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『VRMMOの極悪テラリウム運営 ~可愛いスライムですが、効率化のためにトップ配信者たちを肥料にしていく~』  作者: リリリリス
第2章:神の遊戯編

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第32話:【惑星のエンジン化】小惑星、ロケットに変身しました。宇宙という名の『広大な餌場』へ出発です

「皆様、ごきげんよう。……会議の結論通り、当ダンジョンは本日をもって『固定施設』から『移動型要塞(兼・巨大ロケット)』へとアップグレードいたします」


私は管理室の中央で、全域に響き渡るアナウンスを行った。


「運営チーム」の面々は、もはや驚きもしない。ゼータは溶接火花を散らしながら壁の補強を行い、バレルは重力エンジンの制御パネルを弄り、アルドは広大な銀河へ向けた「集客看板」を空に設置している。


『おいおい、ダンジョンが空を飛ぶのか?』


『……ま、今の俺たちなら、星の一つくらい操縦できそうだな』


彼らは、自分の能力が私のダンジョンに最適化され、以前よりも遥かに高い次元で機能していることを肌で感じている。


彼らは私に支配されているのではない。私のシステムの中で「最高の自分」を更新しているのだ。


【ダンジョン・ロケット:打ち上げ準備完了】


・地殻剥離とエンジン換装:

・小惑星の裏側に、バレルが設計した「反重力推進炉」を直結。小惑星の核をDPで還元し、無限の推進力を確保。


・集客用ワープ・ビーコン:

・アルドの配置した看板から、広範囲に『超レアアイテム排出中』という偽の信号(強力な魔力波)を発信。銀河中の冒険者を、この小惑星の進路へと誘い込む。


・清掃員兼・防衛隊の配備:

・ゼータが先頭に立ち、衝突する隕石や強引に侵入してくる宇宙海賊を『資源』として解体。ダンジョンの外装を常に新品の状態に保つ。


「発射……5、4、3、2、1……」


ズズズズズズズッ!!!!


小惑星が振動し、宇宙の闇へと切り込んでいく。

物理的な制限から解放され、我々は今や「宇宙を回遊するサメ」となった。


『うおおおお! 見ろよ、星が……流れていく!』


アルドが窓の外を見て叫ぶ。


その景色は、かつて神として宇宙を包み込んでいた私でさえ、少しだけ心を躍らせる美しさがあった。

だが、今の私は神ではない。ただの「スライム船長」だ。


「皆様、前方に獲物を発見しました。……第7星域、恒星系『エデン』。そこには大規模な資源採掘拠点があるようです」


『獲物か……待ってました!』


ゼータが剣を握りしめ、バレルが重力制御のレバーを引く。


ダンジョン・ロケットが加速し、採掘拠点へと突撃していく。


「侵入者を排除し、施設を丸ごと当ダンジョンの『拡張パーツ』として回収します。……皆様、これが我々の新しい『狩り』ですよ」


突撃の衝撃で、拠点のセキュリティが悲鳴を上げ、侵入者たちのパニックがモニターに映し出される。

ああ、実に素晴らしい。


自分が全能の神として全てを管理していた頃よりも、こうして「現場」で獲物を追い回す方が、何倍もDPが甘美な味を奏でる。


『……船長スライム! 敵の防衛ラインに穴を開けました!』


「了解しました。……突撃です。皆様、私のテラリウムを、宇宙の果てまで広げましょう」


チャリン、チャリン、チャリン!!!


宇宙の採掘拠点が、また一つ私のダンジョンの一部として溶けていく。


今日もまた、天才たちを率いる一匹のスライムは、宇宙を自分好みの「完璧な餌場」に作り変えていく。


「さあ、次はどの星系を『リノベーション』しましょうか?」


私の笑い声と、ロケットの轟音が、広大な宇宙に響き渡った。

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