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ハクアック・ワールド!?


「どうやら 私の勝ちのようだね」

ノアはキメ顔となりベルグ将軍を睨んだ。


「なに!?」


「フランリア王国の正統な女帝 ソフィアーナ王女の帰還だよ!!

15年前・・・お前たちが殺そうとした王女  」


ノアの衝撃的発言とともに 上空の飛空体から、あらためてソフィア―ナの声が

全フランリア王国兵士に聞こえるように山岳地帯付近に響き渡った。



『 拡声器のスイッチが・・・・あれ!? ま~いいや!!

ノアねーさん! 無事のようね  こちらからも確認できます!

えっと・・・ そこの男! ねーさんに危害をあたえたら

あなたと、そこら中の兵士を皆殺しにします。  苦しみながら、のたうち回りながら殺します!! わかったわね!! 』

ソフィアーナの怒りの宣言であるのだが ここで副官アヤノの声が流れてきた。


『 ソフィアーナ様! 陸戦隊の準備が完了しました 』

『 すぐに、ノアねーさんの救出ね 』


『 はっ!! 』

『 ノアねーさんをいじめていたその男!! 今!謝るのなら 許してあげてもいいわよ!  』


ソフィア―ナの余裕な警告を地上へと発していたとき、副官アヤノの動揺した声がしてきた。

ヒューマノイドなのに動揺しているのである!!


『 なんてことなの! ソフィアーナ様  塩野副指令のおもちゃが・・・  いえ・・・・・

塩野副指令所有のティラノザウルスが・・・老朽化のため・・・いえ! 手違いにより格納庫から落下、地上に落ちてしまいました。 

恐らく、凶悪なティラノザウルスによって地上がとんでもないことになってしまいます 』


ヒューマノイドのはずの副官アヤノなのだが 言い間違いを訂正しまくる。 焦っているのである。


『 ティラノザウルス!? 危険なの!?』


『 危険です!! 殺戮大好きの肉食恐竜です。  相手がなんであろうと食べまくります! 殺戮の地獄になってしまいます 』


『 ちょっと! なんだって~  どうするの!! どうして そんなものが格納庫にしまっておいたの!? 村が大変なことに! 』


『 それは塩野副指令が おもちゃで遊ぶために・・・・・・ いえ!! 陸戦隊をすぐに降下させて 地上の敵兵士ともどもティラノザウルスを駆除します 』


『 すぐにおねがい! っていうか塩野君・・・ なにがしたかったの!? 』

ちなみに・・・塩野君は、どこかの星をテラホーミングして恐竜惑星をつくるために用意してたのである!! 男の子らしい趣味であるww



上空から ノアを救出するかっこいいヒーロー的セリフが聞こえるのではなく、なにやら手違いで混乱してることが、

盛大に地上の王国兵士たちに伝わってきた。


しかもとんでもない暴言つきである!


上空に浮かぶ天を覆うばかりの謎の飛空体。  誰が見ても分かるぐらいの圧倒的戦力が上空に浮かんでいる。  

魔王のように・・・地上の人間に威圧をかけるまがまがしい巨大な存在に・・・・

・・・・駆除される!? 

我らはティラノザウルスともども!?駆除される!?   

人間扱いされず、動物のように駆除されてしまうという意味の天の声が聞こえ、フランリア王国兵士全体が恐怖に震えあがった。




----------------------------------


時系列は少し戻る。

ソフィア―ナの声が天の声として、山岳地帯に響き渡る少し前。



上空の巨大物体から 分裂したかのように 数個の固まりが落下した。

それは、なにか卵のようなもので、山岳地帯に落下すると砂煙が舞い上がり・・・・

そして・・・・その卵が割れた。 

破裂するように卵が割れたのだ!!


そして・・生まれる!  

塩野君の趣味によって遺伝子を操作し作り上げた数体の巨大生物が この地上に生まれたのである!


地球においていにしえの時代に生息していた怪獣・・・・・・

・・・・・恐竜とも呼ばれていたティラノザウルスが数体 この地上に姿をあらわしたのだ!!

全長15mの化け物!! ティラノザウルスは 自己の存在をアピールするかのように山岳地帯を揺らすほどの咆哮を轟かせた。

そして、その付近にいた兵士たちを、ティラノザウルスの凶悪な尻尾で何気なく吹き飛ばし、

その兵士たちは20m近くまで上空まで吹き飛ばしてしまった。

ティラノザウルスにとっては 兵士はただのハエのようなもの!

気にいらないのなら踏み潰し吹き飛ばす!! あるいは食す!!



その巨大さ、恐ろしさのため 驚き逃げだす兵士たち。

「こんなものに勝てるはずがない!!」

「まずい! 逃げろ!!」

まさに恐慌状態である。


それら逃げる兵士たちを見て、ティラノザウルスは周りの小さい豆粒に気が付いた。

なにやら 気にくわないらしい!!

再び咆哮をあげ、その豆粒兵士たちへと突進し始めた。

そこら中の豆粒兵士を踏みつけ 捕まえて食べながらティラノザウルスは山岳地帯を闇雲に突進する!!

全長15mの巨体が突進したのである!! 全ての木々を破壊しながらの突進である。

それも一体だけではない 数体のティラノザウルスが山岳地帯を闇雲に走り出したのだ。





その・・・突進する化け物巨体を ベルグ将軍とノアは目撃した。

幼児が無邪気に蟻を踏みつけるがごとく ティラノザウルスもおもちゃで遊ぶように兵士を踏みつけていく。


フランリア王国軍の責任者としてベルグ将軍は、すみやかに撤退し損害を最小限にとどめなくてはならない!!

しかし、その前にノアから聞きたいことがあった。


「・・・・・・おい! ノア  ソフィアーナ王女とはどういうことだ!? 」


「そんなことより 大変なことになったわよ。  あんたも兵士をまとめて逃げなさい! 私は村に帰って村人の避難よ」


「それは おまえに言われなくてもわかっている! とんでもない第三勢力の登場で事態が急変した!!」

だが撤退する前に聞く必要がある・・・・・・・ソフィアーナ王女とは どういうことだ!?」


「それは 自分で調べなさい! へたに聞きまわると私みたいに亡命するはめになるかもね・・・」


その、ひとことを言うとノアは飛び上がり、慌てて村へと駆け走った。

あんな化け物が村に襲いかかったら大変なことになる!!



ベルグ将軍も伝令を走らせ、全軍の撤退命令をさせた・・・・・・いや! これは敗走になりそうだ。



そんな中で ティラノザウルスは山岳地帯をかけ走る。 

自らの欲望を発散させるかのように・・・

岩を吹き飛ばし、木々を引っこ抜き、兵士を踏みつけ、破壊活動を思う存分楽しんでいた!?



陸戦降下艇スオウの指令室で ディスプレイを眺めるソフィアーナ。

ディスプレイから ノアねーさんをいじめていた男(ベルグ将軍)から のがれて逃げている姿を確認して

ソフィアーナは安堵した。


「ノアねーさんは村に向かっているようね うちも故郷の村に降り立ちます」


「はい、陸戦隊は いつでも降下できます」

副官のアヤノはライフルのような銃器を肩にさげ、ソフィアーナを降下口に案内した。

降下口は吹きさらしとなっており、上空200mの冷たい風が ソフィア―ナの肌をなでた。

「寒い!」


そこでは1000名の陸戦隊の隊員が整列しており 降下口から順次降下していく・・・・上空200mから落下傘もつけずに!!


ジャンプ! ジャンプ! ジャンプ!

陸戦隊員は両手を一杯に広げ、地面へ落ちていく。



「うちらの陸戦隊の人たちって・・・ こんな高さから落ちて大丈夫なの!?」

陸戦隊の降下姿を見て 副官のアヤノに尋ねた。


「彼ら陸戦隊は 重装甲な鎧を身に着けた丈夫なヒューマノイドですので200m程度の高度を落下しても、壊れたりはしないのです」

「そ・・・そうなんだ」

とりあえず・・・なんとなく・・・うちは納得した。

 

それから、うちは恐々 降下口から眼下を眺めると 地面では見事な受け身で落下速度を減退させ怪我!?もなく着地していく陸戦隊の姿があった。

何人かの陸戦隊員は 降下場所を間違えて、村の建物の屋根に激突、家を破壊してるようだ。

ちょっと 村の破壊はやめて!!!



「もしかして・・・うちも ここから落下!? それは 絶対無理よ!!」

「ソフィアーナ様が ここから落下すると・・・たぶん・・体がばらばらに・・・蘇生するのに手間がかかるので落ちないでくださいね!」


「・・・・・・死ぬとは言わないのね!?」

「バラバラの肉体を繋げて人の形にしてから、ソフィアーナ様の電脳から得た情報をもとに脳の再復活をします

・・・・ただし だぶん・・・それはあなた以外の別人になるのでしょうけど」


「ちょっと・・・それはホラーだよ!! 怖いよ!! 絶対に落ちたくない」

「落ちないことを お勧めします!!」


「~それで!! ・・どうやって うちはここから地上に降りたらいいの!?」

「それはですね! ここに落下傘というのがあり これを体に装着してから 飛び降りてください」


「えっ!?」

「私もサポートしますので、大丈夫です」


それから うちは落下傘というものを背中に背負った状態のうえで 副官のアヤノに背負われた。

いわゆる 親亀の上に子亀が乗って その上に落下傘って感じ!?


わけが分からないうちにうちは・・・・あららら♪~ 

副官のアヤノに背負われながら、降下口から うちは落下した!!

「ちょっと待って!!   スカートが~  下から丸見えというか スカートが~」


フミル村上空では ソフィアーナの悲鳴が鳴り響いたのであった。

そして 大きな落下傘が開き ゆらゆらと降下していく。



ノアねーさん不在のフミル村では いきなり落下してきた異様な重装甲陸戦隊1000名のため、

村人は動揺していたが、 あとからうちが降りて来たので 村の混乱はなんとかおさまった。


「あっ! UFO娘さん! 生きてたのか!? よかった!」

村人たちが 降下したうちにかけよってくる。

うちの周りをぐるりと村人たちに囲まれ いまにも胴上げされる勢いである!!


学士君も走りながら 手を振ってきた。

思わず手を振り返すうち


エンドレ君は家の軒先に隠れながら ちらちら見ている!

あの巨体で、何を怖がるのやら!?


とにかく うちは村の人たちを安心させる必要がある!!

「大丈夫です。  UFOから援軍を呼んできたので フユル村はもう安全です!」


すると副官のアヤノが銃器をかかげ・・・なにやらドヤ顔をしている。

強さアピールなのか!?


「お~~」「さすがノア村長さんの娘さんだ!!」 「これで村は助かる!!」

村人たちの歓声があがった!!


「それから・・・・ あの重装甲の鎧を着た人たちはうちらの味方なので 安心してくたさい」


「お~~」

再び村人たちの歓声が上がった。





--------------------  To Be Continued ハクアック・ワールド  あれの白亜紀版です。ティラノザウルスは白亜紀の生物です!!






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