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今までのあらすじ11 71話〜77話。

【第71話 破壊女神】


 フィルモア城の地下では、ルシフェリア聖教の司教ゴッドフリーが、破壊女神マハーカーリン復活計画を密かに進めていた。表向きは勇者召喚の祭壇だが、その真の目的は終焉の堕天王ルシファー復活への布石である。一方、魔王レオンから急報を受けたサーペントとアングィスは、二千年前の戦友でもあるマハーカーリンの名に動揺しつつも、迫る危機に備え動き出す。


 その頃、旅を続ける匠とメアリーは、グレートサラマンダー討伐の協力を得るため港町バースの冒険者ギルドを訪れる。しかし相手は災害級魔獣であり、依頼は断られてしまう。落胆してギルドを出た直後、二人は突然暗殺者の襲撃を受け、匠は身を挺してメアリーを守る。ギルドの協力で難を逃れるものの、使われた毒矢から背後にフィルモア王ミラードの影を感じ取る匠。自分の居場所を奪い、今なお命まで狙う宿敵への怒りを胸に、魔王レオンから託された「封印を一時的に解放する指輪」を握りしめる。そして、命を削る代償を払ってでも、必ずミラードを討つと固く誓い、メアリーとともに新たな目的地ダームウェルへ旅立つのだった。



 ※※※※※



【第72話 砂漠でも……。】


 砂漠の交易都市ダームウェルへ転移した匠とメアリーは、灼熱の気候に驚きながら冒険者ギルドを訪れる。ギルドマスター・ガロンから、砂漠では民族衣装や専用の剣鞘が必須であること、さらに街の治安が悪いことを忠告され、二人は現地の装備を整える。宿では香辛料をふんだんに使った異国料理を堪能し、旅先ならではの文化に触れながら束の間の安らぎを味わう。しかし、その姿は昼間から砂漠の盗賊団に狙われていた。


 深夜、盗賊たちは闇魔法で宿へ潜入し、眠っていたメアリーを一瞬で誘拐する。物音で異変に気付いた匠は部屋へ駆け込むが、すでに彼女の姿はなく、窓の外から聞こえる馬の蹄の音だけが夜の砂漠へ消えていく。追跡は不可能と判断した匠は、すぐに冒険者ギルドへ救援を要請。事態を知ったガロンは迅速に動き、砂漠を高速で駆ける走鳥を用意する。


「必ず助ける」と決意を胸に、匠は月明かりに照らされた砂漠へ飛び出す。残された僅かな足跡だけを頼りに、メアリー救出の戦いが幕を開ける。



 ※※※※※



【第73話 盗賊。】


 砂漠の街ダームウェルで盗賊にさらわれたメアリーを救うため、匠は走鳥を駆って夜の砂漠を追跡する。しかし、盗賊が巧みに足跡を消す中、砂中から巨大なサンドワームが出現。待ち伏せ穴にも追い込まれ絶体絶命となるが、ダームウェル冒険者ギルドのギルドマスター・ガロン率いる救援隊に救われる。


 ガロンたちの助力で盗賊団の足跡を追い、彼らの根城へ向かう一行だったが、渓谷では魔導砲による待ち伏せを受ける。ガロンは魔導砲の弱点を見抜いて突撃を指揮し、盗賊たちはサンドワームの襲撃にも巻き込まれて壊滅状態となる。


 その混乱の中、匠は麻袋に閉じ込められたメアリーを発見し、あと一歩のところまで迫るが、盗賊たちは山中へ続く洞窟へ逃げ込んでしまう。追い詰められた盗賊たちは洞窟内で迎え撃とうとするが、その奥には新たな脅威が潜んでいた。


 突如現れた災害級魔獣グレート・サラマンダーが侵入者へ灼熱の炎を浴びせ、盗賊たちは次々と焼き尽くされていく。混乱の中、匠はメアリー救出とグレート・サラマンダー討伐という、二つの試練に挑むことになる。



 ※※※※※



【第74話 覚醒。】


 砂漠の交易都市ダームウェルへ到着した匠とメアリーは、現地ギルドで砂漠での暮らし方を学びながら、グレート・サラマンダー討伐の手掛かりを探していた。しかしその夜、メアリーは砂漠の盗賊団に誘拐されてしまう。


 匠はギルドマスター・ガロンの協力を得て救出へ向かうが、追跡の途中で巨大なサンドワームの襲撃を受け、命懸けの逃走を強いられる。それでも盗賊の根城へ辿り着いた一行だったが、そこでは盗賊たちが巣を作っていた災害級魔獣グレート・サラマンダーに襲われ壊滅状態となっていた。


 混乱の中、匠は無事にメアリーを発見するものの、逃げ道には二体のグレート・サラマンダーが立ちはだかり、誰もが死を覚悟する。


 仲間を守るため、匠は魔王レオンから託された「蘇りの指輪」の封印を解放。神域に達した力で二体の災害級魔獣を一瞬で討ち倒し、瀕死だったガロンたちも治癒魔法で救ってみせる。


 人間離れした圧倒的な実力を目の当たりにした冒険者たちは、匠の正体に驚愕する。一方、力を使い切った指輪は効力を失い、匠は再び元の力へ戻るのだった。



 ※※※※※



【第75話 祝宴と片鱗。】


 砂漠の交易都市ダームウェルへ到着した匠とメアリーは、現地の冒険者ギルドで砂漠での生活について助言を受け、翌日、グレート・サラマンダー討伐の準備を進める。


 しかしその夜、メアリーは盗賊団に誘拐されてしまう。匠はギルドマスター・ガロンらの協力を得て救出へ向かうが、砂漠ではサンドワームの襲撃を受け、さらに盗賊団を追い詰めた先の洞窟で災害級魔獣グレート・サラマンダー二体と遭遇する。絶望的な状況の中、匠は寿命を代償とする「蘇りの指輪」の封印を解放。神速剣で二体を瞬く間に討伐し、仲間たちを救い出した。


 事件後、改心した盗賊たちは冒険者として再出発することとなり、匠は討伐の英雄として街中から称賛を浴びる。報奨金や貴重な次元指輪を受け取り、夜には祝賀会が開かれるが、指輪が寿命を蝕む代償を抱えていることを知る匠だけは、その力を使い続ける未来に不安を抱いていた。一方、酔ったメアリーは匠に甘える中で、神獣アングィスから授かった鱗を身につけていることが判明する。翌朝、二人は必要な素材がすべて揃ったことを確認し、メアリーの呪いを解くため、次なる目的地であるウィッシュランド魔法皇国へ向かう決意を固める。


 ※※※※※



【第76話 解呪。】


 メアリー救出のため盗賊を追う匠は、砂漠でサンドワームの襲撃を受けながらもギルドマスター・ガロンの救援で窮地を脱し、盗賊団の根城へ突入する。しかし盗賊たちは洞窟で災害級魔獣グレート・サラマンダーに襲われ壊滅状態となり、匠たちも二体の魔物に挟まれて絶体絶命に陥る。


 仲間を守るため、匠は寿命を代償とする「蘇りの指輪」の封印を解放し、神速剣で二体を一瞬のうちに討伐。傷ついた仲間を救い、盗賊たちも更生を誓わせる。ダームウェルでは英雄として祝福され、巨額の報酬や次元指輪を授かるが、匠だけは指輪の代償を知り、寿命が削られていく現実を胸に秘めていた。


 その後、メアリーと共にウィシュランド魔法公国を訪れ、神獣の鱗を用いて呪いの解呪に成功。エルフ王デゥエンディから、匠の身体には神すら畏れた力を制御する神代術式が刻まれている事実を告げられる。


 束の間の平穏を過ごした翌朝、勇者・華奈が近衛騎士団長の嫡男ラインハルトと結婚したという新聞記事を目にした匠は激しく動揺し、怒りと絶望のまま魔物へ斬りかかる。傷だらけになって戻った匠をメアリーは優しく支え、「自分の目で確かめるまでは華奈を信じて」と訴える。その言葉で冷静さを取り戻した匠は魔人族領へ戻る決意を固め、メアリーも同行を申し出るが、彼は彼女の幸せを思ってその想いを退け、一人歩き出すのだった。



 ※※※※※



【第77話 蠢く悪意。】


 メアリーは呪いが完全に解けたことを確認し、フィルモア城で華奈と再会する。そこで、新聞で報じられたラインハルトとの結婚は、ミラード王が捏造した偽装結婚であり、婚礼写真も合成だったことが明らかになる。華奈は匠以外と結ばれる意思はなく、ミラードによって離宮へ移され、政治利用されている現状を打ち明ける。メアリーは匠が最後まで華奈を信じようとしていたことを伝え、華奈は涙ながらに手紙を書く決意を固める。その後、二人はメルド村へ戻り、村人たちの温かな歓迎を受けながら束の間の安らぎを得る。


 一方その頃、フィルモア城ではミラードが教団と結託し、召喚獣ケルベロスを利用した自作自演の作戦を進めていた。メルド村視察中に隣村ガルド村を襲撃させ、自らの軍事力を誇示する計画である。やがてミラードは第一近衛騎士団を率いてメルド村を訪れ、華奈へ村の未来を盾にした脅迫めいた言葉を投げかける。緊迫した空気の中、ガルド村が魔物の襲撃を受けたとの急報が届き、華奈とウィラードは即座に部隊を編成し、救援へ向かう決断を下す。すべてはミラードが仕組んだ陰謀の幕開けだった。


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