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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第八章 ルナノヴァ国の秘密
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39-1 動画の検証

 

「俺からの情報は、裏社会のネット環境で見つけた、ジュリアスたちが行ってる例の森の調査記録の動画だ」


 チャットで使っているノートPCはラルのもので、ショウは自分のノートPCのモニターを見せると、そこには例の森の入り口が映っている。


「かなり長い動画だから短く編集した」そう言って動画を再生させ、説明を始める。「これは、半年くらい前にこの国の両隣の領主から依頼された探検家が、提出するために撮った動画のコピーだ」


 最初は、森の入り口前に立つ森の名前が書かれた看板の映像で、大人の男性の声で「この森に関していろんな噂が出回ってますが、本当にそんなことが起きているのか、ある重要人物から検証するよう依頼を受けたので、探っていきます」と探検家の声が入る。


 その後、映像に映る森の中は道も整備され、木漏れ日が差し込むきれいない風景が続いていく。


 ジェシーとティスは、通るはずだった森の入り口前に立つ森の名前が書かれた看板を見て『本来なら、僕たちもここから森に入るはずだったんですよね』と、口を開くジェシー。


『俺たちは、ここに来る前の町中で横道にそれたからな』ジェシーの向かいで、シルビアと並んで映像を見ているティスが『あんなところで、結界の入り口を見つけることになるとは思わなかったけどな』その時の驚く感覚が蘇る。


 細長い住宅街の道を進んでいたとき、同じパン屋と同じ犬が繰り返し出てきたことで、ティスが、「風の貴族」が掛ける「螺旋(らせん)の迷路」に入ってしまったことに気が付いた。


「町の途中に、「螺旋の迷路」に誘導する仕掛けがあったのよね?」話を聞いたとき、違和感があったラルが「それは、私たち側の誰かが、いつか来ることを見越して仕掛けられたということ?」


 隣のショウを見ると「結界の入り口は君たちにしか見つけることができないものだとしたら、その目的で仕掛けられたと考えるのが自然だな」考えながら答え、止めていた動画をスタートさせる。


 森の西側にはこの大陸でも最大の湿地帯があるため、そこに流れこむ川がいくつかあり、石橋の上から水がきれいなことを伝え


「この森の不思議その一がこの川です。この水は地下水のようですが、近くに水を溜めこむような山脈や水源がなく、どこから流れてくるのかわかってないそうです」橋を渡り、川のヘリまで行って水を触ると「思ったより冷たいです。地下から湧き出る水だからでしょうか」映像に探検家の左手が映り、川の中に手を突っ込んでバシャバシャとかき回している。


 ここで再びショウが動画を止めると、「前にラルと、この水がどこから来るのか話したんだけど、明確な答えが見つからなかったんだ」


「私は遠くの山脈から流れてくる地下水脈かなと思ったんだけど、この大陸には水を溜められるほど降水量がないことを思い出して、向かいの大陸からかとも思ったんだけど、ショウに地図を見せてもらったら、無理だったことがわかったの」


「そこで、「水の貴族」のジェシーやシルビアだったら見当がつくんじゃないかと思うんだけど、わかるか?」


『そういえば、「螺旋の迷路」の中にも川が流れてたな』思い出すティスがジェシーに言うと『あの川は、別次元から流れてくるものでした』


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