ロスト
前話いろいろとおかしかったので修正しました
『放っておいていいのでしょうか』
オールさんはオレの目の前でピクピクと痙攣している。
非常に気になるので、確認した。
『いいのよ、オールがいたら話が進まないわ』
たしかにいちいち威圧されたら、めんどうくさい。
いくら耐えられるといっても、疲れるものは疲れるのだ。
白について聞きたいことが多いのだ。
『彼らは一体何なんでしょう?』
『正体不明よ、研究者もいるけどたいしたことはわかってないわ、そもそも遭遇したらほぼ確実に殺されてしまうもの、調べようがないわ』
正体不明か、オレが黒い霧の中で見たものは奴らの根源なのだろうか?。
だとしたら彼らの正体はひどく悲しい存在だと思った。
『オールさんは相当高レベルだと見受けられます』
あれだけの威圧を放てるのだ、低レベルなわけがないだろう。
『それに対して、オレとイリスはレベルがありません、なぜ勝てたのでしょうか?』
『それは奴らの特性によるものよ』
特性?
『奴らは敵の強さや数によって力が変化するの』
『強いものにはより強くね』
なるほど、それなら納得できる。
RPGに時々あるこちらのレベル依存で敵が強くなっていくパターンと一緒だ。
オレ的には要らないシステムだと思う。
レベルがないオレ達だと最弱レベルまで落ちていたのだろう。
それでも十分強かったのだが。
オレはレベル依存なのか一応確認してみた、しかし返ってきたのは否定だった。
『奴らが見ているのはレベルじゃないわ』
『オールが破れた時、奴らについて調べてみたの』
『奴らは純粋な強さを見てるらしいわ、レベル、ジョブ、スキル、魔法ももちろん加味されるけど、即席培養で強くなったのと歴戦の英雄では同レベルでもその強さが大きく違ったらしいわ』
『如何なる場合も、必ずこちらの強さ以上になる、だから今まで討伐歴はなかったの』
『一万の精鋭が討伐に向かったけど全滅したという記録もあるのよ』
たった一体で一万を凌駕できるとは想像できない。
白の本気はどれほどのものなのだろうか。
『爆心地』
プラータさんは突然そう告げてきた。
『この大陸最大の湖の別名よ』
『小さな国ならすっぽり入るぐらいの大きさがあるのだけどね』
『その戦いで白が作り出した大穴に雨水が溜まってできたの』
凄まじい、その一言に尽きる。
本当によく勝てたな、オレ達は。
いや、あれは勝てたというより、勝たせてもらったというのが正しいのだろう。
『それほど奴らは強いのよ、まさかそれをロストの人間が倒してしまうとはね』
ロスト?
また新しい単語が出てきた。
多すぎて混乱しそうだ。
『四つの力の内、どれか一つでも持ってない存在のことをロストというの』
『魔法が使えなかったり、スキルが使えなかったりね』
『でもレベルがないのは今までなかったはずよ』
『詳しいですね』
『いろいろあるのよ』
その表情は憂いに満ちていた。
追及するのはやめた方が良さそうだな。




