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異質

本日2話目

 瞼の裏からわずかに眩しさを感じる。

木に空いてる小さな穴から光が差し込んでいた。

朝だ。

無事に夜を超えることができたみたいだ。



 腕の中でイリスが寝ていた。

抱きしめたまま寝てしまったみたいだ。

外に出て、状況を確認したいが動かすと起こしてしまいそうだ。

しばらくはこのままにしておこう。

まだ起きそうにないようだ。

今の内に今日の方針を考えよう。



 今日こそは人を探さないといけないな。

もう一度川に戻って下流に向かおう。

食料も探したいが、毒は怖い、当たってしまえば即ゲームオーバーになりかねない。

そんな博打は打つべきではないだろう。

空腹だが動けないほどでないから我慢するべきかな。

様々な考えが浮かび上がり、その一つ一つ考察していく。

オレは最善の策を模索し続けた。



 どれぐらい時間が経ったのだろうか。

腕の中のイリスがもぞもぞと動いた。

「んっ、ここは?」

「やっと起きたか、おはよう、イリス」

「おはよう、イツキ」

少し名残惜しいがイリスを解放する。

イリスは一足先に外に出た。

オレも出よう。

頭をぶつけないよう、気を付けながら外に出た。


 木々の間から太陽の光が差し込んでいる。

木の中に入り込んでいた光とは格が違った。

入口を隠していた制服を羽織った。

座ったままで寝たためか体が痛い。

凝り固まった筋肉をほぐそう。

こういう時はやはりラジオ体操だな。


 体に残っている記憶を頼りに体を動かしていく。

横を見るとイリスもオレの真似をして、体操をしていた。

人間とは骨格が違うから真似できていない。

ところどころでよろけたりしている。

かわいい……

愛くるしさが半端ないな。

少し見とれてしまった、体操を続けよう。



 体操を何周かすることによって体のコリによる痛みがだいぶ和らいだ。

昨日の『破壊』の反動もなくなっているみたいだ、痛みが消えていた。

辺りを見回す、相変わらず木だらけでうんざりする。

ふと違和感を感じた。

その正体はわからなかったが、気持ちが悪い。

昨日と同じ森であるはずだが、まるで違う森に来ているみたいだった。


「なにかおかしくないか?」

 まだ眠いのだろう、目をこすっているイリスに話しかけた。

「なにがぁ?」

イリスは違和感を感じていないみたいだ。

オレの気のせいか……


 森の中は静けさに包まれていた。

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