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エチア

 オレ達の横でシルバーも寝そべっている。

ここ半月はずっと修業をしていたのでこんなにゆっくりできるのは久しぶりだ。

ちょうどいい、この機会にいろいろと質問しておこう。

「プラータさん、聞きたいことがあるんですけど。」

「何かしら?。」

「あなたとオールさんはどういう関係なんですか?。」

実はずっと気になっていたのだが、毎日修業に明け暮れているので聞くタイミングを逃してしまっていたのだ。



「義理の兄よ。」

「私の姉のエチア姉さんがオールと結婚したの。」

 エチア、あの果物と一緒の名前だ。

「エチアの実はね、姉さんが品種改良で作った果物なの、だから私たちは姉さんの名前を付けたの。」

「姉さんはとても恥ずかしがっていたんだけどね。」



 お姉さんのことを話すプラータさんの顔は見たことがないくらい輝いていた、大好きなんだろう。

それからお姉さんのことはもちろん、村の事などを聞いた。

あの村はプラータさんたちが作ったらしい。

「あの村には私たちの、エチア姉さんとの思い出が詰まってるの。」

そう話す、プラータさんの表情はとても優しげだった。



「私からも言っておかないといけないことがあるの。」

 優しげだったプラータさんの目が鋭くなった、なにを言われるんだろう?。

「代償が大きい力はできるだけ使わない方がいいわ。」

オレたちが持つ力で代償がある力といえば【破壊】しか心当たりがない。

ドキッとする、オレは【破壊】のことを話していない、身に宿したからわかるのだが、あの力は危険すぎるのだ、人に知られていいものではない。



「イリスちゃんから聞きましたよ。」

 そういえば口止めするのを忘れていた。

「安心してください、誰かに言うつもりはありませんよ。」

「私も見せてもらいましたがあの力【破壊】は危険です。」

プラータさんは身に宿してなくてもあの力の危険性が分かるみたいだ、さすがだ。

「私の方から絶対に人に言ってはいけないと教え込んでおきました。」

「ありがとうございます。」

 あとでオレからも確認の意味も込めて厳重注意しておこう。



「【破壊】たしかに強力な力よ、でもあなたが使ったら代償が大きいのでしょう?。」

「はい、激痛が走ります。ですが、使わなければ死ぬかもしれませんよ?。」

 出し惜しみして死んでしまっては元も子もないと思うのだけど。

「使うなとは言っていないでしょう、もちろん必要な時は躊躇しちゃだめよ、でも頼っちゃいけないわ。」

「下手したら自滅するわよ。」

 その目はとても真剣だ、たしかに少し頼りにしている部分はあった、オレは自分を戒める。

「肝に銘じておきます。」

使わなくても戦えるようにさらに精進していくことを心に誓った。

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