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【2話:協力の力】

ヒナのバースデーイベントが迫る中、準備は着々と進んでいた。ヒナは自分一人で全てを管理し、イベントを盛り上げるための計画を立てていた。主に取り組んでいたのは、オリシャン、くじ、装飾。それに加えて、ヒナは自らの得意な歌をイベントの目玉にすることも決めていた。配信では何度か披露したことがあったが、生で聞かせるのはこれが初めてだ。

「オリシャンの予約、これで全部手配したし、景品の発注もOK。」

ヒナは手帳を開き、しっかりとチェックリストを確認していた。準備は順調に進んでいるものの、気を抜くことは許されない。特に、イベント当日に向けての装飾は、少しでも見逃せない重要な部分だ。

「ミユ、お願い!この装飾をお願いしてもいいかな?」

ヒナはミユに声をかけ、特に目立つ部分の内装装飾をお願いしていた。ミユはそのリストを見て、すぐに頷いた。

「任せて!楽しくやらせてもらうね!」

ミユは飾りつけのアイデアに興奮し、すぐに動き出す。そのやりとりを見ていたサリが、近づいてきた。

「ヒナ、くじの景品ってもう決めたの?」

「うん、今発注したとこ。サリ、頼んだよ、くじの準備!」

サリは少し考え込んでから、にっこりと笑った。

「任せといて。」

サリの言葉にヒナは安心して、次に向かうべき準備に集中できた。歌の練習。今回のイベントの目玉となるパフォーマンスであり、ヒナにとって大きな挑戦でもあった。ヒナは何度も歌を歌いながらその歌詞を脳裏に刻み込んだ。

その頃、カノンはヒナの準備を手伝いつつ、広報活動にも力を入れていた。カノンはSNSでの告知を積極的に行い、イベントの盛り上がりを促進するための投稿を続けていた。

「ヒナのバースデーイベント、話題になるといいね!みんな見逃せないよ!」

カノンは気合いを入れて投稿をアップし、その反響を楽しんでいた。彼女の手腕で、イベントは徐々に外部にも認知されていった。

その後、ヒナはクズハに声をかけ、イベント当日の進行に関してアドバイスを求めた。

「クズハ、イベントの進行これでいいかな?」

クズハは少し考えた後、明るい声で答えた。

「スムーズに行くように手伝うから安心して!」

ヒナは嬉しそうに頷いた。

「ありがとう、クズハ。助かる!」

その言葉に、クズハはさらに明るく笑った。

「頑張るよ!」

ヒナはキャストたちと連携を取りながら、すべてを完璧に仕上げるために、ヒナは惜しみなく力を注いでいた。

その姿を見ていたレナは、最初のうちはその準備を見守ることしかできなかった。しかし、次第にヒナの熱意と努力に心を動かされていく自分がいた。ヒナが自分を超えることに対する不安と葛藤があったが、それ以上に、彼女の成長を見守り、支えるべきだという気持ちも湧いてきていた。

「ヒナ、本当にすごいな。」

レナは心の中で呟きながらも、その思いを胸にしまい込んだ。しかし負けず嫌いな自分を抑え、ヒナの力を認めるべきだと感じ始めていた。

「でも…やっぱり、負けたくはないかな。」

レナは自分の胸の内でその気持ちを押し殺しながら、ヒナに静かに微笑んだ。


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