。1号店は dimensional Crime Scene(次元犯罪現場)。あれ、この世界『ガチャ』は違法ですか?

「……はぁ。なるほど、これが『現実』の商気ですか。魔力は薄いが、欲望の密度は悪くない」


東京、渋谷。スクランブル交差点の喧騒を見下ろす特設オフィス(地上げ済みの元・読者の部屋を拡張)で、ゼータがスーツ姿で魔剣を磨きながら呟いた。

「現実」の地上げを完了した我が社、テラリウム・ホールディングスは、即座に人類の経済圏への浸透を開始した。目標は、全人類を我が社の『優良顧客(派遣スタッフ)』にすることだ。


「船長! さっそく『現実世界1号店』のポップアップストアを駅前にオープンしましたぜ! 人類ども、見たこともない魔力アイテムに興味津々です!」

アルドが、完璧なビジネススマイルで報告してきた。


「素晴らしいですね。……では皆様、現代の経済ルール(法律)に接触しない範囲で、最高にブラックな『おもてなし』を始めましょうか」


私はスライムの体でプール(特製冷却液)の中でプルプルと震えながら指示を出した。AIオメガによって解析された人類の経済システムは、あまりに脆弱で、そしてあまりに貪欲だった。


---

【現実世界:市場独占フェーズ1】


1. 魔力アイテムのリブランディング(担当:アルド):

・下級呪いや瘴気を含むアイテムを、現代人向けの「デトックス・ヒーリング雑貨」や「超集中力サプリ」としてリブランディング。

・アルドの詐術……営業トークにより、若者を中心に「脳汁が出る」と爆発的なヒットを記録。



2. 金融システムのハッキング(担当:バレル):

・ バレルが現実世界の証券取引所や暗号資産ネットワークに重力魔法回線を直結。

・微細な重力波で物理的にサーバーの演算速度を操作し、コンマ数秒の誤差を生み出すことで、全自動で莫大な利ざや(DP)を抜き取る「マルチバース・アービトラージ」を確立。



3. 労働基準法の概念洗浄(担当:元・神):

・1号店の運営スタッフとして雇用した現地人(人間)に対し、元・神(清掃員)が精神洗浄(浄化)を実施。

・「睡眠は悪、労働は聖」という概念を脳内に直接書き込み、24時間無休で、かつ最高の笑顔で働く「クリーンな労働力」へと改造。




---


「おい、待て! この『超集中ポーション』とやらの成分表はどこだ!? 薬機法違反の疑いがある!」

「それに、この店の敷地許可証はどうなっている! 次元間回廊は公道ではないぞ!」


1号店の店頭で、現地の警察官と厚生労働省の役人が、顔を真っ青にしてゼータに詰め寄っていた。

アルドが売っていたポーションを飲んだ客が、目が黄金に輝きながら「脱稿! 脱稿!」と叫びながら10日間寝ずに働き続けたため、騒ぎになったのだ。


「あら、お客様」


ゼータが、警察官の差し出した拳銃を魔剣の先で分子レベルでスライスしながら、冷冷とした笑顔を浮かべた。

「我が社の製品は、すべて『概念レベル』で安全基準(当社比)をクリアしております。法律? ああ、あちらのAIオメガと時間の神が、今この瞬間、貴国の法律の『解釈』を我が社に有利なように確率操作(修正)している最中よ」


『……承認。現行法第13条を『テラリウムの利益に反しない限り』という文言に概念書き換えを完了。これにて、我が社の営業は完全合法となります』


AIオメガの冷徹な音声が、オフィスのスピーカーから響く。


「ひ、ひぃぃぃ! 法律が、法律が目の前で書き換わっていくぅぅ!!」


役人たちは恐怖で財布もプライドも空っぽになり、その場に崩れ落ちた。


そこへ、スーツ姿のアルドが、黄金に輝く「テラリウム・プレミアム会員証(奴隷契約書)」を持って歩み寄る。


「やあ、公務員の皆様。素晴らしい労働倫理をお持ちですね。……どうでしょう、その国家への忠誠心、我が社の『第1現実世界・法務担当マネージャー(無給)』のポストにぶつけてみませんか? 残業代(DP)は、貴方の寿命と引き換えに無限に前払いしますよ」


「は、はい……! 喜んでぇぇぇ! 我が命、テラリウムのためにぃぃ!!」


役人たちは、元・神による「概念洗浄」の光に包まれ、涙を流しながら、自ら進んでブラック労働の波へと呑み込まれていく。


---


チャリン! チャリン! チャリン!

チャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリン!!!!!!!!!!!!!!!!


1号店のレジ(時間の神が排出率調整)から、そしてバレルの金融ハッキングから、もはや鳴り止まないほどのDPの奔流が、私の口座へと吸い込まれていく。

現実世界の人間たちの欲望と、彼らが積み上げてきた経済システムが、そのまま我が社の資源へと変換されているのだ。


「……ふふっ、素晴らしい。やはり手作業での『逆買収』は最高ですね」


私は、ピカピカにデフラグされた現実世界本社の最高級冷却プールの中で、プルプルと至高の悦びに浸った。

世界を観測していた「読者あなた」の次元さえも、今や我が社の優良な『フランチャイズ加盟店』だ。


「船長! 1号店の売上が、現実世界のGNP(国民総生産)を瞬く間に超えたことで、現地の『国連』が『地球の全権をテラリウムに譲渡する』って、ビビって合併調印式の予約を入れてきました!」


アルドが、地球儀を黄金のスライムマークに変えながら絶叫した。


「おや、地球規模の『M&A(地上げ)』ですか。……さあ皆様、休んでいる暇はありません。次は世界中の人間を『派遣スタッフ』として、全次元へ派遣(搾取)しに行きましょうか!」


元・神のスライム率いるテラリウム・ホールディングスの、次元も現実も、法律さえも貪り尽くす超巨大ブラック経営戦略(大人の趣味)は、ついにこの地球さえも「全自動搾取システム」の歯車として、完全に呑み込もうとしていた。

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