シルニチア朝パルシャワ
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ブルホルーンの城を占領したアルベルトだが
ここにて問題ができてしまった
それは国王であるヨーゼフ・フォン・オルデンブルクが廃人同様になっていた事である
アイゼンマン公爵が
「ヨーゼフ国王!?私ですよ!私シュナイツですぞ!」
ヨーゼフ国王は返事もなくまるで人形のようにただ憂鬱に前を見ているようであった
アルベルトがヒューベンタールに
「国王の側室であろう女性はいたか?はヒューベンタール!」
ヒューベンタール中将は気を落とした様に
「いや、この城の中で一番、豪華な部屋はありましたが宝石等、貴金属をもちさってもぬけの殻でした・・」
マッテオが
「しかし軽薄な事を申し上げますが、今この首都であるブルホルーンの民主主義はアルベルト殿を英雄の眼差しで見ております。」
アルベルトはアイゼンマン公爵に
「アイゼンマン殿この大歓声は思った以上ですが、民衆と言う者は政治体制より今日の食料という節があるのですが、それはどうなってたんでしょうか?」
アイゼンマン公爵も
「はい、ヨーゼフ国王は温和な性格で民に慕われてはいましたが、食料問題などは領主に任せておりました。恐らく今、各地の領主や民衆が集まってるのはヴェストブルク王国で力を持っているユルゲン公爵の差し金で各地の領主の地位を剥奪し新しい貴族にすり替えようと目測していたのがやはり原因かと・・アドリフ殿との会話で明白になりましたし・・・」
アドリフ大将も
「確かに補給等は参謀であった軍師ボルナホに一任しておりました、各地では民衆にはあまり歓迎されておりませんでしたが、これも1軍を任される将として妥協しておりましたが・・まさか軍師が魔族となると私の見ないところで略奪等を行なっていた可能性もあります・・大変、恥ずかしい事です・・」
マッテオ参謀長が
「では早くこの城下が一望できるバルコニーにて、この地はラインズベルト王国の基盤になると宣言してください。公爵も一緒に!国王の事は私が民衆に聞き渡る様に手配しますので!」
アルベルトがやや浮かない表情で
「マッテオ参謀長ここで政は民による票によって決めると言うのは時期尚早でしょうか?」
「はい、申し訳ながら急な制度改革は民衆の不審を抱かせる可能性が高いです。民主主義とは卓越した指導者が民衆を導き民衆自ら選んでもらう事に理があると考えます。まずその辺りの話はここブルホルーンに集まってる領主と話し合いを行なってからになりますね」
アルベルトは気を持ち直し
「ではアイゼンマン公爵も一緒にバルコニーに向かいましょう!」
街が一望できるバルコニーにて
「私の名前はラインズベルト王国国王アルベルト・フォン・シーボルトと申します!皆さんこの国は我が国の一部にします!でも安心してください!むやみに貴方がたの生活は脅かすようなことはしません。では皆さんヴェストブルク王国からの解放を祝いましょう!」
アイゼンマン公爵も
「さあ皆さんアルベルト陛下に祝福を!」
少しの静寂の後・・
誰かが
「アルベルト陛下!万歳!」
と言う声と共に
辺り一面の大歓声
それを見たアルベルトの内心は複雑であった
(今はこれでいいのだろうが僕という象徴により民衆は酔ってはいけないのだ。やはりいずれは新しい王を作り出さなければいけないその王とは・・・)
その夜、玉座の間を会議室にて領主等を含めた今後のラインズベルト王国の版図になった
ドロマエーンズ王国の事を話し合った
まずアルベルトから
「皆さんここに集まっていただいこと有難うございます。さあ皆さんここは円卓だと思い自由に発言してください」
1人の身の細い眼鏡をつけたきちんとした身なりの若い男性が挙手した
「私はアイゼンマン公爵のつながりで、おこがましい事ですが、各地の商人を繋げる商人ギルド、フェアタイルングの長のエッケハルト・ベッカーと申します。このドロマエーンズ王国にはバインツ山岳地帯という金や宝石等の採掘場所があります。今まで国の管轄地であり手を加えられてない場所ですが、そこの権益を私に譲渡して頂けたら陛下自らが運営するより効率があります。そして大半をラインズベルト王国の収益に結びつけたいのですがいかがでしょうか?」
アルベルトは
「若いがかなりのやり手と見られるな、確かにラインズベルト王国が直に採掘する場合の初期投資を考えるとギルドに委託した方がよろしと思われるがマッテオ参謀長はどう思いますか?」
「確かに未開の地を開拓するとなれば測量士や採掘士等の確保にはかなりの初期費用が必要になります。商人ギルドフェアタイルングの名前は聞いております。ニールヘンで規模が大きくなる商会とのパイプも持ってます。ここは一任してはどうかと・・しかし条件を呑んでもらう事です、ギルドを国家の管轄する事です」
アルベルトは
「エッケハルト殿それで宜しいでしょうか。もちろん治安の維持等をこちらが保障するので」
「もちろん構いません。こちらの方こそ国家の管轄となるとお互いメリットがあります」
アルベルトは笑みを浮かべ
「貴方は若いが何処かの富豪の生まれですかな?」
エッケハルトは
「いえ私は一回の行商人にから商人同士のパイプを使い各地で小規模な店を構え、そして各地の富豪や貴族からの出費で商人ギルドを立ち上げました」
アルベルトは顎を触りながら
「なるほど・・貴方とは二人同士で話をしたいものだな。では鉱山の権はエッケハルト殿に託そうではないか。それが国益となればドロマエーンズ王国であった国土にも利益に繋がるようにする。異論はないでしょうか?異論がない場所は挙手を・・」
アイゼンマン公爵の挙手に合わせるように挙手をする一同
アルベルトが
「何か意見のある方はいますんか?」
すると1人の壮年の男性が挙手して
「私はここより西のハイマル地方を治めてるハイレンナルト・フォン・イメディング伯爵と申します。ハイマル地方は穏やか河川が流れ肥沃な土地なのですが、作物があまり芳しくありませんが、よろしければお知恵をお願いできませんか?」
マッテオ参謀長が
「ハイレンナルト伯爵の領地経営は伯爵が直に民に田畑を耕せて収入を得てませんか?」
「はいその通りです。他の領主もその様にしておりますが・・・」
マッテオ参謀長が
「では農地を民に貸し付ける政策を取れば宜しいかと、それにより農民の意欲の向上に繋がります」
ハイレンナルト伯爵は
「なるほどそれならば、こちらの収入も見込めますが、専門的な知識がこちらにありません」
アルベルトが立ち上がり
「そこです。それを検知等を行い収益を管理する人を国民が我先にとして立候補していただき投票により政を決めると言うのはどうでしょうか?治水等の専門家も必要ですし、実際に我が本国であるラインズベルト王国では実績を上げております。急な体制変化になりますが、それが宜しいかと」
そこへギルド長のエッケハルトが
「もし余った作物はこちらで買い付けを行います。」
周りの領主も
「作物が金銭になるのか」
「それならば家族に装飾品を買うことがより容易くなる」
「私達は専門的な知識がないが、より適した人材がいれば財収も楽になる」
等と賛成の話で持ちきりになった
アルベルトは
「それでは賛成という事で宜しいでしょうか?政を行う代表者を選出する投票は早い内にさせていただきます。反対のある方は挙手を」
誰も挙手する者はいなかった
しかしアルベルトの内心は
(票によって代表者を決める案は時期尚早だっただろうか、いやこの勢いを利用しなければ・・・)
「それでは臨時的ですが会議を終了させていただきます」
その時1人の兵士が急いで
「アルベルト陛下!一大事です!ここより東のガルナタコ王国にシルニチア朝パルシャワの軍が駐在しており族長であるアルガール二世がアルベルト陛下に面会を申し付けております!」
さすがのアルベルトも驚き
「なんとシルニチア朝の族長が!?どうしましょう?マッテオ参謀長」
マッテオは落ち着き
「あの地域では大族長は王として国交等を結び場合は王と王が話し合うのが習わしです。とにかく今から始まるヴェストブルクの戦が控えてる中、大勢力のシルニチア朝を敵に回す訳にはいきません!ここドロマエーンズの地方は私に任せて早くガルナタコ王国に赴くのが妥当かと考えます。少し長旅になりますがニールヘンを経由してアングリフ王国のあった場所にあるダラス街道を抜けたら強行軍なら二日で着くと思います。」
アルベルトは
「では私の親衛騎馬兵3千とラングベルドと黒色獅子騎士団2千で参りましょう。ルーカスは残りの黒色獅子騎士団を頼む!」
マッテオは
「なにか意見がある場合はローベルに申し付けください。あの子は知識量も豊富ですが先を見通す能力も備わってると思いますので」
アルベルトも
「確かにマッテオ参謀長の弟子は有能な方ばかりだがあまり表立って発言は控えてるがローベル・ハグマイヤーは秘書官で収まる器ではないと思ってます。ではラングベルド!急いで出発するぞ!」
その時ローベルが
「アルベルト様失礼を承知で申し付けます。この地域の僅かな数の柑橘物を持参した方が宜しいかと思います」
アルベルトが
「その理由はなんだ?ローベル秘書官」
ローベル秘書官は笑顔で
「あの地帯は荒涼とした場所が多いです。王と王の話し合いなら飲み物と少しばかりの菓子や果物ですから場が和むでしょう」
アルベルトは
「分かったローベルその通りにしよう。では参るぞ!」
こうしてドロマエーンズ王国を版図にしたのも束の間アルベルトはアルガール二世がいる
ガルナタコ王国に向うのであった
閲覧していただきありがうございます
今回は話し合い等で物語が進展していなかった事申し訳ありません
急展開ですがシルニチア朝パルシャワを登場させました大族長のアルガール二世の人間性などに注目していただけると幸いです
また毎日投稿させていただきますので宜しくお願いします




