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快楽

 やっと説教が終わり、解放された。

立ち上がろうとしたら、足がしびれてうまく立ち上がることができない。

するとプラータさんはオレの足を軽くマッサージしてくれた。

そのおかげですぐに立ち上がることが出来た。



『さぁ、ごはんにしましょう。』

『うん!。』

 その考えに反応して、イリスは飛び起きた。

ずるい奴だ、助けてくれてもよかっただろ。

オレは恨めし気にイリスを見る。

その抗議の視線に気付いたのかイリスがビクッと体を震わした。



『すいません、食事の前に軽く水浴びをしたいんですが。』

『たしかにそのまま服を着たら、べとついて気持ち悪いわね。』 

 プラータさんは家に小走りで戻っていく。

しばらくして、タオルと替えの服を持ってきてくれた。

『村の水場なんだけど場所はわかるかしら?。』

 水場?そんな場所あったのか。

オレが知らないと気付いてプラータさんは先導し、村の外れに向かった。

木々で隠れて気付かなかったが、そこには建物があった。



 その建物の中には学校にある大きな手洗い場のようなシンクが設置されていた。

蛇口のようなものも4口設置されており、奥には二つ扉があった。

『左の扉がトイレで右の扉が浴場になっているわ。』

プラータさんは右の扉を開ける。


 そこは脱衣所だった。

脱いだ服を入れる籠とそれを置く棚が設置されていた。

奥にさらに扉があり、銭湯のような大きな浴槽といくつかのホースが壁から伸びている。

風呂の文化があるのか、ありがたいな。



 プラータさんから使い方の説明を受ける。

お湯を出すには時間がかかるが冷水ならスイッチを押せば出るみたいだ。

大体は日本と一緒だな。

「イリス、一緒に入るか?。」

「やめとくよ。」

考えるそぶりさえ見せずに、拒否された。

ご飯に負けたのか・・・地味にショックだ。



 オレは一人寂しく、汗を流した。

気持ちいい・・・

約一週間ぶりに浴びる水は最高だ。

 冷水しか出ないのは不便だが、汗を流すには冷水の方がいい。

シャワーヘッドぐらいは、自分でどうにかできそうだな。

袋に小さな穴を開けて、ホースの先に取り付ければシャワーになりそうだ。



 そういえば、異世界に来てからイリスと初日の寝床探し以外はずっと一緒にいたな。

周囲にその気配がないと少し不安になってしまう。

オレは改めて自分の弱さを自覚した。

強くならなければならない、精神的に肉体的にも。

だが、今はこの快楽に身を任せよう。

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