16話 武闘大会中の日常
16話目です。
予選を無事通過し、本選へと駒を進めた私。
今は会場を後にし、冒険者ギルドに向かっている。メンバーと合流するためだ。
ギルドの扉を開けると・・・
「お姉さま、決勝トーナメント出場おめでとうございます」バフッ!
セナが抱き着いてきた。ハイネとメルルも、その後ろで手を振っている。
「ありがとう、みんな」(ニッコリ
仲間に笑顔で答えてあげる。
「それにしても、まさか《氷槍》のヴァイスさんを倒すとは、思ってもみませんでした。
「 ? 。ハイネ、何その氷槍って?」
「強者に与えられる二つ名ですよ。ヴァイスさんは、水魔法を得意とし、それを槍に纏わせて闘う戦闘スタイルです。それに槍も魔槍レベルですし。第118回武闘大会に優勝した時に、国王さまから二つ名を与えられたそうです」
「そんな人にミキさん、勝っちゃったんですよ。驚くのも当然でしょう」
「ははっ、結構危なかったけどね」
「んっ、ちょっとセナくすぐったい。脇を撫でないで!こら、やめなさい。」
セナは通常運転の様だw
しかし、明日からが大変である。ヴァイスとの交換条件を果たすために。
それもみんなに、言っておかないといけないな!
「ねぇ、みんなに聞いてほしい事があるんだけど!?」
「「「何ですか?」」」
「実は、PTメンバーにヴァイスさんを誘ってて!加入条件として、私が大会に『優勝しろ』って言われてるんだけど・・・・みんなは、いいかな?」
「「「・・・・・マジ!」」」
みんな、ヴァイスがメンバーになるかも!っと言うことに、口が開っきぱなしである。
そのあと、時間もまだ余裕があるのでダンジョンに向かことにした。
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討伐クエスト
・ランク【C】PTクエスト
・依頼内容:ミノタウロス討伐
・報酬:1体につき5,000リル
・数量:制限なし
・備考:王都【放牧の迷宮】の7~9層に出現する。
素材は【買い取りカウンター】で売却可能。
破損がひどいものは買い取り不可。
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今日は【放牧の迷宮】第7階層から潜ることになっている。
この1か月の間は、4~6階層をずっとループして狩っていたので、今日初めて7層に潜る。話によると、ミノタウロスから一気に難易度が上がるらしい。
「シャドームーブ」
7階層の入口の影はマーキング済み、ササッと目的地へジャンプ。
テレビとかでよくある、場所から場所へ移動する際の動画編集の如くww
―ステータス―
名称:ミノタウロス
Lv :45
種族:魔物
HP:8,300/8,300
MP:1,000/1,000
ATK:2,000(+2,400)
DEF:2,500
INT:100
SPD:1,000
~スキル~
・我流斧術:中級
3体と出くわした。いきなりレベル跳ね上がったなぁ~。
武器はアダマンタインの斧だ。防具はないのに、この防御力。
毛に覆われた表皮が硬いのだろう。ハイネの守りが重要だな。
「ハイネ、とりあえず1体だけ残す。それ相手に訓練して。これからも強い魔物と闘うのに、此奴から守りきれないと話にならない」
「了解した!」
「メルルはいつも通り、ハイネに治癒魔法を重視。セナは私が闘うサポートを」
「オッケー!」「はい、お姉さま」
ハイネが1体引き付けた所で、私とセナの連携で2体のミノタウロスを翻弄し、頭を胴体から斬り離す。そのあとは、ハイネが倒すまで周囲の警戒だ。
私が戦闘時、みんなをカバーできない時が必ず来る。
ハイネには、セナやメルルを守ってもらわないといけない。そこにもう一人の攻撃役として、ヴァイスを誘ったのである。欲を言うと守護騎士も、もう一人ほしいのだがな・・・・
今後のPTメンバーの人員の構想をしていたら、残りのミノタウロスも倒れた。
どうやら上手く捌けたようだ。解体と回収をみんなに任せ、警戒続行。
今日の夕方まで、ひたすらミノタウロス祭りで終わった。
買い物から宿に戻る途中、道端で見知った背中が見えた。
「ヴァイスさぁ~ん」
「んっ?おぉ~、ミキ殿ではないか!某に何か用か?」
「身体はもういいんですか?その・・・かなりあれだったはずなんですが!」
「君が治癒魔法で、ほとんど回復させてくれていたのでな。すぐに動けたよ」
「そうですか、よかったです。実はですね!」
「これからメンバーと夕食なんですけど、一緒にどうですか?メニューはBBQです」
「某は特に用事もないので構わんが、良いのか?」
「では、行きましょう」
腕を引っ張って、連行していく。
宿泊している宿に着くと、中庭でメンバーが準備をしていた。
あっ、ちゃんと宿の主人には許可取りましたよ!(。◕ˇдˇ◕。)/
「ただいま~、野菜とか買ってきたよぉ~」
「「「おかえ・・・・・・・り!!!」」」
みんながいつもの如くハモって挨拶と、驚きを返してくれる。
ほんと仲のいい自慢のメンバーだよ、ホントにwww
驚きの原因は、私がヴァイスを連れて来たことなのは言うまでもない。
「途中で会ったから、連れて来ちゃった!」(。・ ω<)ゞてへぺろ
「お初にお目にかかる。某はヴァイス。以後、お見知りおきを!」
「初めまして、守護騎士のハイネです」
「弓術師のセナです」「治癒術師のメルルだよ!」
3人がヴァイスに自己紹介をしたところで夕食を始める。
食材のお肉は、さっき狩っていたミノタウロスの柔らかい部位。
赤ワインと蜂蜜を混ぜたソースに付け込んでおいたので、更に極上の柔らかさになっている。
お酒も用意していたので、程よくみんなの顔が赤い。
私は明日もあるので、飲んではいないが・・・・正直、飲みたい(くそぉ~!
「ミキ殿は料理も出来るのだな。しかも、うまい」
「お姉さまの作るご飯、どれもおいしんですよ~」
いつの間にか私の料理の褒めあい合戦になっている。何気に照れる。(〃▽〃)ポッ
私は焼く前のお肉に、ひたすら隠し包丁を入れている。
お肉の繊維を斬っておくことで、口の中での触感がかなり違う。
付け込みと相まって、ほぼ溶ける勢いだ。
夕食開始から2時間が過ぎ———
「馳走になった。久しぶりに旨い食事と酒を飲み食べした」
「お粗末様でした」(ペコリ
「明日の試合、頑張れよ!観客席から見てるからな」
「うっ・・・。下手な試合見せられないじゃないですか」
苦笑いする私に礼を言って、ヴァイスは自分の家に帰っていく。
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翌日、決勝トーナメント1回戦、第3試合。
―ステータスー
名称:カーラン
Lv :56
性別:男性
年齢:36歳
種族:人族
職種:戦士
冒険者ランク:【A】
武具:ミスリル製の両手剣と重鎧。
魔法はなかったので、腕っぷしだけでここまで上がってきたのだろう。
しかし、態々相手に付き合ってやる事もない。すぐに終わらせよう。
「煉獄」
火属性の中範囲攻撃魔法。相手の周囲半径5mの円柱状に、地獄の炎が挙がる。
魔法の効果時間が終わって、選手が黒焦げになって片膝をついていた。
ちゃんと生きてますよ!!
魔法に対抗できるスキルを持っていないので、こればかりはどうしようもない。
「勝者 ミキ・シラサギ選手~~!」
あっという間に1回戦は終わってしまった。ヴァイスほどではなかった。
今日も時間が出来てしまった。
メンバーと合流して、ダンジョンでミノタウロス狩りでもしよう。
そこに、ヴァイスさんがやって来た。
「某も一緒に行こう」
「えっ!でもまだヴァイスさん正式にPT登録してないですよ!」
「それは約束通りだ。ソロで勝手について幾分には構わん」
「それに、加入するかもしれないPTの状況くらいは把握しておきたい」
「分かりました」
【放牧の迷宮】第9階層
ミノタウロスが平均で5体出てくるので、かなりキツイ!私だけなら2~3体同時でも相手できるが、PTとしての動きではない。
ヴァイスさんは後方で、目を皿にしてPTの動きを見ている。
「やはり、ミキ殿の力がずば抜けているな。ハイネ殿も筋は悪くない、寧ろよく一人で耐えている。回復役のメルル殿も状態管理できている。セナ殿の牽制や抑えも機能している。一見、バランス良く見えるが・・・足りないな。あと、壁役兼攻撃役と魔術師がほしい。某が加入して火力が上がっても、壁役と中距離攻撃できる者がほしい。」
見事に正解を言い当てられてしまった。さすがベテラン冒険者は伊達ではない!
「同意見です。遊撃の私は、場合によっては回復なども兼任する事も視野に入れいます。その状況になると、火力が一気に下がってしまいます。敵がハイネに集中する可能性が大きくなりますから」
「ミキ殿も考えている事は同じか」
「ここから下の階層は、保留だな。せめて某が入ってから、侵入した方が良い」
「うっ・・・・更なる優勝へのプレッシャーが」(=´;ω;`=)ニャン
「気負いしすぎるのも良くないぞ。ハッハッハw」
その後は、ギルドでクエストの報告して宿に戻った。
今日の夕食は、宿のご飯なので作らなくていい。久しぶりに米が食べたい。
何処かにあるだろうか・・今度情報集めてみよう。
お風呂にも入ったし、そろそろ寝ま( ˘ω˘ )スヤァ…
連載し始めて10日が経ちました。
色々拙い点が多々あるとは思いますが、これからも精進していきます。
感想などありましたら、お待ちしております。




