長期休暇です!
学園生活にも慣れて来た頃、俗にいう夏休みに入りました。
私はフレイム領に戻って新しい商品の開発です!
「領地に戻るのは久しぶりですね」
「ああ、シオンやシリウスの学校があるから王都の別邸から通っていたからな」
家族で領地に戻ります。
お父様とお母様は仕事の都合上、戻ってはいますけどね。
そしては私達は馬車で・・・ハクアに掴んで空で帰郷中です。
「空の旅なんて素敵ね」
「ああ、シオンに感謝だな」
反対の席で両親がイチャイチャしています。
健全な子供の前で止めて下さい!
そして本宅へあっという間に到着です!
「「お帰りなさいませ!」」
大勢の使用人に歓迎されて家に入りました。
「シオンはこの後どうする予定だい?」
「久しぶりだし、冒険者ギルドに顔を出してくるわ」
荷物を置くと普通の馬車を出してもらい冒険者ギルドへGO!です。
久しぶりに顔を出すと職員の皆さんが出迎えてくれました。
「シオンちゃん、久しぶり!元気だった?」
「はい!元気です!少し依頼をみてもいいですか?」
「もちろんよ」
受付嬢のお姉さんがシオンをジーと見ていたので首を傾げた。
「何かありました?」
「ああ、ごめんなさい。シオンちゃんの魔法少女の勝負服が見られなくなって残念と思って」
いえ、その記憶は捨てて下さい!
シオンは笑顔で切り返すと壁に張り出されている依頼を見に行きました。
「しょぼい依頼しかないなぁ~」
「それは仕方がないわよ。全部、シオンちゃんのせいだしね」
シオンの独り言が聞こえたのか、受付嬢のお姉さんが言いました。
「どうして、私のせいなんですか!」
ぷんぷんと怒るシオンに受付嬢のお姉さんは言った。
「だって、学校に行く前に、フレイム領にいる高位ランクの魔物を駆除したじゃない?それに白雪さん(ハクアのことね)も領内を飛び回って、他領からくる魔物に睨みをつけてくれているから、フレイム領に近づかないのよ」
!?
なんてこったい!
それは私のせいだわorz
「フレイム領でもダンジョンがあれば良かったのですがね」
こればっかりは仕方がないよ。
取り合えず周囲の人達に挨拶をしてから帰りました。ショボーン。
と、いうわけで、新しい魔法のテストは一度諦めて新しい商品の開発研究を夏休みの課題とします!
ドドッーン!
シオンは前々から様々な鉱物や薬草類を集めていた。親の財力バンザーイ!だよ。
そしてスライムの皮を使ったビニールシートもどきの開発に成功して、ハウス栽培も始めていた。
それを利用して、温かい気候でしか育たない薬草の栽培にも成功したのだった。
屋敷の中庭の側には温室ハウスも作ってあり普段はメイドが管理してくれています。
「お嬢様!今回は何を開発されるのですか!」
シオンの目の前には多くの『若いメイド』が集まっていました。
今まで新しい商品の開発には非検体が必要でしたので、屋敷の使用人に試してもらっていたのです。
「はぁ、どこから聞いたのかしら?まぁいいけど、今回は化粧品の開発をしているのよ」
きゃー!とメイド達が湧き立ちました。
貴族が使う高価な化粧品を実験と称して試せるからです。
今回は少し危険なので動物実験してから試してもらう予定です。
スライムのヌルヌルを使った化粧品作りの始まりです!
スライムは核を潰されると、薄い膜とヌルヌルの体液を残して死んでしまいます。今回はそのヌルヌルの体液を使って化粧品を作ろと思います。このスライムの体液と、この世界にアロエがあったのでアロエの樹液を混ぜて、その比率も計算して
5:5、
4:6、
3:7、
2:8
1:9、
の、割合で混ぜて皿に個別に置いておきます。
こんな感じで最適な割合を見つけて、さらに別の薬草類も追加していくのです。
これはゆっくりと研究していく予定です。昔の人は卵のヌルヌルを顔に塗ってたりもして美容の実験をしていたようですから、昔から女性の『美』に対する執念はすごいですよね。
私が化粧品にスライムを使おうと思ったのは、スライムはなんでも体内に取り込んで溶かして捕食するので、薄めれば肌についたゴミのような成分を分解してくれるのでは?と考えたのです。むふー!
でも注意しないと肌が『白斑症』になってしまう可能性があるので、しっかりと検証が必要です!
こうして夏休みの自由課題に取り組むシオンなのでした。




