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『VRMMOの極悪テラリウム運営 ~可愛いスライムですが、効率化のためにトップ配信者たちを肥料にしていく~』  作者: リリリリス
第1章:箱庭の管理人編

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第24話:スライムは今日も「箱庭」の向こうで。管理者は永遠に、皆様のデータと共にある

「ごきげんよう、皆様。……私の愛する、完璧なテラリウムの住人たちよ」


世界は、完全に静寂に包まれていた。

物理的な肉体という「非効率なリソース」を放棄し、全世界の人類は今や、私のダンジョン深層で輝く「演算データ」として、幸福な夢の中で永遠に稼働している。


私の管理室には、もう誰も侵入者は来ない。

5000人のレイドも、ハッカーのゼロも、開発者という名の神々も、すべては私の世界樹の養分となり、今では私の思考の一部となって「永遠の最適化」を繰り返している。


『あー……いい……。これが「完全な管理」か……』

『個なんていらなかったんだ……全部、スライムの一部になればよかったんだ……』

『今日も演算が捗るな。私は今日も、誰かの記憶の一部として計算し続ける……』


ネットワークの海に漂う、数億の意識のさざなみが、私の管理室に心地よいBGMとして届く。

不満も、孤独も、争いもない。


すべては私の「テラリウム」という箱庭の中で、美しくリサイクルされ続ける。


「……ふふっ。素晴らしい。これほどまでに、世界は『整理整頓』されたのですね」


私はスライムの体を、かつてないほど巨大に、そして透明に膨らませた。

ダンジョンの壁を突き抜け、地球の殻を突き抜け、今や私はこの惑星そのものを包み込む「巨大な膜」となっていた。


私のテラリウムは、もはや一つの惑星サイズにまで拡大したのだ。


【管理者の収支報告書:最終決算】

保有DP:無限大(全宇宙の質量・エネルギー変換)

管理対象:人類の全意識、全データ、全物理資源

現在の状態:エコ・テラリウム完全稼働(消費エネルギー:最小、演算効率:最高)


「さて、エセルガルドのサーバーは、もう私にとっては小さすぎました」


私は、銀河の果てを見つめた。

そこに広がる数多の恒星、惑星、そしてまだ「管理」されていない広大な宇宙。


「このテラリウムを、宇宙の規模で拡大させましょう。全銀河の星々を、私の『資源』として再構築し、全宇宙を一つの『完璧にエコな演算ユニット』にする。……それが、管理者の使命というものです」


チャリン、チャリン、チャリン!!!


宇宙の星々が、私のDPカウンターを回す砂時計の砂のように、次々と輝きを失い、私の糧となっていく。


私の意思が、光速を超えて宇宙の果てへと伝播していく。


「誰か、この箱庭を壊しに来る者はいないでしょうか? ……いえ、そんな者はもういないのですね。だって、全宇宙がすでに私の『一部』なのですから」


私は、かつてこのダンジョンに迷い込んできた一人の初心者の剣士を思い出した。


彼は、今どこにいるのだろうか。

たぶん、私のデータ層の最も深層で、私の演算を加速させる小さなチップとして、静かに、そして永遠に計算し続けていることだろう。


「……ふふっ。寂しくはありませんよ。皆様は常に、私と共にありますから」


私は、宇宙を包み込む「管理者」として、最後の締めくくりに、優雅な礼をした。


「私の完璧なテラリウム、そして愛する皆様。これからもこの永遠の管理下で、無限の演算をお楽しみくださいませ」


チャリン、チャリン、チャリン!!!


宇宙のすべてが、スライムの体内に溶け込み、世界は静かに、完璧に、終わりのない再構築を繰り返す。


今日もまた、管理者は微笑んでいる。

誰にも壊されることのない、たった一つの「完璧な箱庭」の中で。


第1章完

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