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狂獣3

予約投稿忘れてました。

ごめんなさい


 地面を砕いたあの足には気を付けないといけないな。

あとはあの鋭い爪も要注意だ。

当たったら痛いじゃ済みそうにない、まあ、それはホーンラビットの角と一緒だ。

 牙も鋭そうだが、噛みつきは捕えられない限り当たるものじゃない。

警戒は外さないが、優先度は上の二つより低くて大丈夫だろう。

他にも攻撃方法があるだろうが、今のところ見て取れるのはそれぐらいだ。

どんなスキルは持っているのかわからないが、戦いながら対応していこう。



 虎は咆哮を上げ、オレに一直線に突撃してきた。

だが、そのスピードは兎ほどではない、簡単に避けられる。

右に軽くステップを踏み、体の向きを変えながら避けた。

すれ違いざまに挨拶の意味を込めて虎の左脇腹を殴る。

 かなり硬いな、普通に殴ったぐらいではダメージは期待できそうにない。

白極じゃないと駄目そうだ。

問題はどうやって隙を作るかだ。



「イツキ、僕が動きを止めるから時間を稼いで!」

 その声に返事をしようと思ったが、できそうにない。

虎がオレに肉薄しているからだ。

オレはさらに距離を詰める。

 虎は爪を振るおうと腕を動かそうとするが、肩に打撃を加えることでその行動を妨害した。

敵の行動を先読みすることによって、敵の動きを阻害していく。



 オレの鼻先を虎の爪が掠める。 

さっきのとは速度が違う、これは爪のスキル、<スラッシュ>だろう。

<スラッシュ>はただの斬撃だ、刃物などの鋭い武器にも同じスキルがある。

 ただの斬撃でも、その動作はスキルによって理想的な動きをサポートしてくれるため通常攻撃とは段違いの威力と速度がある。

だが避けてしまえば、スキルは隙だらけになるのだ。

高速化された思考はわずかな隙でも最善の行動の答えを導き出してくれる。


「喰らえ!」


白極・蒐連打!


 蒐連打は全身ではなく上半身の力を結集させて打つ白極の基本の技の一つだ。

白極、すべての技の中で発動に掛かる時間が5本の指に入るほど短く、ある程度の威力も兼ね備えている。

さらに、左右の2連撃ができるので、修業の時も多用しており、習熟度は白極の中でトップを争う程に高い。



 おそらくレベルによって底上げされている筋肉と毛皮の鎧でもこの2連撃は無効化できなかったみたいだ。

薄く照らされている虎の表情は苦悶に満ちていた。

だが、その表情からオレに対する怒りも感じられる。戦意はまったく衰えてない。

 もっともこれで決着が着くなんてまったく期待してなかったけど。

この調子でスキル発動の隙を狙えば十分勝機があるな。


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