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大阪擬人化BL~難波×梅田~  作者: 桐生桜


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3/8

【難波×梅田】03「今、誰とおったん」

「春馬くん! やっば〜、めっちゃ久しぶり!」

「あー! 久美ちゃんやん! 元気してた?」

「してたしてた♡ ってかまた戻ってきてよ〜、みんな寂しがってんねんからぁ」


 華やかな雰囲気の女の子に、笑顔を向ける南。ここは大阪ミナミの眠らない町。


「ほんまに、辞めたのもったいないよ。今でも伝説やで? 『口説き落としの南』って!」

「やめぇや……黒歴史やん、そんなん」


 ふと、交差点の向こうでその光景を見ていた梅谷は、ピタリと足を止めた。


(……なんや、あの女)


 キラキラしてて、軽くて、馴れ馴れしい。南が、あんなふうに誰かと笑い合うのを見たのは初めてだった。心の奥が、ざらっとした。このモヤモヤの正体に気付く前に、梅谷はその場から立ち去り、足早に帰路についた。


 一方その夜の南の携帯には、珍しく梅谷から連絡が入る。


【……今日、誰とおったん】


 少し間があいて、返ってきたメッセージ。


【え、何? 見てたん? まさか、ストーカー?】

【誰がストーカーや!】


 すぐさま返信し、指が止まる。けれど、その後の言葉は抑えられなかった。


【……なんで、あいつと笑っとったん?】


 既読がついても、すぐには返ってこない。やってもうた。言うつもりなんか、なかったのに。知らん女と話してるぐらい、どうでもいいはずやのに。


(なんで、こんなにざわざわすんねん)


【……ええ〜なんやその言い方……もしかして、梅谷、俺のこと好きなん?】


「……っ!」


 スマホの画面を見た梅谷の手が、ビクッと震えた。


【アホかボケッ!!!】


 ソッコーで送りつけたスタンプは、キレた猫がシャーッてしてるやつだった。南は、そのまま返信を返さなかった。けれどスマホを置いたあと、ふと天井を見上げて、ぽつりと呟いた。


「……好き、なわけないか」


 笑いながら言ったはずのセリフが、やけに喉にひっかかっていた。


To be continued


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