第37話 無茶をしました。
もう一度、生命核を消費してでも魅了の★を減らすかが悩んでいたら寝落ちしました。おはようございます。
【条件を満たしました。昇化が可能です】
あちゃー、日数が経っちゃったか。このまま昇化すると魅毒蝶の終齢幼虫になるんだよね?
【鑑定中──、結果を表示します。はい、仰る通りです】
悪い選択肢だとは思わない。此処まで3種類も昇化して来たんだから最初の頃よりも生存確率はかなり上がってる筈。だけど欲を言うなら今までも昇化してきたんだからこれからも昇化し続けたい、アンナさんとの幸せな未来の為にも!
【天羽様──……!】
というわけでまた無茶をします。
【天羽様…………】
見えてないけどジト目で見つめられてる気がするーっ! でも今回は毒を貪り食って幻覚と浮気しようなんて無茶じゃないから大丈夫!
【何がどう大丈夫なのか説明を求めます】
魔法をはちゃめちゃに使っては吸い、使っては吸い、をひたすら繰り返します。この葉っぱは完全に犠牲になるものとします。……それだけなんだけど、どうにか届きそうな上位の魔物ってない?
【検索及び鑑定中──、結果を表示します。使う魔法の種類にもよりますが、存在はします。また使役及び魅了、結界及び付与(毒)の魔法は現在も使用中ですので、他の魔法となると召喚、治癒及び回復のいずれかになります。魅了は先の虐殺と同様に魔力を消費して私以外を魅了することで追加の使用となります】
使用中の魔法が多い、そして普段は魔力不使用の魅了が一番伸びる件について。
【天羽様がかわい過ぎる件について】
多分だけど、それアンナさんしか思ってないんだよねぇ。
【天羽様の魅了魔法は私が育てました】
事実なんだけどアンナさんが一番引っかかってるんだよねぇ、マッチポンプが酷い。
ともあれ魔法を使いまくれば別の魔物に昇化は出来る筈。だったらやるしかない。
手っ取り早く今いる葉っぱの魔力を吸い尽して回復魔法をかける、そしたら次の葉っぱに移って同じことを繰り返す。結界には毒の他に魅了も付与して、毒腺を齧ってなんかヤバいなと思ったら治癒魔法を使う。胃袋の問題で最後のはあんまり回数熟せなかったけど。
【鑑定中──、結果を表示します。魔力残量が5割を切りました】
まぁ、そうなるよね。葉っぱを吸って回復させて、でちょっとしか収支プラスにならないなら、他の魔法も使いまくってたらそりゃ足りなくなる。枯渇するまで使ってみて駄目なら他の手段を考えよう。
【検索中──、結果を表示します。魔物は魔力が枯渇すると生命力に影響が出ます。】
……すぐ死ぬわけじゃない?
【検索中──、結果を表示します。恐らくは即時死亡には至りませんが、可能性が絶無なわけではありません】
アンナさん、必要な分だけ魔力を持ってって。死にかけたらお願い。
【……結局、昇化の度に無茶をするのですね】
魔力が抜けて、ボクの残り魔力が更に減って、少し身体が重いかな、と感じる。でもアンナさんとの幸せな未来の為だからね、もう少し前からやっておけば良かったのかもしれないけど。
【終齢幼虫期に余裕はあまりありません。のんびり過ごせる時期にそのような慌ただしいことは】
うん、アンナさんのお陰で本当に楽させて貰ったよ。これからもお願いすることは多いけど、自分で出来ることくらいはやっておかないと。
そして今のボクに出来ること、それはつまり、ここで魅毒蝶より上位に昇化すること!




