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勉強2

 あれから授業が進み、31個の文字の発音は完璧に覚えられた。

時間はすでに夕方で、赤い光が窓から差し込んでいる。

プラータさんは今、夕食の準備をしているらしい。

結果的に今日一日であの激マズドリンクをオレは13杯、イリスは10杯飲まされた。



 オレの方が多い理由は出題頻度がオレに集中していたからだ。

あのドリンクの恐ろしいところはキレ味が最悪なところだ。

飲んで10分以上経っても口に苦味と渋味が残り続ける。

あの美味しいエチアの実からこんな殺人ドリンクができるとは。



『なに休んでいるの、授業はまだ終わらないわ。』

 プラータさんはパンに何かを挟んだサンドイッチみたいなものを持ってきた。

形的にハンバーガーの方が近いかもしれない。

『食べながらやるんですか?。』

『当たり前でしょ、時間がないのだから。』



 オレと話している隙にイリスが逃げ出そうとしている。

武士の情けで見逃してやろうと思ったが、すぐにプラータさんに捕まっていた。

逃げ出そうとした罰で激マズドリンクを無理やり飲まされている。

イリスは悶絶しており、その目はオレに助けを求めていた。

だけど、オレには何もできない・・・・ごめん、イリス。



 それから、オレ達は勉強を進めた。

プラータさんは超スパルタで休憩も碌に取らせてもらえなかった。

こんなに勉強したのは生まれて初めてだ。

 受験の時もこんなにやらなかった。

ただ頭痛もなく、頭はスッキリしている、あのドリンクの効果だろうか。

その代償で舌はボロボロだ。

夕食の味も苦味が残っていてあまりおいしく感じなかった。



『今日はこれぐらいにしましょう。』

『明日、テストをするけど八割正解しないとエチアドリンクをジョッキで飲んでもらうわ。』

 絶対に嫌だ、もう一滴たりとも飲みたくない。

『プラータさん、もう少しだけやりましょう。』

『そう?じゃあ今日の復習をしましょう。』

オレの独断で決めたのだが、イリスも文句はないようだ。



 それから、30分ほどで今日の勉強を終えた。

正確には今も頭の中で何度も復習しているから終わっていないのだが。

イリスもオレと同じように復習しているのだろう、ブツブツと今日習った発音の練習をしている。

 もう今日は寝よう。

イリスを抱きかかえて部屋に戻り、ベッドの上に倒れこんだ。

眠気が急速にオレに襲い掛かる、そしてオレは夢の世界に旅立った。

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