てっぺんラジオ〜ずっとこうしてゲームしてたい〜
本日は賑やかなラジオをお届けします。
暇な時にでも聞いておこう!
決して手抜きじゃないよ!
「2人とも〜今回はほぼ会話オンリー、ラジオ形式で行くから、あんまり体とか動かさないように〜じゃないと、いちいち言わないといけなくなるから。」
「「は〜い」」
「すっかりゲームに夢中になってるみたいだけど、今日起こったこと教えてちょうだいね、照」
「あーあのね、詐欺グループの男たちに囲まれた時、急に頭に声が響いたの。その声は私の名前を知ってて、零徒と喧嘩したいなら、叶えてあげるって言われた。それから川渕っていう、ローブ被った大柄な人が現れて、そいつが地面に手を当てると、虚楽の狭間の光が見えて……目を開けたら目の前に零徒がいたの。」
「ふーん……川渕、か。」
「なになに?空はその人のこと知ってるの?」
「……ううん。…ただの思い過ごし。ってちょっと茨、いつの間に戦闘不能じゃない。ちゃんとレベルあげた?照に追いつかれるわよ。」
「レベルアップの素材が多すぎるって。また後で一緒に集めに行ってくれよ。……んで、俺たちが現場に到着した時には、既にそいつらは居なかった訳だが、他になにか言ってなかったのかい?」
「言ってた。我ら天律院、報われない運命に救いを〜とかなんとかって。そういえばあいつら、いつの間に居なくなってたっけ。はい!以上が2人が来るまでにおこったできごと。あ、茨その花近づくとダメージ受けるよ」
「うわっまた回復しねえと……てか天律院??聞いたことねえ名前だな。」
「あたしも初めて聞いた。これは思ってたより重大になりそうな気配だわ。……今のうちにゲームしとかないとっ。茨!敵はあたしが倒すから素材集めに行こう!」
「そういえば茨って義手持ってたんだね。仕事の時はつけてないの?」
「俺は片腕で戦う方が慣れてるからなぁ。あとこいつは生活用っていうかゲーム用。」
「ゲーム用!?!?!?」
「この腕もそうだったけど、目ん玉飛び出るくらい高けぇから。あと、戦闘に耐えれるくらいのご立派なやつは、いつ壊れるかもわからんし。それにそもそも、ゲーム用を後先考えずに買ったら、もう1本買う選択肢なんて、財布に残ってなかった。」
「茨って……もっと真面目で頭いい人なんだと思ってたよ。」
「普通に失礼だなてめぇ。」
「この中でそんな優秀な人いるわけないじゃない。だって真面目で頭いい人は、そもそもてっぺん組に入ったりしないでしょ?」
「ちょっとそれ、もしかして私も入ってる?学部じゃ結構優秀な方なんだよ!」
「そーゆーところだ。」
「そーゆーとこよ。」
「私が社会人になったら一課に入隊していつか絶対見返してやる!!とりあえず最大レベルにあげてから!」
「あ、ごめん時間だわ。報告書書かなきゃ。」
「茨だけ素材回ってずるいよ!後でまた一緒に回ってよ!」
「はいはい、あ"ー書類めんどー。ずっとこうしてたい"ー」
ーー3時間後ーー
「ちょっ待ち」
「茨がまーた死んだよ」
「助けて空」
「あはは、今は無理。報告書出しに行ってこなきゃ。」
「隊長ぉぉぉ!!!って、今から!?もう日付変わってんのに。明日じゃダメなのか?」
「この件は結構重大だから、早めに上にあげないといけなくて。さっきパソコンからデータだけで送ったら、パソコン使いこなせないジジイ共が、データじゃ読めんってワンワン吠えるから、奴らが朝起きてくる前に終わらせてやろうと思って。」
「うわっ……あれか、元役職者がふんぞり返ってるっていう、『風雲会』の衆らか。じゃあせめて、仮眠でもしてったらどうだ?明日もこーちゃんのとこで仕事だろう?今日もずっと起きてたし。眠くないのか?」
「大丈夫よ。あたしはいわゆるショートスリーパーってやつ。3日徹夜しても30分くらい寝れれば上出来だし、むしろ寝ない方が健康体っていうか。」
「昼間の怪我の治りの速さといい……空って結構変わった体質なんだな。」
「ええ、まあね。そろそろこんな時間だし、あんたたちは寝ときなさいよ?じゃ、行ってくるから。」
「ああ、気をつけろよ。」
ーーー虚楽内にてーーー
「ったく!あのクソジジイ共いい加減にしなさいよ?なーにが、全部をメールで終わらせようとするな!上司に気を使え!?自分たちの時代は報告書を片手に走り回ってた?ケッ!てめえらが時代に追いつくように走り回れっての。」
『こんばんは、空。そんな言葉使っちゃダメだよ?。せっかくの美少女が台無し。』
「久しぶりね、天の声。せっかく誰にも文句言われないところで愚痴ったのに。あんたのせいで、飛んだ邪魔が入ったわ。……でもちょうど良かった。聞きたいことがあったのよ。照にちょっかい出したのはあんた?」
『うーんそうだね〜、そうかもしれない。でも君は、報告書にこの『声』のことを書かなかった。こうして疑っていたのに。どうして?』
「逆に聞くけど、第1話で主人公交代させようとか言って来た声です。なんて、誰が信じてくれると思う?」
『わかったごめん誰も信じないわそんなの。』
「でしょ、だから言うだけ無駄よ。……はぁ、今日はストレス発散に日が昇るまで狩ろうと思ってたのに、零徒少ないし……さっさと切り上げて寝ようかしら。」
『寝るつもりなんてないくせに。茨や照たちの真似でもしてるの?君にとって、人間の「眠る」という行動は、最も価値のないことなのに。』
「やかましいわよ。」
『……その顔、今日は会話オンリーの回だから、君のその表情も、感情も全て伝わってこない。不便だなあ。』
「……。」
『あれ、何も話さないの?しょうがない。じゃあ、空は口を固く閉ざして、日が昇るまで零徒を探しまくって、狩り続けたってことで。うーん、どんな心情だったかは、それは……その内わかるんじゃないかな?」
『この物語を見届ける君が、心を持つ人間であるなら。」
「君」とは




