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『ミルノティカ!!』
巫女が駆け寄る。
「今度はあいつら?」
一応、確認する。
「……多分」
「だりぃな、おい」
なら、と準備する。
『【ヴォール】!!くるでない!!』
そう叫び、吠えた。
――――――――――――――っ!!
その余りの音量に、敵味方の区別なく、耳を塞いだ。
『【ヴォール】、後は頼んだ。新たに長を選別せよ』
「おい、【ミルノティカ】!!下がれ!!」
『旅人よ、貴様に力を託そう』
風也を見据えて、そう老練の白狼が言う。
『武器を出せ』
「風也、普通のを出せ!!」
その言葉が聞こえたかは定かではないが。
風也は『風僅の細剣Z1』を差し出した。
『ふむ、良い剣だ。我が力、貴様に託そう』
そういい、【ミルノティカ】はその剣身を
――躊躇なく圧し折った。
「は、ちょ、いや、何してるんですか!?」
『我の爪と牙を元に作り直す』
口元と左腕からそれぞれ牙と爪が抜け落ちる。
『やらせるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』
後ろから敵の一人が突っ込んでくる。
しかしそれは何かに阻まれた。
『ふむ、持っていけ』
風也に渡された剣にはきちんと剣身があった。
『我が奴等を始末する。下がれ』
『貴様のような老体に我等の相手が勤まるモノか』
嘲りの声と共に襲い掛かる三体。
そのすべてが白狼の右腕の一振りで消え去った。




