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決戦のとき・・・白

2話目

「それじゃあいこう、イツキ」

 先ほどまで震えていたとは思えない、勇ましい発言だ。

オレはそれをすぐに反対する。

「なんで?」

「何も準備せずに行ったら、即返り討ちだ、作戦を立てないと」



 それからオレ達は作戦会議を始めた。

それぞれができる最善を模索し続けた。

その間、頭上の恐怖を認識し続ける。

耐性がつくかはわからないが、やって越したことはない。



 三日ほど経ったのだろうか、日の入らないここでは正しく認識できない。

三回寝たから、そう判断しただけだ。

ちなみに尿などの排泄物はイリスに『破壊』してもらった。

本当にごめん。



 オレは靴紐を一旦全部抜き取り、一つ一つ丁寧に通した。

もちろん、ヒールロックも欠かさずに行った。

これをすれば、靴が足と完全に密着してくれる。

オレの履いている靴は一見すれば革靴だが、実はスニーカーだ。

校則にも違反しない。

結んだ靴紐の両端を靴の内部の側面にしまう。

 時間はかかったが、これなら戦闘の途中で脱げたりすることはないだろう。

靴だけじゃない、すべての装備のチェックを納得するまで行った。

鏡がないので、見えないところもあるが、これで完璧だろう。

圧倒的格上と戦うのだ、準備不足で戦うのは避けたい。

イリスも牙をガチガチ鳴らさせて練習している。



 オレは梯子に足を掛け、イリスに語りかけた。

「イリス、終わったら一緒に川で遊ぼうな」

「うん!」

普通だったら、こんな約束をすることは死亡フラグだと言われるかもしれない。

だが、オレにとってはこれは勝利フラグだ、根拠はないけどな。

イリスは黒い光となり、オレの体に入ってくる。

デフォルメされた幼竜は頭の中で鼻息荒く気合を入れていた。

相変わらずかわいい。



 梯子を一段一段登っていく。

食料庫から出ると地下とか比べ物にならないほどの恐怖が襲い掛かる。

台所から出て、その発生源に足を向ける。

恐怖は近づけば近づくほど重くなってきている。

だが、もう大丈夫だ。

オレ達は戦える。



 オレは玄関ドアを開けた。

10メートル離れたところに白は仁王立ちをしていた。

視界に入れることでダイレクトにこいつがまき散らす恐怖をより強く受けた。

恐怖はオレの体を鎖で縛り付けるように動きを阻害しようとする。

しかしイリスと一緒だったら、こんなものただの折り紙で作った髪の鎖だ。

簡単に引きちぎれる。

一歩ずつ近づいていく。

白も攻撃を加えずにオレが近づくのを待っている。



 オレ達は白の目の前に立つことができた。

今度はこいつを倒すまで逃げない。

さぁ、決戦だ。

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