表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/12

ソフィアーナは、なんとなく舞い降りた!


危機迫るフユル村では 大騒動になっていた。

各種兵器、投石機の製造、防御施設の建設で村人たちは たいへん忙しそうに走り回っている。

特に、学士君は魔術と秘薬を融合した謎の新兵器!?である火薬製造で大わらわであった。


そして・・・村外ではゲリラ戦の準備!!

山岳地帯のあらゆるところで、トラバサミ(痛そうである!)、落とし穴、うさぎ罠?! などの各種仕掛け罠、  

あげくの果てに 最強兵器である地雷をも設置していたのてある。



戦いは夜明け前から始まった。

山岳地帯に進撃してきたフランリア王国軍に対し地雷が爆発したのだ。

この爆発はすさまじく、周囲をクレーターにかえ、遺体さえ見つからないありさまだった。

この爆発での推定死傷者数は 200名を越えるであろう。


衝撃の被害である!!

たかだか山岳地帯の名もなき村の占領と馬鹿にできない!

なんたって その村の村長はかつて 流血鬼ノアと恐れさせた問答無用の人物であったからだ!!




この仕掛け爆弾(地雷)に対する対抗策としてベルグ将軍は指示する。

最前線に魔導師隊を一列に整列させたのであった。

そして 彼らに火弾を詠唱させ、前方50mほどの地面を的にして 撃ちながらゆっくりと前進させることにした。

魔導師たちの火弾が いくつもの筋となり、遠方の地面を赤く染める。


ドッドドドドッドドド


すると・・・地面の中に仕掛けていた地雷が火弾に触れ大爆発!


フユル村陣営の仕掛けた地雷を火弾で 無理やり爆破させて排除する方法である。

とりあえず この方法でフユル村陣営の仕掛けた地雷の対策はどうにか対処可能となった。

魔導師隊の活躍により フランリア王国軍の前進はうまくいきそうだ!!


目指す目的はフユル村の壊滅!!

再び、ゆっくりだが、確実に前進を始めるのであった。


それから・・・・山岳地帯のあっちこっちで 仕掛けていた地雷が爆発、轟音が鳴り響く。

すでに 一時間程度の前進で300回以上も地雷の爆発音を聞いた。

もはや これは地雷原突破作戦!!   

中世ファンタジーにはありえない近代戦のような様相を呈してきた。


もしも・・・・

無理やり4万の王国軍を前進させていたら 間違いなく全滅していただろう!!






遠くを見通せる高台でノアは 遠眼鏡を眺めながら フランリア王国軍の様子を観察していた。

地雷が通用していない。

非常にまずい状況であった。


これは・・・・

村を守るには、敵の総大将である将軍を倒すしかないのか!?

敵の中枢を一挙に叩く!!

決意するノア

「私の敵は、フランリア王国軍の本営にあり」




-------------------------------------------



地雷を爆破しつつ、しばらく前進を続けるフランリア王国軍の進撃が突然止まった。


王国の兵士が見たものは、かつて王国兵士だった者のなれの果ての姿。


始めは・・・手足をだらりと揺らしている人形を棒に吊るされているかのように見えた!

だが・・・、徐々に真実が見えてきたのだ。

彼らは恨めしそうにこちらを見ている!

それも何十体も!!

・・・・・串刺しされた王国兵士たちの遺体が数多く野ざらしにされていたのだ!!


あまりにも×××のため嘔吐する兵士も続出した。

衝撃である!! 人のやるような所業ではない!!


これはノアと村人たちの仕業である。

前日、村に接近してきたフランリア王国兵士をゲリラ戦で倒した時の遺体を再利用したものであった。



「 ノア! まさに手段を選ばない女 」

ベルグ将軍は、ノアという女に嫌悪感を持った。    騎士道のかけらもない奴だ!!

ベルグ将軍は兵士に命じ、遺体を回収させ丁寧に弔ったのであった。

そして・・・

わずかな時間だが、ベルグ将軍は戦死した兵士たちの勇気をたたえ、

これら悪魔の所業に対し復讐を誓う演説をしたのである。



ノアが望んだほど フランリア王国軍兵士の士気が下がらなかった。

ベルグ将軍の それなりの手腕で兵士の士気低下を防いだのである。

心理作戦は失敗に終わってしまった!!!


--------------------------------------------



気を取り直し再び進撃を始めたフランリア王国軍。

昼頃、凄まじい轟音が鳴り響くと、王国兵士のおよそ1000人が突如として消滅した。


・・・・落とし穴に落ちたのである。

1000人の兵士を落としてしまうほど巨大な穴がぽっかりとあいてしまっていた。


落下した高さは5mほどで、死者は出なかったのだが、気を失う者や それなりの怪我人をだしてしまった。

それら兵士たちを助けようと 穴に集まってきたフランリア王国軍に、

フユル村陣営は 遠距離から投石攻撃を始めた。  

投石には仕掛け爆弾が組み込まれており、落とし穴付近では、大規模な爆発が続く。


穴に落ちた兵士たちの救出と、空からの投石爆弾、そして、視界がきかない煙と轟音!!

完全にフランリア王国軍は大混乱となってしまった


戦線指揮官が落とし穴に落ちてしまい気を失ったのが原因なのだろうが・・・

・・・・とにかく指揮系統は崩壊してしまった。

そして、その場の兵士たちの独自判断で動き出してしまったのが、より混乱を助長した。

まさに収集が付かない状態になってしまっている。


フユル村陣営にとっては絶好のチャンス!!

ここで ついに本格的な戦闘が始まったのであった。

遠距離攻撃とはいえフユル村の住民総出の総攻撃!!

村に備えている20機の投石機が一斉に動き出した。



投石機の命中率は本来では かなり低いのだが・・・

・・・ここで学士君の新開発した曳光石を投石に組みこんだことにより かなりの改善がされたのである。

撃ち放たれた投石は曳光石により眩しくひかり、投石の落下位置を分かりやすく示してくれる。

これを観測員が観察し、その都度、投石の発射角度を変えていく。

これらの仕組みにより フユル村陣営の投石命中率は比較的に向上したのである。



フランリア王国軍は炸裂する爆弾で 周り一帯を白い煙で充満してしまい、自分たちの場所さえ把握できなくなっていた。

視界が全く効かず、救護兵は死傷者を救うことも出来ず、兵士たちの叫び声と爆裂音だけが鳴り響いた。

この混乱を治めるためベルグ将軍自ら、現場に訪れ混乱の収拾を図ろうとする。



敵の将軍が動く!!

ノア村長は遠眼鏡で観察しつづけていた。

そして、将軍と思われる重厚な鎧をきている人物を確認したノア村長は命ずる。

「 あるったけの投石機で 集中攻撃!  目標は敵の大将! 」


ベルグ将軍の頭上から 仕掛け爆弾が組み込まれた投石が落下してくる。

将軍の側に仕える魔導士が すぐに魔導防御魔法を展開したため、

降り注ぐ投石を防御幕で 見事にはじいて守ったが、仕掛けていた爆弾が破裂したため、

付近一帯が 真っ白な煙で充満していた。


「チャンス!!」

ノア村長の一世一代の切込みが始まった。

手に持つ武器は、かつて愛用していた二本の小刀。  二刀流である。

切込みは素人である村の男には無理だ。  かつて戦場を駆け抜けたノア村長のみの切込みである。

流血鬼ノアと恐れられた元騎士の女が戦場に戻ってきたのであった。

「 このドキドキ感がたまらない!!   」

 

ノア村長は、白い煙で覆われ視界の効かない中、フランリア王国軍へと単独での突入が始まった。



まったく視界が効かない中、兵士たちの叫びと鮮血が飛び散る。

敵が攻め寄せてきてるのは理解できるが、どこに敵がいるのか判別できない。

フランリア王国軍兵士が見えているのは 白い霧のみ。



ノア村長は次々と 二刀流で切り伏せていく。

見えない敵に混乱するフランリア王国軍!!

敵の数は!? どこから攻めてきてる!?  

まったく状況がわからないのである。

倒されていく兵士たちの叫び声たけで フランリア王国軍の士気は低下し、逃げ出す兵士たちが続出しだした。

  



そして、ついにノアの目の前には 白い髭をした巨漢が立ち塞いだのだ。

おそらく!! そいつがフランリア王国軍の総大将!!


「ノア ネリアエル見参! 御命いただきます!」

ノアの本名が高らかに唱えられ、将軍ベルグに迫る。


「ついに来たな!! 流血鬼ノア  だが・・・相変わらず若い! 」


「ふん! 昔のあだ名を知っているってことは・・・」

ジジィ どこかで私とあったことがあったか!? 」


「ジジィ・・・!?    あまえも 年齢的にはババァだろ!」


「なんだってー  私をおねーさんとお呼び!」



ノアの剣が ベルグ将軍の頭上に襲い掛かる!

だが、将軍は手に持っていた長剣で弾こうとしたが、

ノアの打撃力の強さが半端なものではなく、将軍の体が半回転したところで、ノアの蹴りが 

将軍の背中に命中し、地面を転がるように10mは吹き飛ばされた。


地面に転倒しているベルグ将軍は 痛みに耐えながら、ノアを睨む。

「あったたた!  あいかわらずの剣圧だな! しかし!!」


付近一帯にたちこめていた煙が晴れ 視界が開けて来てたのである。


将軍との一騎打ちを目撃していた付近の兵士たちは、将軍の計画通り、

ノアに対して投げ網を投げ込んできた。


それも 一つや二つではない、多数の網が宙を飛びノアの頭上に覆いかぶさってくる。

ベルグ将軍は 網でノアの動きを封じる計画だったのだ。

うまくいけば 網に絡めとれて捕らえることができる。


「流血鬼ノアよ!! おまえが俺を倒しにくるというのは予想済み!! おとなしく捕まるのだな!」


ノアは 両手にもった二刀流の小刀で 覆いかぶさってくる網を切り裂き続けるが 投げ網の数が多すぎて間に合わない。

仕方がなく、魔法の詠唱しつつ火弾を乱射、フランリア王国軍兵士を怯ませながら、上空へとジャンプした。


ノアの身体強化魔法により 肉体を強化し、その跳躍力によって10m上空へと飛び上がることができる。

しかし 不用意な上空への飛躍は、地上からの的になりやすい。


ベルグ将軍は、投げ縄をノアに向けて投げつけた。

縄は一直線となって飛んでいく。  そして絡みこんだ!!!


ノアの片足に何らかの感触がはしるとともに、 

身体が無理やり引き落とされ、そして・・・地面に強く叩きつけられてしまった。

ノアの持っていた二本の小刀も 地面に衝突したはずみで弾け飛んでしまったようだ。


投げ縄の片方を持つベルグ将軍が、地面に倒れ込んでいるノアを見下ろしていた。

「ふっ! いいざまだな!!   流血鬼ノアよ」


ノアは すこし頭を打ったのか朦朧としてると腹に激痛が走り 身体が吹き飛ばされ大木に叩きつけられた。

ベルグ将軍は実に気持ちよさそうな顔をしながら ノアの腹に蹴りを入れたのだった!!


「今さっき 俺を吹き飛ばしたお返しだ!! 俺もちょっとは気が晴れたぜ!!」


「お・・女の子にこんなことするなんて・・ひどいじゃないの」


「・・・・・・女の子」

女の子という言葉に 言葉を失うベルグ将軍。


「はっははは~   ババァが女の子というから 周囲に女の子がいるのではないかと 思ったではないか!!」


「私は・・・かよわい・・   うっうぎゃ~」

ベルグ将軍はもう一撃 ノアの腹を蹴りあげた。


「お前は、ここで殺してもいいが、それじゃ面白くない!!

連れて帰って裁判にかけてやる!!    」





その時! 異変が起きた!! 物語の定番! 助っ人の登場である。

フランリア王国軍4万の上空に全長2kmの巨大な物体が 巨大な影をつくりながら降下してきた。

まさに魔王のような黒い恐怖が頭上からあらわれたのである。


ソフィア―ナの乗船する陸戦降下艇スオウの姿!

ついに故郷に帰ってきたのであった。  


そして、陸戦降下艇スオウの巨大な影から分離したいくつかの塊が地上に落下し、砂煙と轟音を発した!!

この塊は・・・・・・実はこの陸戦降下艇の老朽化(艦齢200年)が原因で、格納庫の隙間から落ちた積み荷だったのだが・・・

この段階では誰も この積み荷の危険性に気づいてなかった!!!



ドッドドドトッ


「何の音だ」

「なに!  上空を見ろ」

「なんだ!?   なにかの魔法か!?  なんなんだ!! 」


兵士たちは 上空を眺め動揺する。

まさに青天の霹靂!! 青い空が真っ黒な物体に覆われたのだ!


ベルグ将軍も驚きの顔で上空を見る。

「飛空船なのか!? 巨大すぎる!」

遥か東方の大陸では 飛空船なるものが存在し、ベルグ将軍も一度だけ 東方大陸に旅したときに見たことがあった。

しかし、この大陸で飛空船が存在しているなんて聞いたことがない。

それよりも・・・・以前に見た飛空船と比べると桁が違う。巨大すぎるのだ!!

「まさか・・・敵の戦力に・・・飛空船が・・・」



地上にいる兵士たが恐怖と怯えが蔓延する中、空から なにやら声が聞こえてくる。


『 ノアねーさんの居場所はどこ!?   検索して! 』

『 ソフィアーナ様 検索完了! この真下です。  映像データーがきました!』


陸戦降下艇の指揮室内の会話が 完全にだだもれで 山岳地帯一帯に鳴り響いていた。

おそらく 拡声器のスイッチがいれっぱなしだったのである!! ミスである。  かっこが悪いのである!!!



しかし、ノアはニヤリと笑う。  ノアには当然のように理解できた。 ソフィが帰ってきてくれたのだ!!

しかも大型飛空船に乗り、漏れ出した会話内容から、かなり優遇されている立場と見た!

「どうやら 私の勝ちのようだね」

ノアはキメ顔となりベルグ将軍を睨んだ。




--------------------  To Be Continued フユル村! うちは帰ってきた!!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ