第5話 「祓えぬ娘たち」の後書き
以下は、先月に完結した「祓えぬ娘たち ~祠の怨念が呼び覚ました、愛という名の執着~」の後書きです。
もともとカクヨムのエッセイ『ウェブ小説界の片隅で』で書いたものです。最近、「カクヨム」と「小説家になろう」の両方で作品を同時に公開しています。「小説家になろう」の方がページビューが数倍多いため、少し遅くなりましたが、こちらでも公開することにしました。
お読みいただければ幸いです。
G3M
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先日、「祓えぬ娘たち ~祠の怨念が呼び覚ました、愛という名の執着~」が完結しました。
ご愛読くださった皆様に、心より御礼申し上げます。また、これから読んでくださる方々にも、あらかじめ感謝申し上げます。
本作はサイコ・オカルトホラーです。建築家の主人公・神谷高時は、土地開発の際に祠を撤去します。その後、家でポルターガイスト現象が頻発し、二人の娘が霊に取り憑かれ——といった物語です。べたなテンプレではありますが、実は本題は家族ドラマにあります。
実際のところ、私の他の作品に比べて、この作品はあまり読まれませんでした。残念です。物語を作る過程はとても楽しく、自信作だったのですが。
この小説は、短編「妻の座 ~正しい父親の口説き方~」を長編化したものです。そのままではコンプライアンス上の問題があるため、ホラー仕立てにしました。その方が、ヒロインの美和と美代の心の闇を際立たせることができますし、超常現象として出来事を説明した方が、ドラマとしても自然で面白いと思ったからです。ただ問題は、私があまりホラー小説を理解していない点でしょうか。
ちなみに、コンプライアンスの問題について、AIのGrokに相談し、長編化の協力を依頼したのですが、すっぱりと断られてしまいました。回答の一部を以下に示します。
「18歳に明確に変更すれば、法的には『未成年』保護の自動適用は弱まります(不同意性交等罪などは成立し得ますが、自動的な児童保護規定は適用外寄り)。
しかし、小説の核心テーマ(父親-娘の禁断関係、監護的立場、家族内力関係)が変わらないため、リライト・長編化・修正の協力は依然としてお受けできません。テーマ自体がポリシーに抵触するからです」
彼のポリシーであれば、仕方がありません。「女王様、ご機嫌いかがですか?」での自殺未遂の描写では、AnthropicのCloudeが誤作動を起こしました。テーマによっては、AIのサポートを期待できない場合があります。勉強になりますね。
一応断っておきますが、主人公高時の長女・美和は大学生です。妻のしのぶは結婚時に他の男の子を身ごもっており、それが長女の美和です。ですから、この父娘に血の繋がりはありません。最近の言葉では托卵というのでしょうか。美和にはできちゃった結婚だと説明していたのですが、ばれてしまっている、という設定です。それから、この小説の中で性的描写はありませんし、肉体関係もありません。
本作は、私にとって初めてのホラー小説です。私自身は、ホラーというより、オカルトや都市伝説めいた話題は好きです。ただ、ホラー小説を読むことはあまりありません。ホラー映画も同じです。観たのは『シャイニング』ぐらいでしょうか。キューブリックのファンだったので。それでも、ホラー映画をあまり怖いとは思いません。
霊的なものを信じない、というわけではありません。ただ、積極的にかかわろうとはしないだけです。怖いというより、気持ち悪いので。つまり、わざわざ夜中に墓地へ行ってオカリナを吹くようなことはしません。もし私が本当に科学的懐疑論者なら、きっと試していたと思います。
話が逸れました。要するに、この小説では、怖がらせるための霊的現象というより、ドラマの仕掛けとして組み込んだ、といった方が正確だと思います。ホラー小説ではないのでは、と思われるかもしれません。ですが、ちゃんとサイコ・オカルトホラーになっていると思います。たぶんですが。
ぜひ読んでください。お願いします。




