64/129
064
【白狼の集落】
先ほど、立て札を通り過ぎた。
つまり、条件は満たした、ということだ。
「いや、なげぇなこりゃ。どんだけあんだよ…」
ライアがぼやく。
すると、それに共感するように風也と氷花が続く。
「確かに少々長いですね…。」
「……風也、迷った?」
「今回僕は先頭を歩いてないんですが…?」
「……風也なら、あり得る」
「「「ブフォッ!?」」」
吹き出してしまった。
…確かに……風也なら、あり得る……ww。
「流石にそれは心外ですよ…」
「ゴメンゴメン、冗談だって」
それに
「迷ってるんじゃなくて、迷わされてるんだから」
ピタリと止まる3人。
空地は一人頷いている。
「そりゃどーいうこったよ?」
「どうもこうもないわよ。あの木、さっきも通ったわよ?」
指を差す。
そこにあるのは普通の一本の木。
「どうしてわかるのですか?」
「だって木の幹にさっき傷突けておいたもの」
事実、木の幹には三本の傷が突いている。
「……三回目?」
「みたいねー。ところで空地」
一人頷いていた空地を呼ぶ。
「なんすか?」
「こういうとき、どうしてた?」
「俺は、空中に話し掛けてたっす」
ドヤ顔で言った空地。
「「「「……え?ちょっ、引くわぁ…」」」」
「…え、なんすかこの空気!!俺完全アウェイ!?なんでっすか!?」
なんでって、そりゃぁ
「胸に手を当ててかんがえればわかるわよ……」




