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敗戦のエルフ

エルフに会ったかという妾の質問に、


「会いましたね。なんか助けてくれとか言ってましたけど関わらない方が良さそうなんで無視しました。」


と返ってきた。


関わらない方がいい?どういう事だ?と思い今度はこちらから探知をしてみた。そして先程より広い範囲を映し出してみた。すると、


ボロボロの集落と無数の墓、多数の怪我人。それはまさに地獄絵図といっても差し支えのないものだった。


いったい何があったらこうなるんだ?これも戦争の影響なのか?と思っていると、


一つ見覚えのある旗を見つけた。ボロボロのエルフの集落で唯一綺麗な建物。そこにあるのは漆黒の剣の紋章が刻まれた旗。


あの旗は、ディオス・オンライン。ギルド、黒葬の魔剣の旗だ。


黒葬の魔剣は、ギルドランキング10位の最上位ギルドだ。そしてそこのギルドマスターが、個人ランキング、……15位だっけ?まぁ上位プレイヤーの1人、

ダークエルフの剣士。シャドウ・ダークネス。


ダサい名前だがその実力は中々でそこそこ有名だ。まぁ妾の敵ではないが。


あ。シャドウ・ダークネスだ。近くにいた女性エルフの服を脱がした。そして建物の中に連れ込んだ。


力で無理矢理か。最低だ。


この世界はディオス・オンラインではなくディオス・マキアの世界だ。ディオス・マキアの世界という事は、平均レベルがかなり低いのだ。ディオス・オンラインではプレイヤーは殆どが999だった。だが、ディオス・マキアはそんなにインフレしてない。主人公は元は999だったが堕天した際にレベルを下げられて最新話でやっとレベル999に戻っていた。


力が戻った主人公でこれだ。つまり主人公以外のキャラは100に満たない事もザラだ。一応エルフは長寿種で平均レベルが最も高い種族で500くらいはあるし主人公の仲間いや、ヒロインのエルフがレベル700とかでかなり強い。だがレベル999からしたらそんなの何も意味はない。


まぁ何が言いたいかというと、この世界ではレベル999あれば好き放題出来るというわけだ。


さて。これからどうするか?エルフを助ける。正直この選択は無い。


理由はメリットが無いから。いや正確にいうとメリットが無いわけでは無い。この世界の情報を手に入れたり、友好な関係を築くとかメリットは少なからずあるが、それ以上にシャドウと戦うというデメリットの方が大きい。


シャドウには勝てる。だが黒葬の魔剣には妾1人では勝てない。いくら妾が強くても単騎で最上位のギルドを落とす事は不可能だ。まぁ十二神槍がいれば落とす事は可能なのだが。などと考えていると、


アンヘルタウン入ってくる一つの気配を感じた。


どういう事だ?今は、四聖盾が全員いて強力な結界が張られている。それなのに入ってきた。結界が破壊された様子は無い。つまり結界をすり抜けてきた。


そんなスキルはディオス・オンラインには存在しない。そして原作である、ディオス・マキアにも登場しない。まぁ作者の気分で新しいスキルとか設定が出るし驚くことでは無いか。と思っていると、


「くせものですかぁー?ぼくがぁつかまえてぇーきますねぇー。」


とミリアが一瞬で移動した。そして瞬きした次の瞬間には既にミリアは妾の目の前にいた。


そして、「カナさまぁー。ぼくじゃあーあのぉーえるふをつれてくるのはぁーむりそうですぅー。」と言ってきたのだ。


ミリアが連れて来れないだと?つまりミリアより強いという事。つまりレベルは999。


もしかしてプレイヤーなのか?この世界で新しいスキルを手に入れたのか?と色々考えたが、考えるのは辞めよう。


もし敵なら倒せばいい。何故なら妾はアンヘーラ=カナ・アルマゲドンなのだから。


そして妾は外に出た。


そしてそこにはボロボロだが元はかなりの高価だと思われるドレスを着た美しいエルフが立っていた。


……………強いな。コレは分かる確実にレベル999だ。そして強さもトップ100クラスある。だがプレイヤーなら妾が知らない筈が無いし、妾を見ても何も反応しない。つまりこのエルフはプレイヤーではなく、ディオス・マキアのキャラクターだ。


けどレベル999のエルフなんて作中に登場してなくないか?


………………いやいるな。名前だけ出てたな。エルフの姫でヒロインの姉。幼き頃より数々の奇跡を起こしてきた神童と崇められた存在。


フーリス・ニィド・バイオレット


ヒロインがエルフの国を飛び出した理由でもある優秀な姉。ヒロインの自己肯定感が低い原因になった姉。でもヒロインが心底尊敬していて大好きな姉。それが、フーリス・ニィド・バイオレットなのだ。


いや待てて本当にフーリスなのか?一応確認しないと


「妾のギルドに何の用だ?フーリス・ニィド・バイオレットよ。」と聞くと、


「な,何故(わたくし)の名前を?」と驚いていた。


やった正解だ。原作ファンとして会えたのめっちゃ嬉しい。てか推しの姉だから嬉しい。俺があの子にいくら貢いだと思ってる?500万だぞ?その子の姉に会えた超嬉しい。


とテンションが上がっていると、


「貴方とてもお強いですね。恥を忍んでお願いいたします。私達エルフの国を助けて下さいませ。」と土下座をして来たのだ。


推しの姉がお願いか。


…………………妾の答えはいや俺の答えは決まってる。


「このアンヘーラ=カナ・アルマゲドンに任せるがいい。」




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