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PHANTOM EIGHTH
高橋智弘という男は恐怖していた。
娘の葵が死んでしまった事件の裁判の結果、妻だった女・愛とも決別し、無期懲役の判決を下されて刑務所に服役していた智弘は、いつもの運動時間中、他の受刑者達や刑務官達までが、急にバタリと倒れてしまい、自分一人が立ち尽くしている、という異常事態に遭遇したからだ。
「なんだよ、これ・・・なんなんだよ!」
困惑するしかない智弘の目の前に、まるで魔法のように出現したのは、変な服を着て、変な杖を携えている小学生くらいの女の子だった。
「君は一体・・・」
哀れな男・智弘は問いかける。しかし、その女の子は質問には答えず、逆に尋ねてきた。
「高橋智弘だな」
智弘がとりあえず首を縦に振ると、女の子は言った。
「お前のような魔物は消さねばならない」
女の子の所持していた杖が発光する。
数秒後、高橋智弘の悲鳴が、刑務所のグラウンドに響き渡った。
約二時間半後、意識をとりもどした他の受刑者達や刑務官達は、自分達の身に何が起こったのか分からずに、騒然とするしかなく、高橋智弘という気の毒な男の姿が消え失せている事にも、しばらくの間、気付かなかった。
男達に制裁していく魔法少女。
奈落の底へ転落していく伊藤愛。
物語も、大詰めです!




