入学式!☆
無事に首席で合格したシオンは、王都にある別邸から通うことになりました。
家の遠い生徒には学園寮もあるのですが、フレイム家の別邸から魔導学園まで馬車でゆっくり行っても30分もかかりません。それにシオンは空が飛べるので遅刻しそうな時も万全なのです。
「魔導学園の制服も決まっているな。可愛いよ」
「本当に、シオンちゃんの勝負服も良いけど、シンプルな制服もいいわねぇ~」
いや、そろそろあのプ◯キュア系のドレスは年齢的にヤバいと思うのは私だけかな?
今はまだギリギリ大丈夫だけど、流石に16~18歳でアレを着ていたらイメ◯ラ系の別の意味でヤバい格好になっちゃうから!
ようやく魔法少女系の勝負服から卒業デス!
私の希望は、黒系のロングコートを着て、手に包帯を巻いて、うっ、我が右手に封じられたフレイムマスターの魂が暴れているぜっ!ってやりたいんだけどね!
うふふふ!
楽しみだなぁ~
シオンは妄想を膨らませていました。
すでに学園のことは眼中にないくらいに。
「おーい、シオン聞いているのかい?」
ハッと我に返った。
「ごめんなさい。それでは行ってきます!」
「気をつけてね」
「はーい!」
馬車に乗り込むといざ出発です。
「そういえば馬車の馬がいないけど・・・?」
お母様が不思議そうに思っていると、ハクアがバッサバッサと飛んできて、馬車を上からかぎ爪で掴みました。
そしてそのまま馬車を掴んだまま飛び上がったのです。
「は、ははは・・・流石はシオンだ」
「ねぇ、空の旅として事業にできないかしらね?」
「母上は商売逞しいですね。何かあった時が怖いので無理ですよ。でもシオンがいる時なら家族と空の旅というのも悪くないかもしれませんね」
シオンがいれば飛べるのでなんとかできるだろうし。
「まぁ!素敵ね!早速、今日の夜にでもお父さんに相談してみましょう!」
ルンルンと屋敷に戻っていく母を見てシリウスはため息を吐くのだった。
シオンは快適な空の旅をしつつ、魔導学園の校舎前の広間に降り立ちました。
馬車から降りるとハクアを撫でて労います。
「ありがとうね」
よーし♪よーし♪
馬車をマジックバックにしまうとハクアを帰らせました。
そして少し周りを見渡すと、驚いている生徒が多いですが、受験生と違い悲鳴を上げる者はいませんでした。
『なるほど。なかなか粒揃いですね』
シオンは鋭く魔力の強さを鑑定すると、近くにいた生徒に尋ねた。
「すみません、新入生の教室はどこだかわかります?」
「えっ、ああ、校舎の入口に部屋割りが貼ってあるよ」
「ありがとうございます」
綺麗にお礼をするとそのまま校舎へと入っていった。
ザワザワ
ザワザワ
「アレが噂のシオン・フレイム公爵令嬢か」
「ワイバーンに馬車を運んで貰うってなんだよ・・・」
「すごい新入生が入ってきたな」
すでに全校生徒の注目の的になっているシオンでした。
校舎に入り部屋割りを見て教室へ向かいます。
教室へ入ると注目が集まりました。
コソッ
「アレが有名な・・・」
「見かけは普通だな」
「ワイバーンを従えているなんて羨ましい」
どうやらこの学園に入学できただけあって、新入生も一癖も二癖もありそうです。
まぁ、その筆頭がシオンなんですけどね。
シオンは座ると教師が来るのを待ちました。教室にいる生徒は無視です。
『コソコソと話すなんて程度の低い連中ですわね。消し炭にしてやろうかしら?』
ぼんやり外を見ていると教師がやってきました。
「みんなもう来ているわね?私は担任のメアリーよ。よろしくね」
人数を数えると教師は講堂に行くよう説明しました。
「講堂で入学式が行われるわ。その後戻ってきて自己紹介とこれからの授業内容の説明で今日は終わりになるわ」
流石に初日は退屈な感じですね。
講堂に向かい、眠たくなるお話を聞いていました。
『あら?あの、いかにも魔法使いって感じのお爺ちゃん、校長先生だったのね』
ステージに上がったお爺ちゃんのあの試験の時、廊下で会った人だった。
また話す機会もあるでしょう。
校長の話が終わると、なぜか呼ばれました。
「それでは一年生首席合格のシオン・フレイム公爵令嬢、前に」
ホワイッ?
なんでしょうかね?
何も聞いていないのですが???
首を傾げるシオンでしたが、呼ばれては前に出るしかありません。テクテクと歩いて行きました。
ステージに上がると軽く頭を下げました。
「シオン・フレイム、呼ばれて参上致しました」
「うむ、首席合格おめでとう。一年生を代表して一言抱負など言って欲しいのじゃよ」
ちょっと!
普通は前もって伝えておくものでしょうが!
何を言えばいいのよぉ~
シオンは準備も無しに何を言えばいいのかマジで困るのだった。
【あとがき】
やっぱりイラストは制服が一番描きやすいね。あのフリフリな勝負服は取り敢えず封印で。執筆時間が無くなるから。(。・_・。)




