調査
食べながら意見を言い合った。
「それにしても変わっているな。ボスだけが強化されている」
「そうだね。迷宮内部の敵は今まで通りみたい。これは何かあるね」
シオンが疑問に思った。
「ダンジョンを操ることってできるの?」
「普通は無理だと思うけど、不可能ではないよ」
レッドさんが答えました。
「ダンジョンの最奥にはダンジョンコアというものがあってな、それがダンジョンの心臓でダンジョンの魔物を生み出していると言われている」
ふむふむ?
「ダンジョンの魔物は魔力で生み出されているそうでな。魔物や人間が死んだらダンジョンに吸収されてダンジョンの力になる。ダンジョンにいるだけでも微小な魔力を吸収されていると言われている。なので、ダンジョンコアに魔力を注ぐと強力な魔物が生まれると、前に研究していた学者が発表したよ」
「へーそうなんだ」
「でも、かなり多くの魔力が必要になるので宮廷魔導士が20~30人ほど注いでやっと効果が現れるって話だから、普通では考えられないよ」
「なるほど。魔王クラスの魔族とかならできなくもないって訳ね」
!?
その可能性に気付いて紅き炎のメンバーは嫌な汗を掻いた。
「ま、まさかね?」
「うん、流石に学園のダンジョンにはな・・・」
「でも、可能性はゼロじゃないかも・・・」
美味しい食事が急に味がしなくなるほど気が重くなった。
「まぁ、今は考えても仕方ないでしょう。食べたら奥に進むわよ!」
「了解!」
こうしてシオン達はダンジョンの奥に進んでいった。
ダンジョンは順調に進んだ。
「やはりダンジョン内の魔物は雑魚だけだな。まぁ、元々が初心者ダンジョンだしそこは問題ない」
「うん、どうしてボスだけ強力になっているんだろうね」
「お腹すいた・・・」
「校長の地図通りで最短距離で行っているから、予定より早く最奥に行けそうだ」
真面目に話している時、ハクアだけはお腹が空いたと下を向いていたので、こっそりおやつを渡します。
「少しだけよ?」
塩味の効いたスモーキージャンキーを渡してガシガシとしゃぶる様に食べています。
「うまうま♪」
ゴクリッ
パーティメンバー全員が喉を鳴らしたので、全員に渡しました。
「これは美味い!酒が欲しくなるな!」
「ああ、それには同意する」
「ガジガジッ、あ、アクアショット!」
メンバーはジャンキーを齧りながら魔物を倒していきました。
なんでしょうか、遠足気分でダンジョン探索している気分になりますね。
ボスの部屋に着くと、扉を開くと同時にハクアの炎のブレスで一撃です。
多少強いボスモンスターであっても、ハクアのブレスには黒焦げなのです。
「やっぱりボスモンスターは扉が開くと召喚?されるみたいね」
「今まで考えたことなかったが、そうじゃないとボスモンスターはボス部屋から出られなし、普通に餓死するよな」
うん!確かにね。
「そのタイムラグをついて先制攻撃をしている私達はボスモンスターキラーと言えるでしょう」
ふふんっと、なぜかドヤ顔をしているシオンだった。こうして順調に次の階層に行っていると第8階層のボス、『エレメンタル』にハクアのブレスを放った所、ついに耐えるボス出てきた。
「おっ、ついにバトれるっぽい?」
「エレメンタル系は属性攻撃に強いからな。物理で攻撃が定石だ!」
レッドさんとムラサメさんが剣で向かって行った。
エレメンタルの魔法攻撃を掻い潜りダメージを与えていく。
「属性攻撃に耐性ねぇ?なら、これはどうかしら。レッドさん離れて!」
!?
バッと前線にいたムラサメも同時に下がった。
『本来は風魔法のトルネードなんだけど………』
「穿て!フレイム・トルネード!」
炎の竜巻が横に向かっていった。
エレメンタルは炎の渦を受けて少し耐えていたが、耐え切れず消滅した。
「やっぱりドリルのように削る魔法はいいわね♪」
シオンは満足していたが、レッド達は引いていた。
「またシオンちゃんがとんでもない魔法を編み出しているわ………」
「まぁ、シオンだしな」
「うんうん!」
「お腹空いた」
ハクアは平常運転でした。
ボスのドロップしたアイテムは食べ物以外はレッドさんに渡して先を急ぎました。
そしてついに最下層10層にたどり着いた。
ここまでで3日ほど経っていた。
「普通は5~6日掛かるみたいだから十分早いわよ」
「ここで原因がわかればいいのだけどね」
こうしてシオン達は最下層に足を踏み入れた。




