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第二章 消えた友人たち
【第二章 消えた友人たち】ーーーーーーーーーーー
翌朝。悠斗も圭介も帰ってこなかった。
警察が捜索を始めたが、森や沼を調べても手がかりは一つも見つからない。村人は表面上は協力的だったが、誰も本気で探そうとはしなかった。むしろ「やっぱり出たか」とでも言うように口を閉ざした。
「淳、お前、最後に何を見た?」
母に問い詰められても、言えるはずがなかった。沼に自分の顔が浮かんでいた――そんなことを話せば狂人扱いされるだろう。
夜になると、淳は夢を見る。
沼の中から自分が浮かび上がり、濁った瞳でにやにやと笑う夢だ。手を伸ばせば水面から実体を伴って出てこようとする。夢から覚めても、足首には泥の感触が残っていた。
さらに恐ろしいことに、淳の部屋の窓辺に小さな水たまりが現れるようになった。
はじめは結露かと思ったが、床板にじわじわと広がる泥の匂いに気づいたとき、彼は凍りついた。
沼が――家にまで迫ってきている。
そして三日後、圭介の遺体が見つかった。
村の川の下流、藻に絡まるようにして。
ただし、死体は「半分」しかなかった。肩から上は綺麗に残っていたが、下半身は泥の塊のように崩れ、形を保っていなかった。
悠斗はいまだ行方不明。だが淳は知っていた。
――彼らは沼に引き込まれたのだ。
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