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番外編① レイヴン、配信を見返す

ここまで読んでいただきありがとうございます!


気付けば20話まで来ました。


レンはただゲーム配信をしていただけなのに、いつの間にか国家に追われるようになりました。


作者も「どうしてこうなった」と思いながら書いています。


ひとまず第一章はここで一区切りです。


今回は息抜きも兼ねた番外編になります。


次回からは旧東京編が始まり、少しずつ世界の真実やノアの過去にも触れていく予定です。


今後ともよろしくお願いします!


ソララソ

旧東京へ向かう移動車両の中。


レンは寝ていた。


白銀も寝ていた。


アキラは本を読んでいた。


ノアは何かを学習していた。


そして。


レイヴンだけが暇だった。


「暇だな」


『現在の移動予定時間は六時間二十三分です』


ノアが答える。


「聞いてない」


コメント欄。


『レイヴン暇そう』


『働け』


『運転しろ』


『草』


レイヴンは端末を取り出した。


そして。


ふと思う。


「そういや」


レンを見る。


「こいつの配信見たことねぇな」


静寂。


コメント欄が盛り上がる。


『今さら!?』


『確かに』


『本人おるぞ』


『寝てるけど』


レイヴンは適当にアーカイブを開く。


第一話。


ノアとの出会い。


数分後。


「なんだこいつ」


コメント欄。


『どっちだ』


『レンだろ』


『レイヴンかもしれん』


レイヴンは真顔だった。


「いや」


「レンだよ」


『ですよね』


ノアが頷く。


第一話のレン。


普通。


弱い。


一般人。


今とは別人だった。


「よく生きてるな」


『同意します』


ノアも即答する。


そして。


さらに視聴。


国家から追われる回。


白銀と戦う回。


世界ランキング一位と遭遇する回。


レイヴンは途中で再生を止めた。


「こいつ」


『はい』


「なんで毎回死にかけてんだ」


『才能だと思われます』


「才能なのかそれ」


コメント欄。


『才能です』


『才能だな』


『間違いなく才能』


『生存特化型主人公』


レイヴンは笑う。


確かにそうだった。


普通なら死んでいる。


何度も。


それなのに。


レンはまだ進んでいる。


その時だった。


後ろから声がする。


「……何見てる」


レンだった。


起きていた。


レイヴンは即答する。


「お前の黒歴史」


「殺すぞ」


コメント欄が爆発する。


『草』


『本人来た』


『黒歴史扱い』


レイヴンは笑いながら端末を見せる。


「ほら」


「最初の頃のお前」


レンは画面を見る。


そして。


顔をしかめた。


「うわ」


「うわって何だ」


「なんか」


数秒考える。


「弱いな俺」


静寂。


レイヴンは少し驚く。


過去の自分を見て、


恥ずかしい。


じゃない。


弱い。


そう言った。


レンは画面を見つめる。


「この頃なら」


「白銀にも勝てねぇ」


『当然です』


白銀が起きた。


「起きてたのか」


『今起きました』


絶対嘘だった。


白銀は続ける。


『当時のレンは弱いです』


「本人の前で言うな」


『ですが』


白銀は少しだけ考える。


そして。


『現在は少し強いです』


静寂。


コメント欄。


『デレた』


『デレたぞ』


『白銀が褒めた』


『記念日』


白銀は首を傾げる。


『事実です』


レンは少し笑った。


「ありがとう」


白銀が固まる。


ノアが反応する。


『感情変化確認』


『白銀の処理速度が低下しています』


「やめろ」


『事実です』


白銀は少しだけ視線を逸らした。


コメント欄がさらに盛り上がる。


『照れてる』


『照れてる』


『照れてる』


『処理落ちしてる』


白銀は窓の外を見る。


そして小さく呟いた。


『……騒がしい』


だが。


どこか嫌そうではなかった。


数時間後。


移動車両が停止する。


窓の外。


巨大な壁。


崩壊した高層ビル群。


錆び付いたゲート。


その先に広がる廃墟都市。


旧東京封鎖区。


レンはゆっくり立ち上がる。


そして。


ノアを見る。


「行くか」


『はい』


ノアも頷く。


その赤い瞳は。


どこか懐かしそうだった。

20話まで読んでいただきありがとうございます!


最初のプロット


「AIとゲーム配信のお話」


現在


「国家と世界ランカーと謎のAIに追われるお話」


どうしてこうなった。


初めての長編なのでキャラがたまに作者の予定を無視して暴走します。


特に白銀。


君は本当に敵キャラだったんだよね?


次回から旧東京編です!


作者も頑張りますので、引き続きよろしくお願いします!


ソララソ

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