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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第九章 大陸の秘密
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8-3 メッセージ

 

「危険という問題ではないんですけど、組織の本部から、向かいの大陸へ渡る拠点までの移動に問題があるんですよ。次回から改善してくれるように報告してるので、次は対応してくれるはずです」ショウが説明する。「道が舗装されてないので、長時間、アトラクションに乗ってるような状態だから、ひどい車酔いをするんですよ」


『それは、ぜひ改善してもらいたいね』想像して気分が悪くなるホッフマイスター侯爵。


「舗装すれば問題は解決するんですが、そうすると、興味を持って森に入ってくる人が出てくるので、できないんですよ」


『……なんてことだ』深くため息を吐いて頭を抱える。


「では、組織の責任者のアディと、保護施設の責任者のシンシアからのメッセージは以上になります」ショウがタブレットをしまう。


『姉さんの顔を見れて安心しました』ホッとする「水の貴族」トップのジェシー。『電話で話をしたときも声が元気だったのでそれほど心配はしなかったんですか、顔を見れてよかったです』


『それにしても、保護施設の責任者にシンシアを就かせるとは、アディという青年はかなりできる人物のようだね』「土の貴族」サードのタンデルチェスト子爵が聞いてくるので「彼は元心理分析官なんですよ。その為、彼女と話してる中で、彼女の適性を確認したんでしょうね。だから、彼にウソは絶対通用しませんし、隠し事も見破られてしまいます」


 苦笑するショウの表情を見て『それほどの人物が表舞台に出てこないのは不思議だな』探るように聞く「風の貴族」トップのファルーク。『あの闇のジルタニスが元仕事仲間なんだろう? だったら、裏社会でも噂が出てておかしくないだろう?』


「だから、元心理分析官だと言っただろう? 仕事がら、表舞台に出てくることはしないよ」


『ラルさんも、あの責任者と話したことがあるんですよね?』「水の貴族」トップのジェシーが聞くと「もちろんあるよ。映像のとおり、見た目はアイドルのような優しい印象なんだけど、話した言葉や表情、仕草からこちらの感情を読み取ることに長けてるから、隠し事は注意しないと必ず見抜かれるよ」


「逆に言うと、それだけ見る目があって現状の分析力があるから、周りから信頼されて、協力者が至るところにいるんだよ」さらにショウが説明を付け加える。


『指導者として適正を持っているということはよくわかったよ』苦笑する「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵。


「あのさ。あの責任者はいくつなんだ?」オルトが考えながら聞いてくる。「ちゃんと聞いてないからハッキリとはわからないけど、俺と同じ年か少し下って感じがするから、たぶん二十代中盤か後半くらいじゃないかな?」


「じゃあ、俺も頑張れば、十年後にはあんなふうになれんかな?」


『オルトは開拓精神と環境に順応することができるから、十年あれば平均以上になれるんじゃないか?』隣の席の「風の貴族」トップのファルークが答えると「そうかなあ? じゃあ、ちょっと頑張ってみようかな?」


『あなたはルナノヴァ国の現領主でしょう? 十年後を見るんじゃなく今を見なさい』ファルークの左隣にいるエミアが、肩に掛けているタオルの端を振りながら(たしな)めると、ファルークが代弁するので「はい、すんません」頭を下げて謝る。


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