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要は強く有れってことでしょ?  作者: 桜忠丸
プロローグ 世界の重なり
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『ふむ、我が主から承った迷風結界を見抜く、か。相応の力の持ち主のようじゃの』

茂みから、気配もなく白い狼がノソリと出てきた。

「…なっ!!」

「……驚いた」

いやいや、氷花さんや。

無表情で言われても説得力ないから。

『我が名は【ミルノティカ】。風の神たる【白帝狼】様の一にして無二の眷属の長だ』

……長?

アズレイアは序列第一位、と言った。

つまり、【蒼皇龍】の眷属の序列は一体ごとに決まっている、と考えられる。

しかし、こいつは長と言った。

ならば、【白帝狼】の眷属の序列は種族ごと、ということか?

『この地まで来るというのだ。それなりには強いのだろう?』

また、戦い、か?

『その強さを見込んで頼みがある』

あれ?

バトルイベント回避?

『【白帝狼】様の巫女、【ヴォール】と【白帝狼】様から離反した【氷狼(フェンリル)】族のものを連れてきてもらいたい』

お使い、か。

「その巫女がどこにいるのかわかりますか?」

『わからぬ。故に、これを貴様に託そう』

そうして、風也に光が託された。

『もし無事に巫女【ヴォール】を連れ戻せたら貴様にそれはくれてやる。【氷狼(フェンリル)】族は北の大地に住むとしか我も知らぬ。そちらは申し訳ないが貴様らで頼む』

ヒント無しですかい!?

「なぁ、嵐火」

そんな中、ライアが話し掛けてきた。

「ん、どしたの?」

「お前が〈調教(テイム)〉した奴、ちょい出してみ?」

「は?…まぁいいけど。フェン!!」

フェンを呼び出す。

『ほう!!【氷狼】族の上位種の【神狼】種か!!どこでこやつを?』

「どこで…って、クエストで。女の人が無くした牙の首飾りを探すのを手伝って、て」

『ほう…。恐らくそやつが【ヴォール】じゃ。そやつをここまで連れてきてくれ』

なんか一気に難易度易しくなったなぁ…。


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