083
【緋君鶯の神殿】
さて、と。
『何しにきたのさ、人間?』
無視無視っと。
私は何も聞いてませーん。
取り敢えず、〈征拳突〉を繰り出す。
……まぁ、そう簡単には壊れない、か。
同時に、殴った事でより鮮明に封印のステータスがわかった。
封印
DEF9999999999
VIT99999
ふむふむ。
〈征拳突〉を溜めながら、ステータスを反芻する。
……大体5分ってところか。
そして、5分がたった。
後は、おもいっきり、殴る!!
思ったより簡単に壊せた。
だけど、神様がでてこない。
なんだっけ、力を壊すんだっけ?
つまり、どこかに封印の発生装置みたいな物があるんだろう。
ふーむ。
わからん。
封印の発生装置とおぼしきものは二つ見つかった。
1つは悪魔を剣で貫く勇者のオブジェ。
もう1つは神様をかたどった石像。
どちらからも何かを封じる力がある、とシステム的になっている。
仕方ない。
「【ビークル】!!」
『やっと話を聞いてくれる気になったの?』
「どっち壊せばいい?」
『……話を聞く気がないことはわかったよ。勇者のオブジェは主の力を奉じているから壊しちゃダメ』
ということは、神様をかたどった石像を壊せばいいんだな?
ぶっ壊してやる!!
の意気込みでおもいっきり殴ったのに、傷一つつかない。
あるぇ〜〜?(゜U。)?




