スタイルチェンジ
ちょい修正
このままじゃ埒が明かない。
オレは覚悟を決めた。
守りから攻撃に転じようと決めた時、それは訪れた。
『腕を上げて!』
体の前で力を抜き、ブラブラとさせていた腕を持ち上げる。
そこに白の攻撃が命中した。
威力はそこまでなかったが、今日初めてまともに当てられた。
ガードの上とはいえ、ショックが大きい。
「読み違えたのか?」
『違うよ、動きが変わったんだ。』
構えは先ほどと大きな違いはない。
何が変わったんだ?。
全身をくまなくチェックしていく。
一見違いがないが、よく見れば細部に違いがあった。
今まできつく握られていた拳が半開きになっており、さらに前は地面に密着してべた足になっていたが、今はかかとを上げ軽くつま先立ちになっている。
『左!』
その声に従い、動いたが避けきれず、掠ってしまう。
『右!』
間髪入れずに、次の攻撃が襲い掛かった。
慌てて回避行動を取るが、間に合わない。
それから、左右のコンビネーションが連続する。
対応しきれない。
いくら念話でロスなく指示を伝達できたとしても、オレの対応能力を超える速さで連打されたら、避けきれない。
今まで一撃必殺を狙っていたのに、今はジャブでダメージを蓄積させようとしてくる。
先ほど戦っていた奴とはまるで別人だ。
これでは作戦その二はとてもじゃないが実行できない。
イリス頼りの回避はもう限界だろう。
打開策を模索していく。
一つアイディアが浮かんだ。
迷っている暇はない。
できるかどうかわからないが、やるしかないな。
「イリス、分担しよう!」
今も必死に回避の指示を出しているイリスに一方的に話しかける。
「基本は今までと一緒だ」
危険だが、少し距離を開けることにした。
白の攻撃がギリギリ当たらない場所まで下がる。
「何発かに一度はオレが判断して避ける」
『出来るの!?』
「出来る出来ないの問題じゃない、やるんだよ!」
そうしなければ負けてしまう、全てをイリスに頼るのは終わりだ。
今まではイリスの操り人形だったが、これからは自分でも動かなければならない。
これ以上距離を開け続けるの危険だ。
再び、オレ達は白の暴風域に突っ込んだ。
左右のコンビネーションがオレに襲い掛かる。
最初の数発は躱せるようになったが、だんだん追い詰められていく。
次は右だ!。
イリスの指示より先に体を動かした。
オレには見てから回避などとてもできそうにない。
だから敵の動きを予測して避けるしかなかった。
白の拳は空を切った。
予測は当たったみたいだ。
その隙に体勢を立て直す。
さっきまであった余裕は消え去った。
作戦の準備と回避の予測でオレは知恵熱が出そうだ。




