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【火花咲く火山】
「あっついなぁ、もう……」
無駄に再現された暑さに苦戦しながら新しいマップを進む。
「……溶ける…」
「流石に暑いですね…」
いつもくっついてる二人――氷花と風也のことだ。二人は現実で付き合っているらしい――も流石に離れている。
と、道の奥に宮殿が見えた。
「お、ようやっとか?」
「だといいけどね…」
歩けども歩けども宮殿には着かない…。
どうやら蜃気楼だったらしい。
「まだっすかー…」
『頑張って』
『後少し』
『もうちょっと』
『頑張ってー』
「うひゃっ!!」
いつの間にかそこら中に赤く輝く小鳥がいた。
『こら、旅人の邪魔をしちゃダメだよ』
一際大きな鳥がさらに輝き、思わず目を閉じる。
目を開けた先には、どことなく腕白であることを彷彿させる少年がいた。
『初めまして!!【ビークル】って言うんだ、よろしく』
快活な笑顔でそう自己紹介した。
しかし、どうも違和感が拭えない。
まるで、自分を隠すような物言い。
『宮殿に案内するよ!!着いてきて』
そう言って、彼は空地の腕を取ってずんずんと進んで行く。
「あ、ちょ、待つっすよ!!」
「はぁ、しゃあねぇ、行くぞ」
そうライアが音頭を取り、着いていった時だった。
いきなり、地面が消失した。
『落ちろ、下等な生物が』
目の前にいたのは嘲るように笑った【ビークル】だった。




