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休憩します

 

「さて、アーティファクトの回収と行きますか!」

「はい!先輩。先輩がとるんですよね?」

「いや、今回は日向のお陰のところが大きいから日向が取ってくれ」

「いや、そもそもこんな歳でアーティファクトを持っていると⋯⋯後々面倒臭そうで」

「ああ、なるほどね。なら、ありがたくいただくよ」

「はい」


 そう言って日向と共にアーティファクトがある所に向かう。

 今回のアーティファクトは紫色で輝いていた。

 手に取ると、激しく光り形を変えていく。

 俺は万能眼によって光の眩しさは気にならないのだが、日向はそうでもない。


「まっぶし」

「はは、目、瞑りなね」

「瞑っても滅茶苦茶眩しいです!」

「はは」


 それから形が収まって、確認してみると服だった。

 しかも、ズボンまで付いているセットのようだ。


────────────────

 万能装備一式セット SSS+級

 所有時 筒井翔

 破壊不可能

 防御力1000

 アーティファクト

 防具型

 スキル

 パッシブ

 サイズ調整

 温度自動調整

 アクティブ

 反射

 万能変化

────────────────


「結構、有用そうだな」

「なんて、書いてあったんですか?」


 このアーティファクトの内容を日向に伝えて、日向と共に魔法陣に乗って地上へと帰還する。


 ◆◆◆◆


「ふ〜何とか帰って来れたな」

「そうです⋯⋯ね?」


 日向が周りを見てギョッとしているので俺も周りを見ると、カメラを持っている人や鎧やらなんやらを色々着た人達が大勢居た。

 大抵の事情は察せるが、急いでこの場を離れた方が良いだろうな。


「日向、すまんな」

「え、何が⋯⋯えええええ」


 ウリエルを翼に変えて、ラプラスで日向を固定した後に飛んでその場を離れた。


「ああ、ギルドメンバーとかに説明面倒だな」

「はは、まあ、頑張ってください」



 ◆◆◆◆


 教会本部の会長の部屋にて


「んで、翔、世界で2人目のSランク冒険者おめでとう。しかも、ソロだしね」

「くっ、2人目」


 田中さんと要さんが部屋にいて、この場で俺はソロでのSランク冒険者となった。

 ぶっちゃけ、楓や奏さんでもソロのSランク冒険者には成れると思う。

 ただ、ダンジョンボスまで行くのに休憩等を挟まないと行けないので1人では護衛、休憩がままらないのだ。

 俺の場合はオーガ達が居るがな。


「にしても、翔君は変に幸運だね」

「はは、まさか巻き込まれたダンジョンがS級だとは思わなかったですよ。日向がいなかったら俺は死んでますしね」

「その事だが、その子に関しては公表する事が出来ない」

「それが1番ですよ。色々と、大変になるでしょうでし」


 あ〜早くこの会話終わらして家に帰って休みたい。

 あ、今着ているのは昨日手に入った万能装備一式セットだ。

 長袖に長ズボンなのだが、暑くも寒くもなく快適な温度でサイズも俺にピッタリだ。

 そこで、疑問に思うのが万能ってそこまでの意味があるのか?だった。

 確かにサイズとかは変わるが、何故かこれが真の使い方では無い気がしてならない。


「とても、帰りたいって顔をしているね」


 おっと、さすがは冒険者教会のトップだな。

 帰りたいとゆう気持ちが顔に出ていたらしくバレたようだ。

 

 ◆◆◆◆


 家に帰ってすぐさま部屋に向かってベットにダイブし寝る。


「おやすみ」


 ◆◆◆◆


 時は遡り


「んじゃあ奏バイバイ」

「ん、また明日」


 そう言って楓と奏は別れた。

 真夜中で真っ暗、何か犯罪が起きそうな雰囲気の帰路を歩いてる楓。


「いや〜奏の魔法はかっこいいな〜。そろそろ私も自分なりに魔法陣を変えて見ようかな?もしも魔法陣を即座に解読して真似されてもやだし。でもな〜魔法陣を創作するのって結構難しいんだよな」


 魔法創作には2種類ある。

 同じ魔法でも魔法陣を自分なりに変えて違う効果などを生み出すのと、自分だけのオリジナル魔法を作るこの2択だ。

 ユニークスキルの魔法はオリジナル魔法にはならない。


「くく、見つけたよぉぉん」

「誰?」


 楓の前に黒服、黒ズボン、黒い仮面を被った男が現れた。

 気配が全くしなかったことに楓は驚きながらも問う。

 真夏なのに長ズボンに長袖、更にはコートも着ているので怪しさが更に増している。


「君、僕の下僕にならない」

「随分と辺鄙な挨拶ね。答えは勿論お断りよ」

「そう。まあ、分かってるけど。なら、強制的にやらせて貰うよ」

「あまり、舐めないでね」

「くく、舐めては、ないよ?」


 黒服の男は右袖と左袖から刃物が飛び出てきて地面を蹴って楓に接近する。

 楓は爆弾のシールドを作ってガードしようとするが、黒服の男が右腕を横薙ぎに払うと、爆弾で作ったシールドを消滅させる。


「なぁっ」

「くく、そんなに驚く事かぁ?」

「ちっ」


 舌打ちを打ちながら楓は小型爆弾を足の裏に設置、爆発、そして後ろに跳躍して後退する。


「良い、判断だ。まっ、その程度だがね」

「そろそろ反撃、させて貰うよ」

「いや、もう、終わりだよ。ケケ」


 なんの事は分からない様に顔をする楓に見るからに、見なくとも分かる様な奇妙な声で笑う黒服の男。


「随分と、余裕ねっ」

「だって、もう終わりだからね」

「なんの⋯⋯しまっ」


 爆裂魔法を使おうとしたら、身体全体が触手の様な物で包まれる。


「触手⋯⋯だと?いや、なんか、違う。これは、羽毛!」

「正解!それは羽毛だよ。さて、僕の下僕となってこの世界の破壊に加担してもらうよ」


 そう言って刃物を袖にしまった黒服の男は右手を楓の顔を当て、何らかの呪文を唱える。

 その後には楓は虚ろの目になった。


「さあ、下ろしていいよ朱雀すざく

『あいわかった』

「んじゃあ、楓さんよ行こうか」

「はい」

「くく、ああ、楽しみだ。一体ここら辺の人達はどんな絶望をした顔を、声をしてくれるのだろうか」

『魔王様、遂に、始めるのですね』

「ああ、そうだよ。君も古株になったね」


 角の生えた青年の様な者に話しかけられ返事をする魔王。


「元々は小動物だった君が悪魔に進化した時は驚いたよ」

『はい。あの時はお世話になりました』


 その青年は上級悪魔アークデーモン


「さぁ、始めよう。絶望の始まり。破壊の始まり。全てを無に返そうでは無いか!ふふ、あはははははははは」


 これから始まるのは魔王による蹂躙か、はたまた違う結末になるのか、それは今はまだ、分からない。


 ◆◆◆◆


「う、うーん」


 目を擦りながらも階段を降りて、テレビの前のソファーに座る。

 母さんと父さんは仕事に行ったみたいだ。


「テレビでも見るか」


 リモコンを操作してテレビを付けて、ニュース、正確にはどこのチャンネルも同じ光景の中には1人の⋯⋯多量の魔物と人が移っていた。

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