日向と地龍
タイトルを変えました
「はぁ〜海の音はいいな〜学業とダンジョン踏破を両立は辛いな〜」
少女は浜辺で波の音を聴きながら日々の疲れを癒す為にのんびりする。
「そうそうこの音この音。こう、海が引っ張られていく音。良いよねこの音」
少女は目を瞑り、眠ろうと考えたが今言った自分の発言がおかしい事に気が付いて、起き上がる。
「塩が引いている?いや、本当に海が引っ張られている?こんな現象⋯⋯珍しいんじゃね」
スマホを取り出して写真に収めていく。
「てか、あっち日本の方じゃない?なんか浮いている海水もあるし⋯⋯⋯⋯寝よ」
◆
「おまたせ地龍さん!」
『ぬ?お主はさっきの奴と同じ⋯⋯か?』
「半分一緒で半分違くて半分同じで半分違う」
『訳が分からん』
「私も何言ってるか分からないけど、今はあの龍に集中しないと」
『ぐあああ』
火を吐き出した青龍に対し、日向は左腕から左手まで全てに水を生み出し纏わせる。
「覇龍、横薙ぎ水流」
横薙ぎに腕を払って火の玉を相殺しようとしたが、火の玉の方が威力が高く、吹き飛ばされる。
「痛った。水が、魔力が足りないね」
『どうする?』
「どうする事も出来なくない?地龍さん!共闘お願いします!」
『分かっておる!また来るぞ!』
「いや⋯⋯あれは!」
今度は青龍は火の玉ではなく、火のブレスを吐き出し、地面を焼きながら地龍、日向纏めて焼き払うようだ。
「リヴァイアサンは今は戦闘に参加出来ないしなぁ〜。やるしかないよね〜」
日向は内心泣きなさたい、逃げ出したい気持ちを抑えて両手を火のブレスに向けて掲げ、水を放射する。
「地龍さん、ブレスを使ってください!」
『ブレスは苦手なのだがな、⋯⋯ぐるああ』
炎の玉を地龍は青龍に向けて吐き出したが、地に関する事ではない炎の玉は苦手で、青龍に届く前に焼き払われる。
「ブレスは!」
『出来ん!』
「広範囲で、消化するような水、水の性質を変化させないと」
火に有効な水、消火器のような水、その性質を知る必要がある。
(近くに無いかな?)
今更だがそんな物が残っている可能性が無い事を察する。
(阿鼻叫喚の絵図になっているここら辺にある訳ない⋯⋯か。責めて対象が大きければなぁ〜)
そもそも日向はこの体になってから1時間も経っていないので上手く水が操れない。
水を上手く操るリヴァイアサンは今は日向の手助けを出来ない。
「リヴァイアサンの権能が半分あっても本来使っている存在が使わないと最大級の力は使えないよね」
『何をごちゃごちゃと!』
ブレスの威力が増したことに気が付いた日向も水の質力を上げる。
(ブレス吐きながら会話する高等テクニック)
普通に関心してしまう日向。
「でも、そろそろ限界に達しそなんでね!」
日向は水の方向をブレスと対になるようにしていたが、水の向きを変えて火のブレスを受け流す。
『小癪な』
「あんたそもそも火の玉か火のブレスしか吐けないの?攻撃パターン少なくない?」
日向は時間稼ぎのつもりで易い挑発をするが、そんな見え見えの挑発に掛かる程青龍は馬鹿では無かった。
『チィ、ほんと、相性が悪い』
地龍は自分の攻撃方法と空を飛ぶ青龍との相性の悪さを僻む。
『責めて、責めて地以外にも動けてら、人間のように足があれば、壁があれば』
地龍は地面に接している所も移動が可能で壁の中にでも入れて移動が可能だ。
しかし、近場のビルなどは殆ど破壊されており、地形操作を使って足場を作っても火の玉で破壊されて終わってしまう。
「地龍さん!私が攻撃、地龍さんが防御に徹してください!」
『あ、ああ!分かった』
地龍は急に役割を決められて驚いたが、すぐに、持ち直して役割を全うする事にする。
「覇龍、二龍覇剣斬」
日向は腕から手までの水で両手を水の剣にし、織田信長から受け継いだ覇龍の流派を持って近接攻撃に移る。
『遅いわ!』
「べぶち」
青龍のそばに移動したので地龍の地形操作のサポートでの防御なんて出来る筈もなく、青龍の尻尾によって吹き飛ばせる日向。
地龍は遠距離戦闘を想像していたが、全く違う事に硬直するが、持ち直す。
「足から水を噴射するの慣れないな〜それに、覇龍もまだまだだな」
数回地面をバウンドしてゴロゴロ転がった後に瓦礫に当たって動きが止まる。
手を地面に着きながら揺らりと起き上がる。
『龍装』を使って防御力を上げている日向はギリギリの所で尻尾の叩きをガードしていて、地面にバウンドして転がるのに関してはダメージはない。
「まだ、時間が必要!時間稼ぎをしないと⋯⋯」
日向の影が大きな影に飲み込まれる。
『ぐがあ』
大きな口の中が日向の視界に入る。
『ガブ』
青龍は顎を閉じた。
「あっぶねぇー地龍さんナイスサポート!」
地龍が地形操作にて地面に1度日向をしまい、これまた地形操作で違う地面から日向を排出する。
「一つ一つの操作が出来ない!」
今の状況で足から水を噴射して近づく事が出来たら隙を付いて大ダメージを与えられるだろう。
しかし、腕や手からの水はだいぶ扱えるようになっても、足から水を出す事は未だに瞬時には出来ない日向。
「ウォーターカッター」
右の手を縦に一閃させ、それに合わせるように水の斬撃が軌跡を描きながら青龍の首に向かって進む。
『隙を付いたら当たるとでも?』
青龍はその場でぐるぐる回転して斬撃を逸らして、空中に飛び立つ。
『アイスブレス』
青龍は氷のブレスを吐き出しながら空を縦横無尽に駆け回る。
「水と相性が良い氷ですかそうですか。てか、氷も使えるのね」
氷のブレスが日向の所に行く前に日向の地面が急激に上がり、日向を上空に飛ばす。
「これまた怖いなぁ〜」
浮遊感を味わいながら青龍が日向の方に向いて氷のブレスを日向に向けるが、日向は薄い水を広げて凍らさせ、足場にする。
しかし、凍って、さらに氷のブレスを受けた事によって割れる。
「もう少し分厚くしないと」
壊れかけの氷の足場を粉砕して跳躍し、さらに先程よりも分厚く水を貼って凍らせ足場にする。
「まあ、そう来るよね」
今度は火のブレスを吐き出して、日向は地面に着地する。
日向は青龍が氷と火を使い分ける事にどう攻めた物かと思考を巡らせる。
『パク』
『え』
日向は地龍に食われる。
地龍が仲間の日向を食べた事に戸惑い硬直する。
一体何をやっているのか、一体何がしたいのか、分からずに青龍は目を点にする。




