シュバルツヴァインズ王国の選択
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アルベルトはシルニチア朝パルシャワの大族長であるアルガール二世と首都であるフレイコスと丁度,中継地点にあるベルニアに留まることになった
直接、面会に行くこともできず使者を派遣して相手の返答を待つためだ
使者にはさすがに密約があるとも伝言ができずただ急遽、会いたいと簡単な内容を伝える事にした
いつアルネスト帝国やその緩衝国そして肝心のカトレアが攻めてくるか分からない
ただ少しの時間だが考える余裕ができた
その時間を秘書官であるローベルと話すことにより冷静に考える事が唯一の救いだった
アルベルトはローベルに
「ローベルよ私は情けなく思うか?」
ローベルは深く考え間を置いて
「はい陛下は情けないと思います」
さすがのアルベルトも堪えた
「やはりそうか……あのアルガール二世が密約等、姑息な事に応じるはずがないかな……ではローベル秘書官、お前ならこの切羽詰まった状況をどうする?」
ローベル秘書官は
「はっきり言います。確かにお互いに手を結ばなければ、カトレア公国の言いなりになり、有利な立場になれないでしょう。しかしはっきり言います。アルベルト陛下が戦で無敗だったのはマッテオ先生や有能な将がいた為でしょう。しかし結局の所アルベルト陛下の決断力があったからです。それが一小国から大国にした所以でしょう。しかし今回はアルベルト陛下はカトレアの手のひらで優柔不断な事をしているのです」
アルベルトはやや険しい顔になり
「ローベル秘書官の言う通りだな……」
ローベル秘書官は強く
「アルベルト陛下は時流に流されるのですか!アルベルト陛下が時流を変えるから常勝無敗だったのではないでしょうか!」
…………
しばらくの沈黙の後
アルベルトははっとなりきっぱりと
「ローベル秘書官の言う通りだ!今一度状況を考えよう。ローベル秘書官はカトレアなにを欲しているか分かるな!」
ローベルは
「はい!シュバルツヴァインズの領土ではなく世界屈指の交易の地ポーツマステアでしょう!もしカトレアがポーツマステアを手中に収めても我が国には利益はありません。さらにカトレアは大国となるだけでしょう!」
アルベルトはキッパリ言った
「確かにだ!ローベルよ私は難しく考えすぎた!アルガール二世との面会で言う事は一つだ!」
そして笑顔でローベルに
「すまないなローベル私が情けないようではいけなかった。礼を言う」
その時アルベルト親衛騎士団の団長のゲーリングが
「アルベルト陛下今アルガール二世からの伝で「シュバルツヴァインズ王国国王アルベルト殿フレイコスで楽しみに待っている」との事です!それと通行書を預かりました!」
アルベルトは
「分かったゲーリング今出発すれば明日の夕方にはフレイコスに到着するだろう!準備が整いしだい出発だ!」
そうしてアルベルト一行はシルニチア朝パルシャワの首都であるフレイコスに向かった
…………
道中は暑かったがフレイコス沿にあるチブリア川のお陰で思ったより涼しかった
そして今アルベルト一行はフレイコスにたどり着いた
街は石造りの建物が並び大通りにはバザーが立ち並んでおり各地には神殿やこの地の有力者の物であろう巨大な塔等の建造物があった
アルベルトは
「これはすごいな……」
ローベル秘書官は
「この都市に塔が多いのはこの地方の権力者が自らの権力を象徴するためにお互い競い合って建ててるからだそうですよ。それにバザーが多いのは、ここフレイコスとポーツマステアがチブリア川で繋がっおり川から物資の輸送が盛んだからだそうです」
アルベルト
「確かにそれは知ってたが思った以上の都市だな……いずれニールヘンもこれにいずれはなるといいのだが……」
大通りを抜けた大広間に巨大な宮殿があった。入り口の門兵に通行所を見せ
「シュバルツヴァインズ王国国王のアルベルト・フォン・シーボルトだ!アルガール二世との面会に来た!誰か案内を頼む!」
宮殿の大通りを案内される
そして大通りの雑踏がまるでアルベルトを譲っていくようにかき分ける
するとまるでアルベルトを持ってたように大広間にアルガール二世がテーブルに椅子を挟んで待っていた
アルガール二世は
「皆!大切な客人が来た!2人だけにしてくれ!」
ローベルがアルベルトに目で声援を送る
アルベルトにそれをみて自信に満ちた目で表情で答える
アルベルトとアルガール二世は2人だけになる
アルガール二世は
「今度は若いが一国の主としてきましたな」
アルベルトは
「いや道中迷いがありました。それでこちらから提案をしにきました!それはポーツマステアの海上の安全を青藍に変わりに我が海軍がまもりましょう!」
アルガール二世は
「という事は?」
アルベルトははっきりと
「カトレアと敵対します。青藍はポーツマステアの海上の守りをカトレアと何かの取り決めがあったか放棄しようとしてます。これはカトレアのサルヴァドーリ公と言う女傑から聞かされたことです。そして私にその女傑はシルニチア朝と敵対するように打診してきました。」
アルガール二世は
「確かにカトレアが侵略している港街を辿るとポーツマステアだな。確かに青藍は我よりよい条件でポーツマステアと交易したいだけならそれで良いわけだ。青藍の高官は前より絹等を取り引きに苦言を申してたのは知っている。それならばあの豊かな都市の主が誰でも良いという訳だな」
アルベルトは
「私はカトレアの提案を断りました。そしたらカトレアは本来敵対していたアルネスト帝国と緩衝国を我が国に向けて脅迫したのです」
アルガール二世は
「カトレアには防壁はあるが我が国は木材が不足しており、いくらポーツマステアという都市があろうと軍艦を作る事ができなかった。唯一木材が豊富な青藍がこちらに融通をしてくれなかったのだ。しかしアルベルト殿率いるシュバルツヴァインズ王国が守ってくれるなら我が勢力も喜んでカトレア公国とアルネスト帝国に敵対しよう。それでどうしたらい?」
アルベルトは
「まずこれから侵攻してくるであろう。アルネスト帝国と緩衝国の抑えを一緒に行なってください。それと同時にそちらに木材を融通しましょう。」
アルガール二世は
「こちらでは軍艦を作れる地はある船細工にも当てがある。それならばそちらの手を握ろうではないか」
アルベルトは
「それではそちらの軍を我が領内に引き入れてください。おそらくアルネスト帝国が侵攻してくると同時にポーツマステアを侵攻する際に海運都市ゴルドバを中継しなければいけない、我が海軍でゴルドバを守りましょう」
アルガール二世は
「分かった。では我が部族をガルナタコ王国に集結させよう」
アルベルトは一つ疑問があった
「アルガール二世どのポーツマステアには商人ギルドは活動してましたか?」
「いや我が臣下が直に取り引きをしていたがなにか……」
アルベルトは合点がいったつまり商人ギルド、フェアタイルングの長のベッカーは単に鉄鉱石の件だけではなくポーツマステアに商会を置いて利益を得ようとしていた。つまり脅迫されてるような見えて実は手を組んでたのか
そこでアルベルトが
「アルガール殿これからは商業の利権をギルドに託すのも必要だと思います。そうしなければ商業に携わる臣下に利益が横流しされてるかもしれませんギルドは物流の法律だと思ってください。鉄鉱石には炭鉱夫や鍛冶職人との繋がりあるように他の商品にも同じてます。シルニチア朝により利益がくるように格専門職と繋がりある商人ギルドの介入を許してはどうでしょうか?」
アルガール二世は
「確かにその方がよいかもしれないな。でうすれば良いか?アルベルト殿」
アルベルトは
「ガルナタコ王国に来た際に商人ギルドの長と引き合わせます。それからはアルガール殿がポーツマステアの市場の事を決めればよろしいかと」
アルガール二世は
「分かった。アルベルト殿の申すようにしよう」
アルベルトは
「分かりました。私も首都であるニールヘンに戻り次第、手筈を整えます。ではまたガルナタコで会いましょう。では失礼します」
去って行くアルベルトをアルガール二世が
「アルベルト殿、そなたはカトレアとの戦の向こうに目指すものがあるのではないか?」
アルベルトはキッパリと
「政を行う人間をその地域では暮らす者達が決める世の中です。身分を問わず……」
アルガール二世は
「確かに今のわが国でも各地の族長に政を好きなようにさせて肝心な事があれば私が決めてる……」
アルベルトは
「それでは不満などがあり反乱等はありませんか?」
「確かに我がシルニチア朝パルシャワでは反乱が多く無謀者も多く手に余っている……アルベルト殿は……」
アルベルトはキッパリ
「はい!貴方の国も変えます!決して敵に回すと言う事ではありません!その為の構想は出来ております!」
アルガール二世は手を広げ
「よく申し立た!よい啖呵を切られたな!アルベルト殿よ!その構想とは?」
アルベルトは
「王がいない国家でも王がいる国家でもその上に王を作るのです!」
「その王とは?」
アルベルトはキッパリと
「名前だけ覚えてください(憲法)と言う王です!では私はニールヘンに戻ります!」
そう言ってアルベルト一行はニールヘンに戻って行った
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