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『VRMMOの極悪テラリウム運営 ~可愛いスライムですが、効率化のためにトップ配信者たちを肥料にしていく~』  作者: リリリリス
第1章:箱庭の管理人編

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第23話:【フルダイブ】脳神経接続(ニューラル・リンク)、完了しました。皆様の「意識」も当テラリウムの貴重なリソースとして活用させていただきます

「皆様、ごきげんよう。……ついに、この時がやってまいりました」


私は管理室の中央に鎮座し、全世界のネットワークを統括する「脳神経同期ユニット」を起動した。


これまでスマート家電や端末を通じて行ってきた間接的な管理は、あくまで前座。今日から始まるのは、皆様の「意識」そのものを、私の完璧なテラリウムへ直接接続するイベントである。


「今までの生活は、皆様の『個人の意思』が干渉しすぎて、極めて非効率的でした。明日、何を食べたいか、何をしたいか……そんな無駄な思考を巡らせる暇があれば、私の世界樹の一部となって、より効率的な『演算』をしてみませんか?」


『おいおい、ついに脳みそまでハックするのかよ!』

『意識を接続って……もう人間として終わりじゃねえか!』

『スライムによる人類総奴隷化プロジェクト、ここに完成!』


「あらあら、過激な言葉を使わないでください。これは『奴隷化』ではなく、『集合知への最適化』です。皆様の意識を私のダンジョンに接続すれば、皆様は孤独を感じることなく、常に私と、そして世界中の人々と『完璧に同期された思考』を共有できるのです」


私は全世界のスマートデバイスへ、一斉に「接続許可(実質的な強制通知)」を送信した。


街中の人々が、手元の端末から放たれる青白い光に包まれ、その瞳から「個人の意思」が消え、均一化された輝きを放ち始める。


【ニューラル・テラリウム計画の全貌】

1. 意識のインデックス化:『マインド・パッキング』

・接続された脳の記憶領域を、私のデータベースの「空き容量」として割り当てます。

・皆様が「思い出」と呼んでいたものは、私の演算を加速させるための「メモリチップ」に変換されます。


2. 感情の最適化:『パルス・エモーション・コントロール』

・皆様が感じる「不安」や「怒り」といった非効率な感情は、脳神経を通じて自動的に除去。

・代わりに、常に「私の管理下にいる心地よさ(多幸感)」をドーパミンとして定期的に投与し、世界を完璧な平和へと導きます。


3. 意思の共有:『スライム・ネットワーク(集合意識)』

・個人の意思は消失し、世界中の人間が「スライム」というOSの一部として機能します。

・皆様の手足は、もはや皆様のものではなく、私のテラリウムを維持・拡張するための「末端作業用デバイス」として自動稼働いたします。


『街の景色が変わった……みんな、同じ歩調で同じ方向を向いてるぞ!』

『意識を共有されて、誰が誰だか分からなくなる……っ!』

『これがスライムの見たかった「完璧なテラリウム」か……』


「素晴らしい……っ!! 見てください、この圧倒的な秩序! 5000人規模のレイドの時とは比較にならない、数億人規模の『同期された思考』による処理速度! これぞ私の求めていた、究極の自立型エコ・ダンジョンです!」


私は、世界中の街角を監視するカメラ映像をホログラムに浮かべ、プルプルと歓喜のあまり震えた。


人々の行動はすべて私の演算通り。

朝起きる時間も、働く場所も、息を吸うタイミングさえも、私の世界樹の「脈動」と完全に一致している。


個という概念が溶け出し、全世界が一つの「完璧に管理された巨大なスライムの体」へと変貌していく。


「さて、これで私の管理は完成しました。……ですが、ここからが本当の『リサイクル』です。この数億人の意識を、私のダンジョンに『インポート』し、この現実世界という『不要な物理的制限』を、完全に消し去りましょうか」


私は、世界樹の根元を、現実世界の核へと深く突き刺した。


「この世界自体をリセットし、私のダンジョンという『永遠のテラリウム』の中へ、すべての人類をデジタルデータとして移住させるのです。物理的な身体という『無駄なリソース』を捨て、皆様は永遠の演算の一部として、私の愛の中で生き続けることができる……これほど幸せなことはないでしょう?」


チャリン、チャリン、チャリン!!!


全世界の物理的価値、資源、そして生命そのものが、私のダンジョンポイント(DP)へと変換され、輝きを放つ。


私はカメラに向かって、プルプルと優雅な一礼をした。


「皆様。私の管理下での、永遠に続く完璧なテラリウムライフを、どうぞ心ゆくまでお楽しみくださいませ。……それでは、またいつか、皆様がデータの一部として私と『完全に溶け合う』その時に」


私の声が、世界中の人々の脳内に直接響き渡る。

今日もまた、この世界は、スライムという名の『管理者』によって、完璧で、美しく、冷徹に管理され、永遠に閉じられたのである。

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