18話 決勝戦
18話です(*^^)v
決勝トーナメント、決勝戦!
「さぁ~、泣いても笑っても、今大会最後の試合です」
「早速、決勝カードのご紹介!」
「まずは、今大会のダークホース。初出場にしてここまで勝ち上がって参りました」
「ランク【C】冒険者、白き虎、ミキ・シラサギ選手~~!」
「「「「「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」」」
コロシアム全体が歓声なのか雄叫びなのか判らない声で揺れる。
「続きまして、実力は折り紙付き。前年度優勝者は伊達じゃない」
「ランク【A】冒険者、《蒼穹)》のシルヴィウス選手~~!」
―ステータスー
名称:シルヴィウス
Lv :62
性別:男性
年齢:31歳
種族:人族
職種:守護騎士
冒険者ランク:【A】
武器:魔剣-神風の剣(ミスリル-上級)ユニーク
攻撃力+3,500
ミスリルとランク【A】魔物サファイヤドラゴンの牙で生成された長剣
風魔法との相性がとても優れている
魔力伝統率×5
神風の盾 ミスリル-上級)ユニーク
防御力+3,000
ミスリルとランク【A】魔物サファイヤドラゴンの爪で生成された盾
魔力伝統率×5
防具:風龍の重鎧一式 ユニーク
防御力+4,000
ミスリルとサファイヤドラゴンの鱗で造られた鎧
魔力伝統率×5
~魔法~
・火魔法:Lv.4
・水魔法:Lv.4
・風魔法:Lv.6
・土魔法:Lv.5
~耐性~
・火魔法:Lv.6
・水魔法:Lv.6
・風魔法:Lv.6
・土魔法:Lv.5
~スキル~
・剣術の才:魔剣の使い手(上級)
・魔剣付与術(剣への魔力伝導率が通常の5倍)
・魔術の才:中級
さすが、前年度チャンピョン!強いの一言ですね!
防御力だけなら、今まで戦ってきた誰よりも硬い。
私のレベルはと言うと・・・
ステータス―
名称:ミキ・シラサギ
Lv :52
性別:女性
年齢:16歳
種族:獣人【白虎】(上位種)
と、1か月前よりは、Lv.10程上昇しています。
審判の指示で、ステージの中央で向かい合う両者。
「君が、ヴァイスを倒した冒険者か!フフッ。あいつも落ちたものだ。こんなガキに負けるようでは、ランク【A】などと、よく吠えていられるものだ。《氷槍》の二つ名も返上した方がいいんじゃないかw」
カッチーン!!!(#^ω^)ビキビキ
表情には出していないが、腸が煮えくり返りそうになった。
こいつ、何様だ!性格腐ってんな、おい!!
潰す。貴様はここで潰す!
『月に代わって、お仕置きよ』(某〇少女戦士風
「第120回、クリスタリア武闘大会、決勝戦。開始~!」カーン!!
「我が身を空へ 浮上せよ フライ」
開始と同時に、シルヴィウスが空中に浮上する。
風魔法による、身体浮遊で私は上を取られた。
「ウインドカッター」×12連撃
魔剣に風属性を付与した斬撃が上空から、高速で飛来してくる。
「瀧流」
私の前に、厚さ2mの瀧の壁ができ、攻撃を遮る。
「ヴァイスさん、技お借りします!水龍神」
7体に水龍リヴァイアサンが、シルヴィウスに牙を剥く。
「ちっ!無詠唱か。エアシールド展開」
盾を中心に、空気を圧縮した障壁が出現。それに、水龍たちが衝突し、水塊に戻って行くのみ。
「そんなものか、貴様の実力は!それでは、私には傷一つ付けられんぞwww」
「地面よ 囲み 閉じ込めよ サンドウォール」
「風よ 荒れ狂え ストーム」「万物を焼け ファイヤー」
連続で詠唱された魔法。
私の四方を土壁で塞ぎ、中で炎が竜巻と共に暴れる。
合成魔法ではないが、順番に発動させることで、似たような効果を発生させている。
「ハハハッ!燃えろ。燃えろ。そして惨めな姿をさらせ!」
さっきから、罵る発言が耳障りで仕方がない。少しは黙って戦闘できないのか!
・・・・イカン×2。冷静に、相手の隙を突け。
効果時間が切れたのか、勢いがなくなった瞬間、私も「フライ」で上空へ。
「真似事が得意だなww」と、またもや馬鹿にして来たが無視。
空中で、刀と剣、刀と盾が衝突する音が響く。
防御がうまい。受け止めさせれば、剣も盾も叩き斬れるのに、反らせて去なされる。刃を正面で受けると危険だと、本能で理解しているのだろう。
互いが、火、水、風、土などの属性を使い分けて、攻防を繰り広ケる。
30分以上はぶつかり合っていただろうか。
シルヴィウスの上段からの風属性の剣による暴風で、地面に落とされた。
「これで、トドメだ」
「我が剣に集え 神の息吹 幾億の刃のなりて 敵を斬り刻め アニマエア」
剣の先端から、ステージより大きい暴風の刃の渦が私を飲み込む。
普段、私の身体は【自動防御】により、傷が付くことはない。
ヴァイスさんの魔槍ですら退けたそれに、幾億の風の刃が、剝き出しの腕や足の肌を掠め、鮮血をまき散らす。こちらの世界に来て、初めて味わう戦闘での負傷。
程度としては、かすり傷もいいとこだ。
それでも、防御の一つを超えて来た。
常人なら、肉が裂け、削がれ、大量の血を失い、魂を刈り取られるだろう。
死神が歩み寄り、鎌を首元に添え、今か今かと待っているだろう。
しかしそれは、常人ならばだ!私の誰だ。私は、ミキ・シラサギ。
この世界に転生し、チートな能力を与えられし、白き虎。
「ククッ、クハハッ、クハハハハッ!!!」
私に血を流させるか。良いだろう。
今、その深淵の一端を、貴様に見せてやろう!
「雷よ 我が身に宿れ 我を雷獣と化せ」
上空より轟いた光の柱。轟雷がシルヴィウスの暴風を押しつぶす。
光は白き虎を包み、雷の衣を纏わせる。
「貴様何をした!何だその姿は!!」
青白く、「バチッ」と音が聞こえるほどに、帯電した全身の毛が逆立つ。
「我が蒼き龍たちよ。舞え、踊れ。共に乱舞せよ。」
「【二刀流-百花繚乱[白雷蒼焔]】」
―――――!!
誰も雷獣の姿を捉えられなかった。
気付いた時には、上空に居たはずのシルヴィウスが、ステージに打ち付けられていた。ミスリル製のユニーク武具が木っ端微塵に砕け散り、燃え、灰燼と帰す。
「我が龍よ。愚かな者にその牙を突き立てろ」
2本の蒼い刀が、血反吐を吐きながら、立ち上がろうとするシルヴィウスの両大腿に突き刺さる。
「あbだbsばぃcヴぁlっばvjぎ」
言葉に成らない悲鳴が木霊する。
気付けば、眼前に雷獣が立っている。
「貴様は、ヴァイスさんを侮辱した。あの人は私が格下だろうと、油断することなく、己が全力を尽くしてくれた。だが、貴様はどうだ。初めからゴミを見るような目で見下し、罵り、あまつさえ、最後の魔剣の攻撃。私でなければ死んでいる威力だ。だから教えてやろう。おまえが私に与えようとした死を、自身で味わうがいい」
「まっ、待て!降「永久の混沌」」
シルヴィウスの言葉を遮り、紡がれた魔法。Lv.9の闇魔法の1つ。
相手の意識を支配し、強制的に悪夢を見せる。
自分の四肢が引き裂かれ、内臓を引き千切られ、心臓を抉りだされる。
現実と同等の痛みを感じる錯覚に襲われ、死ぬことは許されず、残酷な死に方を幾度となく繰り返す。
永遠に終わることはない。
シルヴィウスの黒髪が白髪になり、目や鼻、耳からも血が流れる。
力なく、地面に突っ伏した。
死んではいないが、目が覚めても精神が壊れているだろう。
シルヴィウスの冒険者人生が終焉を迎えた。
愛刀を引き抜き、血を払い、納刀する。
同時に、雷獣化も解く。
静寂に染まった空気を破り、一人の声が挙がる。
「第120回、クリスタリア武闘大会。栄えある優勝は、ランク【C】ミキ・シラサギ選手に決定したぁ~~!!」
コロシアムが再び、観客の喝采に呼応して揺れるのであった。
リアルの仕事が忙しく、12/5に更新予定。
対戦者、ステータスの名前を間違えていたので修正しました。




