第6話 動画づくりの休止について
以下は先月、カクヨムの『ウェブ小説界の片隅で』で公開したエッセイです。転載しました。
お読みいただければ幸いです。
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最近まで「六式改」の名前で動画づくりに熱中していましたが、いまは製作が滞っています。「G3M」の名前で小説のプロモーションビデオも作っていました。
やり方は以下の通りです。キャラクターの下絵を描き、Viduという動画生成AIに動かしてもらう。Google AI Studioで登場人物のモノローグを作り、FreeMusicでその人物に合うBGMを生成し、ダンス動画の上に重ねる。なぜダンスなのかというと、今のAIでは自然な演技がまだ難しいからです。
ところが最近、Viduの出来が落ちてしまいました。以前から、週末の昼間は質が落ちやすい傾向がありました。それが先月あたりから、平日の夜中でもひどいことがあります。Viduは中国のサービスで、中国時間の昼間がいちばん混みやすいらしい、とは聞いていました。それでも、ここまでの崩れ方は想定していませんでした。
輪郭がぶれる。手の動きが見えない。腕が三本になる。途中で人物が消える。顔がゆがむ。動きが不自然になる。生成のたびに当たり外れがあったのは前からですが、明らかに「はずれ」が増えました。作るたびに不快になり、動画をつくる感動が得られなくなりました。先日は特にひどく、途中で作業を止めました。
原因は、利用者の急増によるサーバ負荷とも、古い用途の計算を節約して新しい機能へ資源を回しているとも言われています。残念ですが、Viduは解約しました。Klingなど別の動画生成AIも考えています。ただ、Vidu 2.0が気に入りすぎていて、すぐ乗り換える気にはなれません。
近ごろ中国では、短尺ドラマやアニメ風コンテンツの制作で、動画生成の需要が急増しているそうです。私も以前、ドラマを作ろうとしました。しかし、到底使える出来ではありませんでした。だからダンス動画に切り替えた、という経緯があります。
ダンスなら、4秒の動画から使える部分だけをつなぎ、FreeMusicのBGMを重ねれば形になります。ドラマは違いました。同じ背景で一人が話すだけでも難しいのに、二人以上を演出どおりに動かすのは、今のところ至難の業です。中国の制作会社は大量に生成して張り合わせているらしい、と聞き、YouTubeでもいくつか見ました。正直なところ、質より量、という印象でした。
自分の小説を映像化したい気持ちはあります。ただ、その夢はもう少し先になりそうです。
ではまた。




