アルネスト帝国防衛戦 後編
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アルネスト帝国の侵攻にシルニチア朝パルシャワの援軍で窮地を脱したアルベルト率いるシュバルツヴァインズ王国であった
アルベルトは椅子に座りうつむいて拳を震わせていた
それはアルベルトの変わりに命を落としたルーカスが頭から離れず悲しみか悔しさか分からず、ただ自分の無力感に苛まれてた
「ルーカス……」
そんな姿を見たマッテオとラングベルドが近づいて
マッテオが
「アルベルトさん、今までも貴方の元で命を失った人間は沢山いますよ……厳しいこと言いますが、ただ知ってる人間が命を失った。それだけです」
「分かってます……マッテオさん……しかしルーカスは私の変わりに死んだのです」
ラングベルドは
「アルベルト、黒色獅子騎士団はただの命知らずな猪突猛進の部隊じゃないがルーカスは、ただ無駄に命を捨てたんじゃない。家族のいる、このシュバルツヴァインズ王国の要であるアルベルトお前に託したんだ。お前がそんなんじゃ、分かっていると思うが死んだルーカスに顔向けができないぞ」
アルベルトは
「そうだなラングベルドこれからも僕が立ち止まらない限り、これからも死んでいく者がいるんだ……僕は立ち止まらない……そう決めたんだ」
マッテオが
「アルベルトさん、まずアルガール二世の元に参りましょう。」
アルベルトは
「そうですね。マッテオさん、まずはあのアルネスト帝国の軍が再び侵攻出来ないくらいの痛手を負わせなくては」
そうしてアルベルトとマッテオはアルガール二世のいる陣営に向かった
一際大きなキャンプの奥でアルガール二世はいた
アルベルトはアルガール二世に
「この度の援軍感謝します。もう少しで我が軍はどうなってたか分かりませんでした」
アルガール二世は
「アルベルト殿いくら同盟を成した勢力の長同士とはいえその様な言い方をするものではない。それで我が軍はこれからどうすればいい?」
アルベルトは
「はい明朝、我が軍はアルネスト帝国軍を左から攻撃します。アルガール殿は右側から攻撃してください。しかし相手には特殊部隊がいます。魔法を得意とする部隊で名前は白豹部隊と言います。くれぐれも注意をしてください」
アルガール二世は
「分かった。ではそちらの軍に合わせて右側から軽装騎兵を主に攻撃しよう」
アルベルトは
「では宜しくお願い致します。では私達は明日の戦の話し合いを行いますので失礼します」
アルガール二世は
「アルベルト殿なにかあったか?浮かぬ顔をしているぞ」
アルベルトはアルガール二世にルーカスの事を言っていいのか迷ったが
「私の身代わりに死んだ将がいたのです……」
「それで苦やんでいると?」
アルベルトは
「すいません。貴方にこの様なみっともない事を言ってしまって……」
アルガール二世は
「その将は自分で死を覚悟して命を落としたのだ。その様なら、その者の死を侮辱する事になるぞアルベルト殿。
私は昔の事だが誰が部族を治める長になる前に部族の中で後継者争いがあった。この体の私と内気だった弟だった。弟はこの内乱に乗り気ではなかった。しかし他の部族の有力者に担がれて内反の陣頭に立った。勝利した私は自らの手で弟の首を跳ねた。私にも迷いがあった。
弟を生かしてやる事もできた。しかし向後の憂いを考え弟の命を奪った。勢力の頂点に立つ者はそうでなくならない。アルベルト殿よ、そうならなければいけないのだ。悔むなとは言わない。ただ戦に身を投じるのなら毅然としろ。我はその様な者の為に戦おうとは思わんぞ!」
アルベルトはただその言葉に少しだが勇気をもらった。これからも立ち止まる訳にはいかない。これからも自分の為に死んでいく者はいるだろう。明朝には戦いが待っている
アルベルトは槍で突かれた左肩を押さえ、ただ、ただ思った
戦いがこの心を癒すのなら……僕は歴史が好きな山の下尊である前にシュバルツヴァインズ王国の国王アルベルト・フォン・シーボルトなのだから……
そして自陣に戻り評定を開いた
アルベルトは
「まずこちらは2つの部隊に分ける。まず私の親衛騎士団と黒色獅子騎士団とゲオルグ中将の騎士団が敵の左側から攻撃する。そこをクラングファルベ大将を敵が攻めて来ようが下がろうが前に圧力をかけてくれ!右側からはシルニチア朝が攻撃してくれる。奴らをもう二度と我が領内に侵攻できないくらいの痛手を負わせるんだ。手を抜くな!徹底的にやってくれ!では作戦は以上だ!各々、準備を怠らないように!」
そうして一同は解散した
………………
そして明朝
ラッパを鳴らしてアルベルトは騎馬兵をアルネスト帝国の左側に突撃した
しばらく拮抗したがアルネスト帝国軍は前方に軍を動かした
どうやらこちらの突撃で圧迫され前に押されたようだ
そこをクラングファルベが押さえつける
アルベルトは
「今だ敵の背後を突くぞ!」
ラッパが鳴り
包囲された形になったアルネスト帝国軍は混乱した
秩序を失ったアルネスト帝国は後退していく。
突撃するアルベルトは遂に逃げらしていくそして遂に精鋭らしい部隊に守られた派手な敵の総大将と思えるマントの鎧の男を見つけた
アルベルト率いる親衛騎士団はそこに攻撃を集中した
敵の精鋭部隊を薙ぎ祓い遂にアルベルトは
その男と一対一となっていた
そして堂々と
「シュバルツヴァインズ王国国王のアルベルト・フォン・シーボルトだ!兵の指揮を取らずに逃げ出すとは恥を知れ!」
そしたら敵将は
「これは戦略的な撤退だ!貴様こそ総大将がのこのこ突撃とは!」
アルベルトは
「これが私の戦だ。一軍の将たる者は時には陣頭に立って戦うものだ!」
敵将は
「誰か!この者を討ち取れ!」
アルベルトは
「問答無用だ!討ち取らせてもらう!」
アルベルトの一突きが敵将の首を貫いた
アルベルトは
「敵将を討ち取った!総攻撃だ!ラッパを鳴らせ!」
包囲されアルネスト帝国軍は混乱し次々と討ち取られいく
そして一段落ついた時には辺りは武器を捨てる者やおびただしい死者で溢れてた
そこへラングベルドが来て
「尊、いやアルベルトやったな。」
アルベルトは
「ああ戦後処理を行う。本陣にいるマッテオ参謀長の元に戻ろう……」
こうしてアルネスト帝国との戦争はシルニチア朝の援護によりシュバルツヴァインズ王国の勝利となりアルネスト帝国は大きな痛手を負う事になった
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